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Mellow Tunes ~ Vol.155【Sinne Eeg】

日本列島がまるで「冷蔵庫」の中にでも、すっぽり入ってしまったかのようなここ数週間の気候で、もとより寒さが苦手ではない自分でも、少々辟易しているところだ。

そんなどんよりとしたお天気の中、もうかれこれ20年以上の付き合いになる知人から、ちょうど一年ぶりにメールが届いた。もう10年近く直接会ってはいないものの、なにやら落ち込んでいる様子で気に掛かる。

 


 

彼と僕とは、年齢も歩んできた業界も違うけれど、彼は入社以来25年以上が経過した大手電気メーカーでの本社や海外勤務を経て、数年前に傘下のグループ企業へ転籍し、誰の目から見ても「順風満帆」の会社員人生を歩んでいたように見えていた。そういう意味では、僕とは対極にあるのかもしれない。ところが最近になって、不本意な状況下に置かれているというではないか。なんでも、転籍先の上層部としっくりいってないという。今になって、会社員としての人生の厳しさを痛感しているという。
規模の大なり小なり組織の中で働く限り、「調和」であるとか「妥協」というものは、当然最低限は必要とされるのは、子供でさえも分かっている理屈だ。とはいえ、自身が「正しい」と信じたことに対して「筋を通す」ことに、いささかのためらいも必要なしと、僕自身は思っているし、そう実行してきた。判断基準は、その時点で問われている事象に対して、それが「正しい」か「正しくない」か、英語で言うところの「Do the Right Thing」、何も難解なことはなく、単純にそれだけだ。そうはいっても、実のところ「人は弱い生き物」で、「出世欲」だとか「職場の同僚や周囲への配慮」だとか、あるいは自身の「家庭や家族の事情」等々、言い訳となる多種多様な要因が身の周りに存在し、そういったものの数々が自身の判断を鈍らせるものだ。

人間は死期が迫ってくると、例えばある一つの「チャレンジ」を例にした場合、「やらずに生涯を終えてしまう」ことと、「やった結果、失敗に終わった」ことでは、前者の方が圧倒的に「後悔の念」が強く残るという。ならば、「言うべきことを言う」「正しいことを主張する」、せめてそうしなかったら、悔やんでも悔やみきれない自分の気持ちと、晩年対峙しなければならないのかもしれない。いずれにせよ、自身が下した判断によって導き出された結果が吉であれ凶であれ、最終的に自己責任が伴うのは言うまでもない。

僕自身、自分なりにやっとの思いで立ち上げてカタチとなった最愛のお店「Mellows」を失ってから、ちょうど5年の月日が経過したものの、自分の心の中の壊れた時計はあの日から時を刻むことを忘れてしまった。そして「無念」な想いはそう簡単に消え去るものでもない。人とのコミュニケーションにも、かつては感じたことのなかった「辛さ」が伴うようになって、もうずいぶん久しい。無形の「財産」とか捉えることもできるかもしれないけれど、いろんな意味で、得るものも多くあったのと同様に、失うものもそれ相応にあったのも事実だ。
とはいえ、何が正解で、何が不正解かなんて、その人だけが臨終の際に分かるものであって、誰にも決められないし、本人の考えがリスペクトされるべきなんだろう思う。唯一の事実は、人は過去にはもう戻れなくて、前に、未来にしか進めないということ。それが現実だということ。

今日の夕暮れ時の空のように、雲に隠れて沈みゆく美しい太陽が見えない日があるように、長い人生には、「晴れ」の日も「雨」の日も、そして予期せぬ「嵐」の日もあったりと、ひとつひとつやり過ごしていくしかないもの。落ち込むときは、とことん落ち込んだっていい。「トライ&エラー」を繰り返していくしかないのかな。
友よ、「いつか」自分にとって本当に大切なものが見つかることを、祈っています。そう言い聞かせている僕自身がここにいるのは、紛れもない事実だけれど。
さあ、それじゃあ Sinne Eeg(シーネ・エイ)のスロウなバラッドで、すこしクール・ダウン。「Don’t be so blue, please..」

 

 

どうしても気持ちが上がらないって時には、「達郎」さんと「美奈子」さんの力を借りましょう。


Tatsuro Yamashita – いつか [Someday]
(album: Ride On Time – 1980)

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.56【Sinne Eeg】

いやあ、涼しい。涼しい夏ですよ。これは9月の気候といってもいいくらい。
個人的には、ここ20年程徐々に進んだ温暖化に伴う例年の猛暑にずっと辟易していたので、涼しい夏は大歓迎です。ただ気になるのは、農作物への影響だけですね。

 

 

先日、時折訪れる近隣の公園周辺をカメラを持って散歩していたところ、早稲の田んぼでは早くも収穫を待つ稲の穂がもう頭を垂れ始めていました。なだかんだいってもやっぱり季節は確実に巡っているのを実感します。
涼しさに誘われて、過去あまり前例のない真夏のブログ更新状況となっております。気象予報士などによっては「まるで梅雨へ逆戻り」なんて表現している人がいるようですが、それにはなんだか少し違和感を覚えます。吹いてる「風」を肌で感じれば分かりますが、セミの鳴き声や湿気はあるけれど、それは確実に「秋の長雨」の時期のような肌触りの風が吹いてますね。モミジたちが色づく季節ももう間近。早く秋の到来を感じたいものです。

 

 

すこし曇りがちで涼しいこんなお天気の日には、北欧はデンマーク出身の歌姫【Sinne Eeg】(シーネ・エイ)のヴォーカルが、いつも以上に心地よく聴こえてきます。まるで、スカンジナヴィアの夏の心地よい風が吹き抜けるようです。
ぜひお見知りおきを。(彼女の詳細については過去記事をご参照ください)

 

 

Sinne Eeg – My One And Only Love
(album: Remembering You – 2010)

 


Sinne Eeg – Remembering You
(album: Remembering You – 2010)

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.90 【Remembering You】

さて2ヶ月間の充電期間を経て再開した当ブログですが、音楽記事のUPを、かつての実店舗ご常連のお客様をはじめ各方面のブログ・リーダーの皆さんがお待ちかねなので、久しぶりの「Mellow Tunes」のUPといたします。

『Mellow Tunes』シリーズもなんだかんだで、今回で「Vol.90」となりました。はたしていったいどこまで行くのやら見当も付きませんが、再開後の今回は「梅雨寒」な一日などに聴きたくなるような「優しさに溢れた」印象の楽曲が、温かい珈琲やミルク・ティーと同じくらい有難く感じるもの。

しばらく振りのUPなので、皆さんこのブログの存在など忘れてしまってるかもしれないので、こんなタイトルの作品をご紹介。
以前に二度ほど過去記事で紹介したこともある、デンマーク出身「北欧JAZZ界の歌姫」こと Sinne Eeg(シーネ・エイ)が2010年にリリースした傑作アルバム、『Remembering You』に収められたアルバム・タイトル曲を取り上げてみます。このアルバムはデンマークの伝統と米国の有能なコンポーザーたちがコラボレートしたもので、アルバム・タイトル曲でもある『Remembering You』はデンマークの古典的な作曲家: KAI NORMANN ANDERSEN の作品を米国人コンポーザーの LISA FREEMAN が新たな解釈でチャンレンジした作品で、それは素晴らしいケミストリーとシナジー効果を生み出しました。ぜひとも、珈琲などをお供にリラックスして聴いてください。

 


Sinne Eeg / “Remembering You” (album: Remembering You – 2010)

 

 

MOMIJI 通信 【Vol.5 – 2013】

10月も終盤に入り、MOMIJI 通信もVol.5となりました。
最近では早朝に最低気温が10度に近くなるような日もあったので、ここしばらくTOP記事として告知しております【オダギ秀・写真展『旅の途中・2013』】のご案内状にも採用していただいた、ライトUPされたあの「6株立ち」の山モミジの方はだいぶ紅く色づいてきました。今は三色が楽しめる状態です。

 

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一方コーナー席横にあった「根曲がり」のモミジの方は、若干黄色味を帯びてきてはいるものの、なんだかまだ青々としている様子です。友人の造園屋のケンちゃん曰く、「カエデの血が入っているかも」とのことなので、人間同様にそれぞれの成長スピードや個性があって、それはそれで趣があってよしですね。いずれにせよ、なんとか台風にも持ち堪え、どちらも元気で一安心しました。

 

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もう秋だというのに、トレニア(夏スミレ)は満開状態(笑)

 

そういえば、昨日「広告批評」主宰で朝日新聞の名物コラム『CM天気図』でも知られる「天野祐吉」さんが、80歳で天に召されたそうですね。ほんとに「普通の人」の視点から紡ぎだされる彼の言葉にはハッとさせられることが多々あり、短い言葉の中からも沢山のことを学んだ気がしています。
ご冥福をお祈りいたします。  合掌

スタンダード・ナンバー『My One And Only Love』の数あるカヴァーの中から、心に沁みるアレンジが素晴らしいこちらの曲で送ってあげたいと思います。

 


Sinne Eeg / “My One And Only Love” (album: Remembering You – 2010)

 

Mellow Tunes ~ Vol.50 【北欧の歌姫】

ちょっと更新をしていなかったら、いつの間にか今年も半分を折り返しあっという間の7月に突入です。梅雨明けもまだまだ先になりそうで、しかも今年の夏はまた昨年同様猛暑の予報が…
夏が好きな人にはゴメンナサイ。正直な話、僕は暑いの嫌いです。年齢を重ねるごとに、それと比例してそんな思いが強くなりつつありますねぇ。
まあそれはそれとして、まだすっきりとしない梅雨空が続くこの時期、天気予報を見るとなんだかブルな気持ちになりそうなことも多いかと思います。
 
この回でもう Vol.50 を数える Mellow Tunes シリーズですが、そんな日本の梅雨とは無縁の「北欧」でここ数年大人気の女性 JAZZ シンガー『シーネ・エイ (Sinne Eeg)』の、素晴らしく Mellow なバラッドを紹介したいと思います。なにせもうCDが売れない時代なので、よほどの世界的なセールスが見込まれるようなアーティストでない限り、『配信』が中心となっている現代、レコード会社もわざわざ日本版CDをリリースすることはありません。特にジャズなど、ある意味マニアックな色合いの強いカテゴリーとなると、その傾向も強くなりがちです。反面、レコードやCDそのものを所有したいというのがジャズマニアでもあるので、いわゆる『名盤』と語り継がれているジャズの巨人たちの歴史的作品はまったく別の扱いとなりますが。
古くから耳の肥えたジャズファンが多い地域でもあり、彼女の母国デンマークをはじめ北欧のスカンジナビア諸国ではかなりのセールスを記録する注目の歌姫の彼女ですが、恥ずかしながら僕は、5月に彼女が来日し国内数ヶ所でのライブ・ツアーを敢行したという、いくつかの記事を通じてその存在を知ることとなりました。

 

まだまだ30代半ばであり、スタンダードを歌いこなす技量といい、このオリジナルのソングライティングの才能と少しハスキーでスモーキーなヴォーカルは、過去の例を見ても女性ジャズシンガーとしての王道を行ってますね。僕も過去記事で何度か取り上げていますが、しかもこの美貌となると、否が応でもあの Diana Krall (ダイアナ・クラール) と比較されてしまうことでしょうが、こんな魅力的な逸材の登場は大歓迎ですね。今後も要注目のアーティストです。
ジャズのサマー・フェスが古くから盛んな欧州各地のイベントに、死ぬまでに一度は訪れてみたいものです。