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Mellow Tunes ~ Vol.122【Incognito】

いつもご訪問ありがとうございます。
梅雨時ですが、みなさんどんな風にお過ごしですか。いつもいただく珈琲なども、昨日はICE、今日はHOTでと、チョイスが忙しい時期かもしれません。梅雨明けには、まだまだ時間が掛かりそうな気配ですが、近隣の公園の植物たちはそれなりに元気な様子です。

 


 


 

さて今回でVol.122となる「Mellow Tunes」シリーズですが、いつものように時代・年代に囚われることなく、そのとき取り上げたいと感じた作品を、これからも変わらずご紹介していきたいと思います。

「Incognito」(インコグニート)は、モーリシャス出身のバンド・リーダー Jean Paul “Bluey” Maunick (ジャン・ポール “ブルーイ” モニック)率いる、英国はロンドン・ベースのジャズファンク・バンドですが、いつの時代も我々大人が安心して聴くことのできる良質なサウンドを提供してくれる貴重な存在です。

バンド結成26年目となる2005年にリリースされた彼らの11作目となるアルバム、その名も『ELEVEN』のラストに収録された『As Long As It’s You』は、それはそれはメロウな楽曲です。作品やアルバムごとに、適正とされるヴォーカリストやミュージシャンを配置する「ブルーイ」のやり方はこれまでもずっと変わらずですが、本作品のヴォーカリストとしてフィーチャされた英国人女性シンガー「Imaani」 (イマーニ)の起用は、メロウな楽曲の良さといい、結果としてベストな相乗効果をもたらしたのではないでしょうか。

 


Incognito – “As Long As It’s You”
(album: ELEVEN – 2005)

 

やっぱり、Mellowな音楽がこの季節にはよく馴染むものですよ。
「Incognito」についてはこれまでも色々紹介していますので、詳しくはぜひ過去記事をご覧ください。)

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.9 【Incognito】

なんだか毎年この時期になると書いてるような気もしますが、『暑さ寒さも彼岸まで』とは、昔の人はよく言ったものだと思います。ほんとに日中は暖かくなってきましたね。

そんな陽気につられてか、ここのところ POP な Tune をしばらくUPしているような状況です。
で、今日もそんな一曲を取り上げてみたいと思います。

 

TRANSATLANTIC RPM

モーリシャス出身のバンド・リーダー Jean Paul “Bluey” Maunick(ジャン・ポール“ブルーイ”モニック)率いる、英国はロンドン・ベースのジャズファンク・バンド、『Incognito(インコグニート)』の世界的な人気はいまだ衰えを知りません。記憶に残るメロディーとPOPなサウンドにキレのよいアレンジで、彼らの音楽のベースとなっている1970~80年代の古きよき時代のサウンドを彷彿させるグルーヴ感は、我々大人の年代が安心して聴ける作品を常に供給してくれています。これは実にありがたいことです。

2010年にリリースの「TRANSATLANTIC RPM」から、Bluey, Francis Hylton そしてVocal を務める Joy Rose によるソングライティングのその名も『1975』は、ゴキゲンな UP-BEAT Tune となっています。さしずめ、窓を開け放った車で聴きたくなるような作品です。

 


Incognito / “1975” (album: TRANSATLANTIC RPM – 2010)

 

『ブルーイ』おじさんについては過去記事でも何度か取り上げていますので、ご興味のある方はどうぞ。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.225【The Brand New Heavies】

いつもご訪問ありがとうございます。
暑くなったり急に涼しくなってみたり、衣替えしたばかりの連休明けのこの時期は、例年季節を行ったり来たりと、なんだか忙しいものです。
そうは言っても、植物や樹木は正直で、「新緑」がまばゆい季節の到来です。

 

 

最近はなんだか新コーナーの「Mellow Classics」を導入してからというもの、海外からのアクセスがこれまで以上に増加傾向にあるようで、やっぱりちょっと懐かしくても「Good Music」というのは普遍的であり世界共通なんだと、改めて再認識させられます。

 

特にアクセス増加傾向にある「UK」(英国) は、昔から「R&B/Soul」への関心がとても高い国であり、言うまでもなく多くの良質なアーティストが排出されています。

そんな英国発の『Acid Jazz』(アシッド・ジャズ) のパイオニア的存在の『Incognito』(インコグニート)と同様に、1990年のメジャーデビュー以来アシッド・ジャズシーンを牽引し続けている『The Brand New Heavies』(ブラン・ニュー・ヘヴィーズ)ですが、結成から30年以上が経過する現在でも、良質で洗練されたサウンドを届けてくれる、貴重な存在のバンドです。
 
先月来日して「Blue Note Tokyo」でライヴが行われたようですが、離日直後にカム・バックした「Acid Jazz Records」よりNew Single 『Getaway』がリリースされたようです。彼らの活動初期のワールド・クラスのヒット曲のひとつ『Never Stop』でもクールでチャーミングなヴォーカルを聴かせてくれた、『N’Dea Davenport』(エンディア・ ダヴェンポート)がフィーチャリング・ヴォーカリストに迎えられ、素晴らしい楽曲に仕上がりましたね。

 


The Brand New Heavies Ft. N’Dea Davenport – “Getaway” (2019)

 


THE BRAND NEW HEAVIES – “Never Stop” (1990)

 

久しぶりに聴く『Never Stop』と新曲を比較すると、「エンディア」のヴォーカルが更に進化し安定感が増していることに気付かされます。

 
そういえば『Never Stop』は、「JUJU」が洋楽カヴァー・アルバム『Timeless』の中で、素晴らしいカヴァーを聴かせてくれてますので、そちらも要チェックですね。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.157【Leon Ware】

北陸地方や北日本に長く停滞した寒気団もようやく緩み、ここ関東地方では今日に限ってですが、さながら3月中旬並みの最高気温まで上昇しました。明日からはまた真冬へ逆戻りということですが、そんなことを例年のように繰り返しながら、やっと春がやってくるんですね。

 

 

さて今回の「Mellow Tunes」ですが、ちょうど一年前の2月23日に世界中のR&B/SOULファンからたいへん惜しまれながらも、77歳でこの世を去った、「Leon Ware」(リオン・ウェア)を取り上げようと思います。
Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)に提供したSoul Classicの名曲『I Want You (1976)』をはじめ、それはもう数え切れないほどの「Mellow Tunes」を生み続け、メロウでロマンティックでそして官能的な楽曲で世界中のリスナーを虜にしてきた「リオン」ですが、当然ながら活動期間が長きに渡る為、ただでも長いのが、長すぎる記事とならぬよう、掻い摘んでご紹介をいたします。

1972年に自身の名を冠した1st.Album「Leon Ware」を United Artists Records から既にリリースしていたリオンは、彼のソング・ライティングの才能があの大御所Quincy Jonesの目に留まり、クインシーのアルバム「Body Heat (1974)」に、自身が書いた『If I Ever Lose This Heaven』がアルバムのラストに収録されるという、大変名誉な出来事がありました。しかも、この楽曲を一緒に歌ったのは、まだブレイク前夜であったミニー・リパートンでありアル・ジャロウでした。「リオン・ウェア」「ミニー・リパートン」「アル・ジャロウ」のトリオによるコラボなんて、三者がすべて「Big Name」となった現代では考えられない出来事であり、曲が書かれた1973年の時点で、彼らの才能を当時既に見極めていた御大「クインシー」の「凄み」とは、もう末恐ろしいというしかありません。
R&B/SOULを語る際、後に「レジェンド」と呼ばれるこの方々は絶対に欠かすことのできない三人ですが、当サイトのご訪問者の皆さんであればよくご存知の通り、残念なことに「ミニー」は1979年に31歳で夭逝、そして「アル・ジャロウ」は昨年2017年の「グラミー」開催中に訃報が伝えられました。そして彼のトリビュート記事を当ブログでUPして間もなく、2月に入り前立腺癌の治療中だった「リオン・ウェア」までが、帰らぬ人となってしまいました。思い起こせば、もうそれは「悲しみの連鎖」という以外ありませんでした。
そんな歴史も踏まえ、今では故人となってしまった三人が、まさに「ブレイク前夜」ともいえる時代のレコーディングで一同に会した、歴史的な作品『If I Ever Lose This Heaven』からお聴きください。

 


“If I Ever Lose This Heaven” – QUINCY JONES
ft. Minnie Riperton, Leon Ware & Al Jerrau
(album: Body Heat – 1974)

 

クインシーに大抜擢された「リオン」のソング・ライティングの才能は目覚しい勢いで開花し、遂には当時のR&Bの「アイコン」であった大物「Marvin Gaye」(マーヴィン・ゲイ)の目に留まり、後に名作の呼び声高いマーヴィンのアルバム『I Want You』で、決定的となりました。元々は「リオン」が「ダイアナ・ロス」の弟の「Arthur “T-Boy” Ross」と共作し、リオン自身の作品として世に出す予定だった『I Want You』を、どうしても自分が歌いたいと主張する大物スターのマーヴィンに譲渡することと引換えに、リオン自身の2作目のオリジナル・アルバム『Musical Massage』のリリース権を「MOTOWN」より得たというのが、マーヴィンの名作『I Want You』誕生に関するエピソードとして、その後によく語られています。
それでは「リオン」によるメロウ・サウンド全開ともいえる『I Want You』をどうぞ。

 


Marvin Gaye – “I Want You”
(album: I Want You – 1976)

 

マーヴィンに泣く泣く譲渡したリオンの作品『I Want You』によって、リオンはいよいよ2作目のオリジナル・アルバム「Musical Massage (1976- Motown)」をリリースするものの、残念なことに大きなヒットとはならず、レーヴェルをその都度替えてリリースしたその後のアルバム「Inside Is Love (1979 – Fabulos)」「Rockin’ You Eternally (1981 – Elektra)」も、一定の評価を得るものの、クインシーやマーヴィンの作品としての価値とは、違う評価が与えられていたのかもしれません。一方日本国内や欧州では、再び「リオン」自身の名前を冠した「エレクトラ」レーヴェルから改めてリリースした、『Leon Ware (1982 – elektra)』から、当時のA.O.Rの流行に伴った「Adult Contemporary Music」の需要がピークを迎えていた背景もあり、リオンのメロウでロマンティックで洗練されたサウンドは、当時の世相にマッチして、熱狂的なコアなファンを世界中に増殖させるに至りました。
彼の名刺代わり的な作品として伝わる『Slippin’ away』は、そんな当時を代表するような音楽の一つとして受け容れられていたように思います。日本国内での『メロウ大王』という呼称も、彼の為に付けられたものでした。

 


Leon Ware – “Slippin’ away”
(album: Leon Ware – 1982)

 

その後は時代と共に、自らのアルバムを数年おきにリリースしながら、また同時にマイ・ペースで多くのアーティストへの楽曲の提供やプロデュース業に、軸足を移していったような印象がありますね。

僕は苦手なのであまり聴く機会はありませんが、現代のHIP-HOP分野のアーティストからのリスペクトは大変なもので、多くのアーティストにサンプリングされる機会も多いようです。
そして、昔から音楽カテゴリーとしての「JAZZ」もJAZZのミュージシャン・アーティストの多くが、欧州では本場米国以上に大変リスペクトされるように、「リオン」もその例外ではないようです。
2008年「オランダ」で人気のある SOUL BAND「Liquid Spirits」が「リオン」を招聘してリリースした『Melodies Ft. Leon Ware』という作品は、もはや「メロウネスの極致」としか例えようのない楽曲として、世にリリースされました。

 


Liquid Spirits – Melodies Ft. Leon Ware (2008)

 

また、晩年になり、かつて「Mellow Tunes ~ Vol.37」でも一度取り上げましたが、イタリアを代表するJAZZ/SOULシンガーとして君臨する「Mario Biondi」(マリオ・ビオンディ)との、大人の男二人によるDUETは、もう鳥肌モノのコラボレーションとなっています。このアルバムのプロデュースを買って出たのは、英国ジャズ・ファンクの大御所ユニットであるINCOGNITOのリーダーでもあるジャン・ポール・“ブルーイ”・モーニックで、ブルーイの「リオン」に対するリスペクトは相当なものであることが窺えます。

 


Mario Biondi (feat. Leon Ware) – “Catch the Sunshine”
(album: SUN – 2012)

 

 

 

まだまだ沢山あるのですが、一度では無理なので、今回はこの辺りで終わります。
Leon Ware(リオン・ウェア)という「メロウなレジェンド」と出逢えたことを、本当にありがたく思います。

また、この記事中に登場した三人の「R&B/SOUL/JAZZ」を語る上でのレジェンドである、Al Jarreau (アル・ジャロウ)、Minnie Riperton (ミニー・リパートン)、Leon Ware (リオン・ウェア) の、ご冥福をあらためてお祈りいたします。

R.I.P.
Rest In Peace [安らかに眠れ]

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.148 【Best Mellow Tunes – 2017】

クリスマスも過ぎ、依然として冬らしい寒気団が列島を覆っています。
「冬至」を過ぎてからというもの、やはり不思議なもので、日没が少しずつゆっくりとなってきているような気がします。日没と日の出の直前は、空気が澄んでいるので、空の様子が相変らず美しいですね。

 

 

さてさてドタバタと例年の「暮れ」独特のリズムに忙殺されているうちに、あっという間に2017年も暮れてゆこうとしています。皆様、今年も相も変わらず、当ブログへの定期的なご訪問、ありがとうございました。

かつての実店舗「Mellows」のOPEN準備期間(2010年末)より継続している元マスターによる当Blogですが、これまでの投稿数が計700を超えており、おそらくほとんどの記事にその都度なんらかの「音楽作品」の紹介をしているので、もうずいぶんと沢山の楽曲を取り上げてきたことになります。
ここ数年は年末に、その年にご紹介した作品やアーティストの中から、【Best Mellow Tunes】として、作品のリリース時期に一切関係なく、その時点でよいと感じた「アーティスト」であり「作品」を、時代やカテゴリーに拘ることなく選択しています。新しいものだけがよいと言うのは大間違いで、残念なことに出逢う機会がないままに、自分の中で過去に流されていった作品の中に、キラッと光るダイヤのような作品と、長い時間を経てめぐり逢うことは、決して少なくありません。大抵の音楽好きの方であれば、容易にご理解いただけると思いますが、あくまで「私的なBEST」ですので、誤解なきようご了承ください。

敢えて順位はつけませんが、今年2017年に初めて出逢ったり、過去の作品群を掘り起こし作業中に再会したりした中で、『Mellow Tunes 』『AC Tunes』シリーズの記事としてUPした中からの、「アーティスト」や「楽曲」のご紹介となります。今回は、「Playlist」にしてみましたので、続けてご視聴いただけます。

 


【Best Mellow Tunes – 2017】
(From “cafe Mellows” ~ Master’s Blog【ANNEX】)

 

また各々の楽曲やアーティスト関連の記事は下記の通りです。気になったアーティストがいましたら、ぜひご参照ください。

 
AC Tunes ~ Vol.43 【Rumer】

Mellow Tunes ~ Vol.122【Incognito】

Mellow Tunes ~ Vol.111 【Bruno Mars】

Mellow Tunes ~ Vol.129【Prince】

Mellow Tunes ~ Vol.141【Sevyn Streeter】

Mellow Tunes ~ Vol.142【Avant ft. Keke Wyatt】

 

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Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 Vol.5【paris match】

いつもご訪問ありがとうございます。
今年で7シーズン目となる冬の特別企画の「Mellow なクリスマス・ソング」ですが、第五夜となる今回は、国内のアーティストの作品を取り上げたいと思います。

「paris match」(パリス・マッチ)は、ある程度の年齢層から上の世代の方々でしたら、迷うことなく聴けばその心地よさを実感できる、数少ないアーティストです。メンバーは、作詞・作曲・プロデュース全般を担当するリーダーの「杉山洋介」氏と、Vocal担当の「ミズノマリ」さんによる、現在は2人組の音楽ユニットです。
(マリさんも杉山さんも、時々のご訪問ありがとうございます。)

今回ご紹介する『Silent Night』は、彼らが2002年の11月にリリースしたミニ・ホリデイ・アルバム「song for you」に収録された1stトラックです。お二人と同様に、敬愛する「達郎さん」も古くから用いている「心地よく普遍的なリズム」を持った本作品は、いつも通りマリさんの柔らかくアンニュイなヴォーカルが冴えわたる、クリスマスを目前に控えた大都会「TOKYO」や「YOKOHAMA」の夜を彩る、それは素敵な作品です。この時期は特に海外からのアクセスも多いので、もっともっとメジャーになっていいはずの楽曲ですから、今回ご紹介いたします。

 


Paris Match – “Silent Night”
(album: song for you – 2002)

 

「大人が聴く為の音楽を教えて」と問われたら、いの一番にリコメンドできるほど、2000年のデビュー当時より一貫した、AOR/SOUL/R&BBossa NovaそしてJazzをより強く意識した杉山氏のサウンド・プロダクションは常に高水準であり、またとても都会的であって、洋楽を聴いて育った我々のような世代にとっては、本当に欠かせない数少ない国内アーティストです。「paris match」とは、そうあの Jean-Paul ‘Bluey’ Maunick(ジャン・ポール・ブルーイ・モーニック)が率いる世界的にも大人気の、英国ロンドンを拠点とする「Jazz-Funk/Assid Jazz」の雄として知られる『Incognito』(インコグニート)のような存在だと、僕は捉えています。「paris match」のCDはほとんど所有しているのですが、今思えば当サイトで一度も取り上げたことがなく、大変失礼しました。

2005年にリリースのアルバム「5th Anniversary」に収録された、オランダのクラブ・ジャズ・コンボ “New Cool Collective” (ニュー・クール・コレクティヴ)とのコラボが圧巻のLiveでの、「paris match」の代表作『Saturday』もご紹介しておきます。演奏はもちろんのこと、マリさんのヴォーカル・ワークが素晴らしい。

 

Paris Match – Saturday (with New Cool Collective)

 

 

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AC Tunes ~ Vol.51 【MONDO GROSSO – ②】

雨の日を挟んだりしながら、春と冬が忙しく行ったり来たりして、日本の各地から桜の開花が伝えられてきています。
そうかと思えば、海の向こうのあちこちからは、なんだかキナ臭いニュースばかりで、すこしはこの時期の日本人のように、美しい桜を愛でるような習慣を持ったらどうかと、そんなことを思ってしまいます。それとも、我々が「平和ボケ」なのか、大陸に居住しない国民の特徴なのかもしれませんが..

 

 

 

さて、前回「MONDO GROSSO」の記事をUPしてからというものの、各方面でブログ・リーダーの皆さんがFBでシェアしてくださったりと、結構な反響を頂いているようなので、今回も引き続き奇才・大沢伸一の過去の作品から、一曲PICK-UPしてご紹介します。

 

 

1997年にリリースされたアルバム「Closer」に収録された「Shoulda Been Lovin’ You」は、作曲は大沢氏本人、作詞はリード・ヴォーカルを務める「Stephanie Cooke」が担当しています。また、アルバムのジャケット・デザインですが、気付かれた方もいると思いますが、先日「トミー・リピューマ」追悼記事の中で紹介した「マイルス・デイヴィス」の大傑作『TUTU』と、そっくりなところが、大沢氏の音楽的なルーツのカテゴリーが多岐に渡っていることが伺い知れるところです。そして大沢氏が創り出す楽曲は、世界各地の女性ヴォーカリストとの親和性がとても高く、音楽の国籍をまったく感じさせない「無国籍」な音作りもそうですが、そのセンスと才能にはまったくもって脱帽ものです。

 


Mondo Grosso – “Shoulda Been Lovin’ You”
(album: Closer – 1997)

 

「適材適所」という言葉がありますが、「MONDO GROSSO」のようなプロジェクト主体のやり方であれば、その楽曲にもっとも適した人材を「演奏者」や「歌い手」として厳選できるとことが、最大の強みと言えるでしょう。
アシッド・ジャズ界の草分けであり現在でもその頂点に君臨する、JP’ブルーイ’モーニック率いるIncognito(インコグニート)と、その存在が被って見えるのは、きっと僕だけではないと思います。

 

 

AC Tunes ~ Vol.39【Tony Momrelle】

なだかんだとちょっと忙しく、なかなかブログの更新ができないままあっという間の10月突入で、「もう今年もあと3ヶ月か‥」と改めて一年の過ぎる早さを実感しているところです。

さて今回は、10月に入ってすぐに UK から New Album 『KEEP PUSHING』のリリースの知らせが届いた、Tony Momrelle(トニー・モムレル)のかっこよくまさに Adult Contemporary な作品のご紹介です。
トニーについては一度こちらの「AC Tunes ~ Vol.17」でも紹介済みなので、ぜひ参考にしてみてください。相変わらずの Incognito (インコグニート)での活動もさることながら、SADE のツアーのサポートをしたりととても多忙で充実した様子の彼ですが、やはり何度聴いてもあの Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)が乗り移ったかのようなヴォーカル・ワークはとても大きな魅力で溢れています。スティーヴィー本人もトニーのヴォーカル・スタイルが大変お気に入りとのことで、まさに大御所からのお墨付きの、これまた稀有なシンガーといえます。

 


Tony Momrelle / “A Million Ways” (album: KEEP PUSHING – 2015)

 

前回の 「AC TUNES ~ Vol.38」でご紹介した Robin Thicke(ロビン・シック)の作品『Morning Sun』と同様に、1970~80年代の音作りを彷彿させるこの手のアレンジメントは最近の流行のようですが、大好きな時代のサウンドなので個人的には大歓迎ですね。

 

 

AC Tunes ~ Vol.17 【Tony Momrelle】

前回の記事では Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の新譜から、僕ら「R50」から上の世代の人たちがどっぷりと洋楽に浸かっていた、1980~90年頃のサウンドを彷彿させる作品 “Love Never Felt So Good” を取り上げてみました。多くのブログ・リーダーの皆さんも YouTube 等で視聴していただいたことと思いますが、いかがでしたか?

この時代のサウンドは、POPS にしても ROCK にしても、ましてや SOULFUNK をひっくるめたいわゆる Black Contemporary なカテゴリーの音楽も、70年代から比較すると80~90年代にかけてかなり洗練された音作りに移行していった時期だったのではないかと、今となって改めてそう感じますね。その背景には日本の楽器メーカーが得意とするシンセサイザーや数々の電子楽器の開発であったり、それを活かすレコーディングやエンジニアリング技術の向上といったことが不可欠でした。
また同時に、Jazz から派生した Fusion などのカテゴリーで活躍した米国西海岸に集中していた一流の腕利きスタジオ・ミュージシャンやプロデューサーなどが、ジャンルの垣根を越えて様々なアーティストの作品にクロスオーバーして参加していたのが、とても特徴的な時代だったとも言えるでしょう。
Jazz界の大物 Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ)が Soul/R&B界のマイケル・ジャクソンを、そしてそれまで抜群のジャズギターのテクニックを披露することだけに集中していた George Benson (ジョージ・ベンソン)に、元々定評のあった Vocal を乗せた都会的で洗練されたフュージョン・サウンドを創りあげて世に送り出したことなど、1980年というその時代の画期的で象徴的な出来事だったのではないでしょうか。
(興味のある方は、かつて「クインシーの右腕」であった Rod Temperton(ロッド・テンパートン)に関する過去記事をご参照ください。)

 

Amplified Soul

“Amplified Soul” Incognito

さて前置きが長くなってしまいましたが、Jean Paul “Bluey” Maunick(ジャン・ポール“ブルーイ”モニック)率いる、英国はロンドン・ベースのジャズファンク・バンドの『Incognito (インコグニート)』とは、そんな良き時代のサウンドを確実に再現し更にもう少し洗練されたアレンジで、デビュー以来35年に渡りコンスタントに良質な作品を世に発表し続けている、大人がいつも安心して新作を期待できる貴重なアーティスト(バンド)です。

今回取り上げる、英国出身の Tony Momrelle (トニー・モムレル) はその Incognito で10年に渡り Lead Vocal を務めてきたソウルフルな声を持ったVocalistです。多くの大物アーティストからの要請でツアーやレコーディングに多忙な身らしく、最近になってあの SADE のツアーからようやく開放され、Incognito が先だって日本先行でリリースしたニュー・アルバム『Amplified Soul』で、バンドへの久々の復帰となったようです。そちらもよいのですが、今回は彼が昨年リリースした本人名義のソロ・アルバム『Fly EP』から、良き80年代のサウンドが甦る楽曲 “Spotlight” をご紹介します。まさに Stevie Wonder が乗り移ったかのような素晴らしいヴォーカルに圧倒されてしまいます。

 


Tony Momrelle / “Spotlight” (album: Fly EP – 2013)

 

音楽もカルチャーも『80年~90年代』にSpotlight(スポットライト)が当たっているようです。嬉しいことです。