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Masterの今これが聴きたい ~ Vol.1【Shout to the Top】

前回お知らせの通り、新シリーズの記念すべき第一弾です。
前述しましたように、これまでなかなか取り上げたくても「mellow」であるかどうか等の判断によりUPを躊躇していた作品を、これからこの「新コーナー」にてバンバン取り扱っていこうと考えています。

で、初回のご紹介作品はこちら。
The Style Council (スタイル・カウンシル)は、僕ら50歳前後の世代が青春期(古い表現?)を過ごした時代の、ある意味「アイコン」的な存在の英国が世界に誇るバンドと言って差し支えないと思います。
彼らの追及するその時代のサウンドの質や勢いも凄かったですが、同時に「まるでギリシャ彫刻のよう」と度々形容されることも多かったリーダーのポール・ウェラーのルックスやファッションなども相乗効果となって、彼らが80年代後半に見せたその快進撃は、我々の世代にとっては未だに色あせることなくいつも心の片隅に住み着いているような気がしています。過去記事でも一度素晴らしい作品を紹介してますので、よろしければご覧ください。

 

our favorite shop

 

“Shout to The Top!” は、相方のミック・タルボットのいつもながらのメロディックなピアノプレイや曲の持つメリハリの効いたビートやリズムの印象とは裏腹に、つい先日他界された「鉄の女」と呼ばれたサッチャー前首相が在任中当時の英国の格差社会に鋭く切り込んだ、社会性のメッセージを強く打ち出した作品です。ポール・ウェラーは前身のパンク・バンド「The Jam」時代から英国のバンドらしくずっと社会に対する若者や労働者階級の代弁者となってきたような人ですから、まあ自然な流れなんでしょうね。ああそういえば、後年大きな話題となりましたが、あの佐野元春氏もこの曲に大きくインスパイアされた作品を発表したりしてますね。いろいろ揶揄されたようですが、佐野氏の“Young Bloods” もとても好きな作品です。

 


The Style Council / “Shout To The Top!” (album: Our Favourite Shop – 1985)

 

薀蓄はともかくとして、若い頃から自分を奮い立たせたりしなければいけない時や、「気持ちを上げていくぞ」って時に、決まって車の中やヘッドフォンで大音量で聴く機会の多い、そんな元気の出る作品です。
個人的なことですが、いよいよ僕自身にとっての「第三の人生」の幕開けです。ガンバリマス。