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AC Tunes ~ Vol.64【Stone Foundation + Paul Weller】

いつもご訪問ありがとうございます。
お隣の韓国で開催中の冬季オリンピックもピークを過ぎ、2月も残すところあと一週間ほどとなりました。寒い日がまだまだ続くとはいうものの、自然界は徐々に春を受け容れる準備に取り掛かっているような印象を受けます。

 

 

「Adult Contemporary」な作品を紹介するシリーズの「AC Tunes」ですが、今回は英国・ウォリックシャー州を拠点とする8人編成の Soul/Jazz/Funk バンド『Stone Foundation』のご紹介。
バンドのリーダーでVocal/Guitar担当の Neil Lee Jones(ニール・ジョーンズ)を中心に2010年に結成された『Stone Foundation』は、翌年にアルバム・デビュー。アグレッシブなライヴ活動で人気と評価を徐々に高め、また米人気ドラマにも楽曲が使用されるなど、英国内外からも注目を浴びることに。2015年には初来日し、「フジロック」にも出演するなど、その実力と評価は折り紙つき。

 

 

そして2017年に入って間もなく、3作目となるアルバム『Street Rituals(ストリート・リチュアルズ)』をリリースしました。本作品へは、「The Jam」「The Style Council」の創始者でありUK音楽界では文字通りレジェンドとして国内外各方面から賞賛とリスペクトを集める、『Paul Weller(ポール・ウェラー)』が全面的なプロデュースの上Vocalとして3曲への参加を筆頭に、名門ソウル・レーベルSTAX の伝説的シンガー、William Bell (ウィリアム・ベル)、そして更に女性ベテランR&Bシンガーの Bettye LaVette (ベティ・ラヴェット)など、これまたレジェンド級のアーティストが参加した豪華なアルバムとなっています。

 

Stone Foundation – “Back In The Game” & “Your Balloon is Rising”
ft. Paul Weller + The Style Council – “You’re The Best Thing”
album: Street Rituals – 2017 / Café Bleu – 1984
 

僕自身も含め、現在50-60代の方々であれば、「The Style Council」に多大な影響を受けた世代であるのは言うまでもありません。才能の塊である Paul Weller(ポール・ウェラー)が、音楽の垣根を軽々と飛び越えて、どんなカテゴリーの音楽でもあっという間に自分のものにしてしまう程に、非常に多彩な彼自身の音楽的ルーツの一つでもある、R&B/Soul/Jazz/Funk へ立ち戻り、現代で活躍する『Stone Foundation』のようなアーティストへ、自らラヴ・コールしこの企画が世に出たという事実が、とても画期的であり嬉しく思いました。
そして久々に見るPVでの「ポール」の歌う姿は、かつて1980年代に世界を席巻した当時のまるで「ギリシャ彫刻」のようなルックスから、髪は白く薄くなりましたが刻まれた顔中の皺の数々といい、相当にカッコイイ歳の取り方をしていることが窺えるほどの、相変わらずのダンディさですよ。そして年輪と説得力を増したヴォーカルに、懐かしさと同時に新鮮さを憶えるくらいです。「いぶし銀」のようなという例えがよく言われますが、まさにそんな印象ですね。ポール自身の今後の音楽活動への影響も、少なからず出てくると想像できる、そんな貴重なコラボレーションでした。

今回の米国での「グラミー」のノミネート作品の多くが、 BLACK MUSIC(黒人音楽)の現代のカタチとなって久しい(もはや主流と言うべきか)「HIP-HOP」系のアーティストや彼らの作品群が、その多く占めたことは記憶に新しい事実です。かつての、米国から発信され世界中で一世を風靡した「R&B/Soul/Jazz/Funk」に確認できた、メロディックで叙情的でもある典型的なその「サウンド」は、例えば「UK SOUL」というカテゴリーの表現が存在するように、欧州の一地域である英国をはじめ、黒人音楽に寛容な北欧やオランダ・ドイツ・イタリア辺りでその遺伝子が少しずつ変化しながらも、確実に伝承されていっているような、そんな印象を受ける機会が増えてきました。そう、かつて「JAZZ」というカテゴリーが辿った道を、歩いているような気がしてなりません。『Stone Foundation』は特にそうですが、PVや画像をご覧の通り、ほとんどのメンバーの年齢が40-50代といったところからも分かるように、もちろん黒人音楽に限らずとも「良さを理解できる人たちが、再生を試みる」といった現象は、世界各地で人知れず起きているのではないでしょうか。

米国に出自を持ち、「アフロ・アメリカン」により産み出されたカテゴリーの「黒人音楽」が、世界各地に伝播され継承されていくという現象自体は、歓迎されるべきことであり諸手を挙げて大賛成です。
但しその反面、米国の「移民制度」に否定的な態度をあからさまに取る自国家のリーダーの方針に対する否定的な社会背景が影響していることで、RAP Music をはじめ体制や政治を批判するだけのメッセージ色の強い「Hip-Hop」な音楽だけが蔓延し、美しい響きで満たされたメロウな音楽たちが駆逐されていってしまうのには、ものすごく寂しい気がしてなりません。現大統領が就任後の1年間で、三度に渡る「銃乱射事件」が発生している米国内の悲しい現実なども、音楽界を取り巻くそういった社会情勢が、更に混沌とした状況を加速させていくような、そんな嫌な予感がしてなりません。
先日の「グラミー」を席巻した「Bruno Mars (ブルーノ・マーズ)」の大車輪ぶりも例外ではなく、今この現代において、かつての古き良き時代の「R&B/Soul」を再生させているアーティストは、いわゆる「アフリカ系アメリカ人」ではない人種に属する人たちが多いという現実が、それを如実に物語っています。とはいえ、一番重要なのはそういった現象が、ようやく「米国内」から発生してきているという事実です。僕自身としては、そんなムーブメントがここ日本も含め、世界の各地から勃発することを、大いに期待したところです。

 

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.1【Shout to the Top】

前回お知らせの通り、新シリーズの記念すべき第一弾です。
前述しましたように、これまでなかなか取り上げたくても「mellow」であるかどうか等の判断によりUPを躊躇していた作品を、これからこの「新コーナー」にてバンバン取り扱っていこうと考えています。

で、初回のご紹介作品はこちら。
The Style Council (スタイル・カウンシル)は、僕ら50歳前後の世代が青春期(古い表現?)を過ごした時代の、ある意味「アイコン」的な存在の英国が世界に誇るバンドと言って差し支えないと思います。
彼らの追及するその時代のサウンドの質や勢いも凄かったですが、同時に「まるでギリシャ彫刻のよう」と度々形容されることも多かったリーダーのポール・ウェラーのルックスやファッションなども相乗効果となって、彼らが80年代後半に見せたその快進撃は、我々の世代にとっては未だに色あせることなくいつも心の片隅に住み着いているような気がしています。過去記事でも一度素晴らしい作品を紹介してますので、よろしければご覧ください。

 

our favorite shop

 

“Shout to The Top!” は、相方のミック・タルボットのいつもながらのメロディックなピアノプレイや曲の持つメリハリの効いたビートやリズムの印象とは裏腹に、つい先日他界された「鉄の女」と呼ばれたサッチャー前首相が在任中当時の英国の格差社会に鋭く切り込んだ、社会性のメッセージを強く打ち出した作品です。ポール・ウェラーは前身のパンク・バンド「The Jam」時代から英国のバンドらしくずっと社会に対する若者や労働者階級の代弁者となってきたような人ですから、まあ自然な流れなんでしょうね。ああそういえば、後年大きな話題となりましたが、あの佐野元春氏もこの曲に大きくインスパイアされた作品を発表したりしてますね。いろいろ揶揄されたようですが、佐野氏の“Young Bloods” もとても好きな作品です。

 


The Style Council / “Shout To The Top!” (album: Our Favourite Shop – 1985)

 

薀蓄はともかくとして、若い頃から自分を奮い立たせたりしなければいけない時や、「気持ちを上げていくぞ」って時に、決まって車の中やヘッドフォンで大音量で聴く機会の多い、そんな元気の出る作品です。
個人的なことですが、いよいよ僕自身にとっての「第三の人生」の幕開けです。ガンバリマス。

 

Cool な レコード・ジャケット vol.3

お天気の話でいつもスミマセンが、ほんとにここ数日は日本中が鍋の底みたいな感覚ですね。
今日は夕方から、店舗予定地の現場で外溝・デッキ周りをお願いする業者さんとの打ち合わせをしてきたのですが、ついついお互い夢中になって「こんなのは、いやあんなのも・・」と話し込んでいたらあたりはもう日没の時間帯に。夜の7時近いというのに、まだ気温は30度越え・・・冬は冬で別の意味で大変ですが、つくづく夏の現場のご苦労は想像以上だと思います。こんな炎天下の中でも家族や大切な人たちのために働くみなさん、お疲れ様です。元気な身体あっての仕事です。どうか、くれぐれも無理をせず、しっかりと水分補給はしてくださいね。

そんな暑さの中、ウチの長男は、明日甲子園球場での母校・藤代高校の初戦の応援ということで、サッカー部のメンバーみんなと即席応援団となり、夕方取手市内の学校に集合し「0泊2日」の『元気な若者向け専用日程』の弾丸応援バスツアーに出かけて行きました。さてさて、どうなることやら。

 

 


The Style Council / ” You’re The Best Thing ” from the album ” cafe Blue “

 

さて、いい気になって今日も Cool な レコード・ジャケット の紹介をしちゃいましょうか。とにかく音楽ネタだけは、苦にならないものですから。
1983年リリースですから、僕が若干20歳の青い青い小僧だった時代に、「大人の男ってカッコイイ」などと勝手に思い込み、その後約30年間も絶えず聴き続けているという意味では、そう多くはない作品の一つです。
” The Style Counsil ” は、ポール・ウェラーとミック・タルボットの二人組みのバンドですが、もとはパンクをやっていた人たちです。昨日紹介した、UK から始まった Neo Folk とか Neo Accoustic のムーブメントが起きた時期に、時代をすさまじい勢いで牽引した二人です。同世代の方なら、聴いて思わず「ウルっ」と来てしまうのではないでしょうか。『あの頃オレも若かったなぁ・・』とかね。昔お付き合いしてた彼女や彼氏のことなんかを、ちょっとだけ懐かしく思い出してしまうかもしれません。(笑) でも、ある程度の年齢を重ねてくると、そういう時間もあっていいんじゃないでしょうか。

ほんとに今聴いても最高の一枚です。そんな中から、ジャケット同様に cool だけれどどこかあったかい、 ” You’re The Best Thing ” をどうぞ。
そして、もうちょっと聴きたい方は、ぜひ開店後の ” Cafe Mellows ” の方に足を運んでくださいね。