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AC Tunes ~ Vol.51 【MONDO GROSSO – ②】

雨の日を挟んだりしながら、春と冬が忙しく行ったり来たりして、日本の各地から桜の開花が伝えられてきています。
そうかと思えば、海の向こうのあちこちからは、なんだかキナ臭いニュースばかりで、すこしはこの時期の日本人のように、美しい桜を愛でるような習慣を持ったらどうかと、そんなことを思ってしまいます。それとも、我々が「平和ボケ」なのか、大陸に居住しない国民の特徴なのかもしれませんが..

 

 

 

さて、前回「MONDO GROSSO」の記事をUPしてからというものの、各方面でブログ・リーダーの皆さんがFBでシェアしてくださったりと、結構な反響を頂いているようなので、今回も引き続き奇才・大沢伸一の過去の作品から、一曲PICK-UPしてご紹介します。

 

 

1997年にリリースされたアルバム「Closer」に収録された「Shoulda Been Lovin’ You」は、作曲は大沢氏本人、作詞はリード・ヴォーカルを務める「Stephanie Cooke」が担当しています。また、アルバムのジャケット・デザインですが、気付かれた方もいると思いますが、先日「トミー・リピューマ」追悼記事の中で紹介した「マイルス・デイヴィス」の大傑作『TUTU』と、そっくりなところが、大沢氏の音楽的なルーツのカテゴリーが多岐に渡っていることが伺い知れるところです。そして大沢氏が創り出す楽曲は、世界各地の女性ヴォーカリストとの親和性がとても高く、音楽の国籍をまったく感じさせない「無国籍」な音作りもそうですが、そのセンスと才能にはまったくもって脱帽ものです。

 


Mondo Grosso – “Shoulda Been Lovin’ You”
(album: Closer – 1997)

 

「適材適所」という言葉がありますが、「MONDO GROSSO」のようなプロジェクト主体のやり方であれば、その楽曲にもっとも適した人材を「演奏者」や「歌い手」として厳選できるとことが、最大の強みと言えるでしょう。
アシッド・ジャズ界の草分けであり現在でもその頂点に君臨する、JP’ブルーイ’モーニック率いるIncognito(インコグニート)と、その存在が被って見えるのは、きっと僕だけではないと思います。

 

 

AC Tunes ~ Vol.50 【MONDO GROSSO】

新年度の4月に入って、場所によっては桜も咲き始め、ようやく春の到来といったところでしょうか。今日の夕方には「春雷」がやって来たり、そういう季節になったのだと気付かされます。街角のいたるところで見かける花壇や植込みの生き物たちも、ようやく訪れた「春」を謳歌しているような印象です。

 

 

 

当ブログに来訪されるブログ・リーダーの皆さんであれば、1990年代~2000年代初頭に掛けて精力的な活動を行い、世界的にも広くその才能を認められたプロデューサーでありDJでもある奇才「大沢伸一」氏によるプロジェクト『MONDO GROSSO』(モンド・グロッソ)のことはご存知の方も多いことでしょう。
『MONDO GROSSO』は1991年に彼のホームでもある京都でバンドとして活動を開始し、時を経て1996年には大沢氏本人のソロ・プロジェクトとなりました。「UA」「bird」「Monday 満ちる をはじめ、とりわけ多くの女性シンガーが彼とのコラボによって、メジャーな世界へ羽ばたいていったのは、音楽好きな人々の間ではよく知られている事実です。

アシッド・ジャズやクラブ・ミュージックにカテゴライズされがちなものの、FUNK/R&B/HIP-HOP/JAZZ/BOSSA NOVA/LATINといった多くの要素を包括したその極めて高い大沢氏の音楽性は、日本人の音楽家としては国際的な評価が圧倒的に高いアーティストであります。しかしながら、2003年にリリースしたアルバム「NEXT WAVE」以降、「MONDO GROSSO」としての活動を中止していました。その彼がようやく長い沈黙を破り、2017年の4月に、14年の歳月を経ていよいよ復活するという嬉しいニュースが世界中に配信されています。今年中に発売を予定している、待望のNEWアルバムからの先行シングルとなる新曲『ラビリンス』は、「東京スカパラダイスオーケストラ」の谷中敦作詞、新たな女性ボーカリストをフィーチャーした日本語による歌詞の楽曲となるようです。完全生産限定12inchアナログ盤で「RECORD STORE DAY」の4/22にリリース予定とのこと。数十秒だけの動画がYouTubeに上がってますが、期待させる音作りですね。やっぱりこの人「天才」なんだと思います。

 

 

そんな訳で、更なる飛躍を期待しつつ、2000年にリリースされた『MONDO GROSSO – BEST』より、アルバム中9-10曲目に収録されている2作品をご紹介。フィーチャリングされた女性ヴォーカリスト「Jhelisa」のヴォーカルが素晴らしい『Give Me A Reason』そして『Slow It Downと2曲続けてご堪能ください。
尚、特筆すべきは2曲目の『Slow It Downで、あのQuincy Jones (クインシー・ジョーンズ)が1981年に発表した名盤『THE DUDE』に収録された、『Velas』のイントロ部をサンプリングしており、昨年他界した世界一のハーモニカ吹きとして愛された Toots Thielemans (トゥーツ・シールマンス) による口笛のソロを巧みに取り入れているのが、もはや氏の非凡さを証明しています。『Velas』は元々南米ブラジルの音楽家 Ivan Lins (イヴァン・リンス) の作品であり、彼なりのルーツとなるアーティストたちへのリスペクトとオマージュといえるのではないでしょうか。(この「口笛」の音色に興味を持たれた方は、どうぞこちらの記事もご覧ください)

 


Mondo Grosso – “Give Me A Reason”
 


Mondo Grosso – “Slow It Down”

 

当ブログでも過去に1974 – WAY HOMEという作品を紹介していますが、この記事は当ブログ内でも上位TOP3に入るくらい世界中からアクセスがあり、事実Googleでの曲名によるワード検索でも、僕の書いた記事が今日現在の検索結果1,640万件中、ありがたいことにTOP表示となっています。この記事をUpしてからここ何年もこんな結果なので、「MONDO GROSSO」の音楽がいかに世界中で支持され、また時代が変わっても関心を持たれていることが窺えます。もっともそんな結果も、大沢氏の創り出すこのシンプルな楽曲の完成度の高さと音楽性に尽きるわけですが。復活、期待大です。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.5【GrooveTheory / Amel Larrieux】

いつもご訪問ありがとうございます。
大型連休も後半になって、ようやく天候が安定してきたようです。
そろそろいろんな意味で疲れが出てくる頃でしょうか。そんな時は、ちょっとばかり懐かしい「メロウなサウンド」に、再び触れてみるのもいいかもしれません。

 

 

「Mellow Classics Vol.5」でご紹介するのは、米国ニューヨーク出身の女性R&Bシンガーソング・ライター『Amel Larrieux』(アメール・ラリュー)
そして『Groove Theory』(グルーヴ・セオリー)とは、プロデューサーの「Bryce Wilson」(ブライス・ウィルソン)「アメール」の二人組のユニット。1995年にリリースされたデビューアルバム「Groove Theory」からのシングル『Tell Me』(テル・ミー) がいきなり「Billbord Hot 100」で5位まで上昇する大ヒットを記録し、僅かアルバム1作品だけを発表し解散してしまった「伝説のユニット」として、R&B/Soulファンの間では永く記憶されています。(2010年に再結成し、Blue Note 東京での来日公演以外には、未だ動きがない様子)
1980年代初頭にヒットした「Mary Jane Girls」(メリー・ジェーン・ガールズ)の「All Night Long」の特徴あるベース・ラインをサンプリングしたことで、当時大変話題となった『Tell Me』(テル・ミー) での「グルーヴィー」な印象が強い「アメール」のヴォーカル・パフォーマンスですが、アルバムに収録されたその他の作品やソロになってからの作品においては、ソウルフルでもありJazzyでもあり、とにかくエモーショナルで繊細な表現を可能としたスキルフルでチャーミングなヴォーカルを聴かせてくれる、世界中を見回しても実に稀有な存在のシンガーと言えるでしょう。

 


Track#1 – “Keep Tryin'”
Track#2 – “Tell Me”
(album: Groove Theory – 1995)

 

ソロになってからの「アメール」は1999-2013年の間に計5枚のアルバムをリリースしていますが、いずれも「One & Only」な彼女独自の世界観に溢れる作品群となっています。
また世界中のプロデューサーからのラブ・コールもひっきりなしで、ゲストやフィーチャリング・ヴォーカリストとして招かれることが多いのも、彼女の特徴となっています。
中でも、4人組のバンド『SADE』の象徴的ヴォーカルの「Sade Adu」(シャーデー・アデュ)を除いたメンバーの「Stuart Matthewman」(ステュアート・マシューマン)を核とした3人のメンバーだけで活動をする別ユニットの『Sweetback』の1stアルバムに収録された『You Will Rise』での歌いっぷりは、まさにアルバムの白眉となりました。

 


Sweetback – “You Will Rise” ft. Amel Larrieux
(album: Sweetback – 1996)

 

日本が誇るクリエイター・奇才「大沢伸一」のソロ・プロジェクトとして、常に世界中から注目されている『Mondo Grosso』のアルバムに収録された作品、『Now You Know Better』でもその美しいヴォーカルを披露しています。

 


Mondo Grosso W/ Amel Larrieux – “Now You Know Better”
(album: MG4 – 2000)

 

国内のアーティストとしては特別で破格な存在の「宇多田ヒカル」も、「大きな影響を受けた」と公言するほどの『Amel Larrieux』(アメール・ラリュー)。ぜひとも覚えておいて欲しい稀有なアーティストの一人です。

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.4 【Monday満ちる】

季節が冬から春に移行する、この時期特有の寒暖差の大きい毎日となっていますが、いよいよ「春は近い」ということを感じる今日この頃です。

 

Monday Michiru今日ご紹介する『Monday満ちる』は、1980年代に英国のクラブシーンから端を発し、ジャズやファンクからの大きな影響を受けた音楽のジャンルである『アシッド・ジャズ』の分野で、日本における先駆者的な存在として有名です。1990年代初頭には、それまでモデル・女優として活躍していましたが軸足を大きくシンガーソングライターに移していくことになり、一時期の Mondo Grosso を率いる奇才大沢伸一とのコラボレーションは、世界に向けて互いの才能を知らしめることとなりました。
彼女のオフィシャルサイトのBIOにとても簡潔な紹介がされていたので、詳しくはそちらをご参照ください。
それではちょっと春めいてきましたので、UPBEATな一曲を。(PVは秋のNYロケのようですが)

 


Monday Michiru / “Sands Of Time” (album: NEXUS – 2008)

 

現在彼女の生活の拠点はNYにあり、アーティスト活動のベースは日本となっているようですが、改めて聴く彼女のVOCALにしても雰囲気・佇まいといい、恵まれた才能を再認識させられます。僕と同級生のの50歳なんですが、ちょっとカッコよすぎですよね。(笑)
これからも、こういった実力派のアーティストを少しずつ紹介していけたらと思っています。

 

Mellow Tunes ~ Vol.36【懐かしい響き】

当ブログをご訪問くださっている諸先輩方を前にしてこんなことを言うのもなんですが、人生とは一つとして同じものは存在せず、人の数と同じだけのステージが用意されているものなんですね。
なんだかそんな思いにふけりがちな春を迎えています。過去にとらわれすぎてはいけませんが、ときには懐かしく思い出すのも悪くはないでしょう。視線が前ばかりでも、後ろばかりでもダメで、バランスこそが大切。そんな風に思えるようになったのも、ここ数年でいろいろと経験を積んだせいかもしれません。

 

MG4

 

なぜだか子どもの頃に遊び疲れて辺りが暗くなりかけた家路を急ぐときの、ちょっと不安気な心象を鋭く描写したかのような、どこか『懐かしい響き』を持ったこちらの一曲を、一度過去記事でも紹介してますが再度ご紹介します。
“1974 – WAY HOME” はマルチ・ミュージシャンでもある奇才「大沢伸一」氏率いる『Mondo Grosso (モンド・グロッソ)』が2000年に世界に向けてリリースし、当時大きな評価を得た傑作アルバム “MG4” に納められた作品で、日本人の琴線に触れるシンプルなピアノの音色に、心の中のかすり傷がスーッと治っていくような、そんな優しい印象を持ち合わせた楽曲じゃないでしょうか。
ああ、癒されますねぇ。名曲です。

 

Mondo Grosso / “1974 – WAY HOME” (album: MG4 – 2000)

 

昨日より今日、今日より明日の自分が成長していないってことはないはずだから。
自分を信じよう。
 

 

雨の午後

 

朝から降り続いている雨も、なかなか止みそうにありません。
こうして日一日と、雨の日や三寒四温の日々を繰り返しているうちに、あっというまに春の日が訪れるのでしょう。

 

Rainy Mellows

 

こんな曲を聴きながら、カウンター越しに、窓の外の風景をぼんやり眺めていると、なんだかとても癒されます。
こんな雨の日も悪くないかな。
 


Mondo Grosso / 1974 -WAY HOME- (album: MG4 – 2000)