Category Archives: Mellow Sounds [音楽あれこれ]

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019 Vol.4【KEM】

いつもご訪問ありがとうございます。
今週末は、列島各地で「初雪」を観測する可能性が高いそうです。
風邪やインフルエンザも流行の兆しが顕著なので、どうぞ暖かくして週末をお過ごしください。

 

 

冬の恒例企画「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019」第四夜は、過去記事の検索結果によれば、前回ご紹介の『Ty Causey』同様に、これまで一度も取り上げたことがなかったアーティスト『KEM』の作品をご紹介。
『KEM』(ケム)こと「Kim Owens」は、今年で50歳になる米国・ミシガン州ポンティアック出身のシンガーソング・ライター/プロデューサー。カテゴリー面では「R&B/Soul/Neo Soul/Jazz」と多岐に渡ってカテゴライズされる「KEM」のマルチな才能の中でも、とりわけそのシルキー&スムーズでジェントルなヴォーカル・スタイルは、米国内では「R&B/Soul」界のゴッド・ファーザー「Ronald Isley」(ロナルド・アイズレー)の数少ない後継者の一人と呼ばれるほどの実力派。なのに、ここ日本では知る人は一部のマニアばかりで、想像以上に無名であることに驚かされる、決して少なくないヴェテラン実力派アーティストの一人と言えるかもしれません。
さて、「KEM」2012年にリリースした「Holiday Album」『What Christmas Means』は、古典であるクリスマス・スタンダードとオリジナル作品を程よくMIXしたアルバムです。そんなアルバムの中から「Kem / Melanie Rutherford」による共作の『A Christmas Song For You』をPICK-UP。アコースティックで優しい音作りに、PVの内容と同様の、まるで暖炉のような暖かさを実感。

 


Kem – “A Christmas Song For You”
(album: What Christmas Means – 2012)

 

キャリアの割には寡作で知られる「KEM」の作品には、「ゴスペル」寄りであったり大人のための「センシュアル」な内容の楽曲も少なくなく、響いた方々には「YouTube」などで、彼の多様な作品群を聴いてみて欲しいと思います。
しかしながら、長いこと聴いてきてるのに、いまだに取り上げていないアーティストが多過ぎて、なんだか少々反省気味です。そんなことも考慮しながら、今後の選曲を薦めたいと思います。

 

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019 Vol.3【Ty Causey】

いつもご訪問ありがとうございます。
朝晩の冷え込みが「冬」のものに大きく変化したことだとか、日中の陽ざしにありがたみを感じる、冬の入り口の今日この頃です。
師走に入り、皆様も多忙な日々を過ごされていらっしゃることと思います。そんな一年でもっとも慌ただしい時期であると同時に、年に一度の「Holiday Season」ですから、この時期に魅力を増す「Holiday Song」の数々を、お時間のある時にでも楽しんでいただければ幸いです。

 

 

冬の恒例企画の「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019」第三夜は、自分の記憶が正しければ、当サイトでは初登場となるアーティスト『Ty Causey』(タイ・コージー)の作品をご紹介。
2004年のデビュー以来、ほぼ毎年のようにアルバムを既に14作リリースし、着実にキャリアを積み上げ、今では実力派シンガーとして知られています。90年代の王道的な「R&B」のサウンドをベースにした URBAN な独自の路線は、今や「Smooth Jazz」のカテゴリーでは知らぬファンはいないほどです。残念なことに、日本国内ではこのカテゴリーのアーティストは、70-80年代の「Fusion」全盛期と比較すると、現代では軽視される傾向があり、これだけのキャリアがあるにも関わらず、おそらく彼の存在を知る日本人は正直とても少ないのではないかと思うのです。
いろいろ調べてみると、過去に「久保田利伸」氏のツアーのコーラス隊の一人として招聘されたこともあるようです。確かにこの人のバック・コーラスは、とても久保田氏のフロウやサウンドと親和性が高いような気がします。流石の人選だなと思います。

それでは『Ty Causey』2015年にリリースした Holiday Album 「Christmas Flow」より、アルバム・タイトル作品『Christmas Flow』をご堪能ください。

 


Ty Causey – “Christmas Flow”
(album: Christmas Flow – 2015)

 

『Ty Causey』は、昨年(2018年)にはその名も『Mr. Mellow』というタイトルのアルバムもリリースしてますので、気になる方は彼の Official Site をチェックしてみてください。大半のアルバムがフル尺で試聴可能です。

 

 

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019 Vol.2【R. Kelly】

いつもご訪問ありがとうございます。
冬の恒例企画の「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019」の第二夜は、この人の登場です。

波乱万丈な私生活に関しては、今更あれこれ言っても仕方なし。しっかりと社会的な責任を果たした後に、また自身が輝けるミュージック・シーンに、再び戻って来ればいい。そう思っている人は、世界中に沢山いるはずだ。

 


R. Kelly – A Love Letter Christmas
(album: Love Letter – 2010)

 

「僕が、口癖の様に言うのは、音楽に罪はない。その人の生き様と、その人が作ってる音楽は全く別物だって言うのが、僕の30年間貫き通してる主旨だから。」とは、国内音楽界の至宝「山下達郎」氏の言葉。
まったくもって、同感。

『Mute R. Kelly』なんて、クソくらえ。天才『ケルズ』の復活を、ひたすら待つだけだ。

 

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019 Vol.1【Keith Sweat】

いつもご訪問ありがとうございます。
12月に入って、世界中の街角から沢山のクリスマス・ソング (Holiday Song) が流れてくる季節になりました。
「Google 翻訳」の機能などが充実してきていることで、ありがたいことに、毎年世界中のビジターからご訪問いただく「Holiday Season」恒例の企画『Mellow なクリスマス・ソング』ですが、なんだかんだで今年で「9シーズン」目となりました。(11月下旬から昨年以前の特集へのアクセスが急増してきて、なんだかすごいプレッシャーとなっています。)

 

 

例年ご訪問いただいている熱心なブログ・リーダーの方であればご記憶にあるかもしれませんが、昨年の『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2018』に関しては、近親者が旅立ったこともあり、僕自身いろいろと思うところもあり、昨年は敢えて選曲作業はせずに、過去の『Mellow なクリスマス・ソング』シリーズから、「ダイジェスト版」として編集した「プレイ・リスト」を幾つかUPさせていただきました。
年も変わり、今年の『2019年』ヴァージョンでは、作品(楽曲)を特定することなく、そして敢えて古典や定番(スタンダード)となっている作品は極力除外して、いくつかの作品をご紹介していく予定です。雰囲気としては、大変ご好評をいただきました『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』のような流れになりそうです。まだ選曲作業中なので、なんとも言えませんが、「Soul/R&B Holidays」な感じに、まとまりそうな感じです。解説も短い時もあれば、長い時もあるかもしれませんが、松尾さんではありませんがそれもまた「風まかせ」的に進めてゆこうと考えています。

さて『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019』幕開けとなる初回の今夜は、当サイトでも何度かご登場いただいている「Soul/R&B」の重鎮の地位に上り詰めた感さえある、『Keith Sweat』(キース・スウェット)2007年にリリースしたクリスマス・アルバム『A Christmas Of Love』から、「キースの魅力のすべてが凝縮された」と言っても過言ではない彼のオリジナル作品、『Nothing Like Christmas』 をお届けします。

 


Keith Sweat – “Nothing Like Christmas”
(album: A Christmas Of Love -2007)

 

初めて彼の音楽に触れたという方もいらっしゃるかもしれませんが、「キース」あるいはキース関連の過去記事へのリンクはこちらへどうぞ。

また、当サイトでもずっとサポートさせていただいています音楽プロデューサー「松尾潔」さんが、11月にスタートさせた「大人のための夜間講座」『松尾潔のメロウな夜間授業 〜R&Bの愉しみ〜』でも、来年2月に第4回目のテーマとして『キース・スウェットと「ニュー・ジャック・スウィング」』といった講座が予定されています。気になる方は参加されてみてはいかがでしょうか。

 

そしてこちらは、2年前に比較的反響とアクセスの多かった『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』【総集編】のプレイ・リストです。よろしければ、併せてお楽しみください。


『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』【総集編】

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.243【Daisuke Kawaguchi】

いつもご訪問ありがとうございます。
クリスマスのイルミネーションなどを車窓から見かけるにつけ、季節が足早に冬の「Holiday Season」に向かって一気に進んでいくのを感じる、いつもの12月の入り口。それでもなお、やはり極端に人工的なものよりも、僕にとっては自然現象のナチュラルな美しさの方が、むしろ魅力的に感じてしまう。たぶん、いつもどこか「Mellow」な音を求めているのも、きっと根っこは同じことなのかもしれません。

 

 

さて、先日参加させていただいた『松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~』の会場で、松尾さんが「ケミ御三家」(豊島吉宏氏・和田昌哉氏・川口大輔氏)と呼ぶ「チーム・CHEMISTRY」の屋台骨を支える、和田さんと川口さんと幸運にも少しお話をする機会がありました。「和田」さんに関しては、ちょうどよいタイミングでご自身の新曲のリリースがありましたので、先に記事にさせていただきました。
そして今回の「Mellow Tunes ~ Vol.243」でご紹介させていただく『川口大輔』さんは、シンガー・ソングライター/作曲家/作詞家/編曲家/キーボーディスト/音楽プロデューサーと、マルチな才能を持ちあわせた、和田さん同様に稀有なアーティストです。また、初期の「松尾潔」氏プロデュース作品群より、まさに右腕となってずっと支えて続けている存在であることは、前出の「和田昌哉」さんと同様の存在ですね。
2002年の日韓共催FIFAワールド・カップの公式ソングとして川口さんが作曲を手掛けた『Let’s Get Together Now』は、韓国で公式に放送された初めての日本語詞の歌としても歴史的な首位を獲得し、当時大きな話題となったことを記憶されている方も多いのでは。

とにかく多くの著名なアーティストの作品の作曲/編曲そしてプロデュースを数多くこなしていらっしゃる川口さんの作品の中でも、僕がいちばん好きなのは、どうしても「スロウ・ミディアム」「メロウ」な作風の楽曲に集中してしまいます。なぜなら川口さんが創り出す、ことバラッド作品群におけるメロディ・ラインやコーラスが美しい楽曲が少なくなく、そんな作品たちを聴くたびに、現代における稀有な作曲家のお一人だと認識を新たにすることが度々あります。

 


DOUBLE -「ストレンジャー」
(album: Ballad Collection Mellow – 2010)

当サイトでもずっとサポートさせていただいている、今年で「Season 10」 を迎えた大人のためのラジオ・ミュージック・プログラム『松尾潔のメロウな夜』の中でも、過去にリクエストして、松尾さんに番組のオープニングで取り上げていただいたこともある『DOUBLE』『ストレンジャー』が、僕自身にとっては、数ある「松尾潔」氏プロデュース作品群の中で、(甲乙つけがたいですが)、最も愛する作品であることは、この作品のリリース以来変ずっと変わらない事実です。終わりかけの恋愛の情景をしっとりと描写する作詞は、もちろん「松尾潔」氏、そして作曲/編曲は「川口大輔」氏なのは、言うまでもありません。本作品において溢れ出るような「メロウネス」は、フィリー・ソウル界の大御所である「トム・ベル」や「ギャンブル&ハフ」あたりが制作にあたったのではと思えるほどの、ソフィスティケイテッドな流麗さを纏って、そっと佇んでいるような印象の作品です。
もともとはボサノヴァやサルサなどのバンドでのピアニストの経験であるとか、川口氏自身のルーツとなっているというラテンやブラジリアン・ミュージックの要素は、おそらくR&B/Soulに深淵な理解のある松尾氏との出逢いによって、CHEMISTRY ならぬ「化学反応」が生じたのではないかと、そんな印象を受けています。

さて、そんな川口氏の最近のお仕事の中でも特筆すべきは、なんといっても8年ぶりの松尾氏プロデュースの「CHMIESTRY」のニューアルバムに収録された『Heaven Only Knows』『数えきれない夜をくぐって』の作曲/編曲に尽きるのではないでしょうか。特に後者の『数えきれない夜をくぐって』という作品は、アルバムに収録する最後の一曲となったそうで、オーセンティックなソウル・マナーで満たされた本当に美しい Ballad / Slow Jam の仕上がりで、松尾氏が形容したように「ロバータ・フラック」が歌っても何の違和感さえないほどに磨き上げられた楽曲と言えるのではないでしょうか。もちろんケミの二人の歌ヂカラが更にそれを増幅しているわけですが。

 

CHEMISTRY 『Heaven Only Knows』-Music Video

 

 

そして、当サイトでも何度か取り上げている「土岐麻子」さんの多くのアルバムにも、川口さんの作曲・プロデュースの作品が多く収録されていますが、僕が中でもいちばん好きなのは、なんといってもスロウ・ミディアムのこの作品。うーん、やっぱり素晴らしい。


『僕は愛を語れない』
土岐麻子
 

それにしても、初対面の自分にきちんとした大人のマナーで対応してくださった「川口さん」「和田さん」お二人の素晴らしい人間性もそうですが、「松尾さん」は本当に素晴らしいブレインを抱えていらしゃると感じました。再始動後の「CHEMISTRY」への評価も含め、いいモノを創り出すには「やはり人あってこそ」と痛感した、今日この頃です。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.242【Masaya Wada】

いつもご訪問ありがとうございます。
今年は秋が短く感じたせいか、突然「冬」が目の前に現れたような印象の、肌寒いここ数日の関東地方です。日照時間もだいぶ短くなり、長い夜に聴くメロウな音楽たちにとっては、ふさわしい季節です。

 

さて前々回の「Mellow Tunes ~ Vol.240」に引き続き、またしても「和田昌哉」さんの、本日0:00より配信がスタートした、新曲の『Where’s The Love』をご紹介します。

↓ 通しで試聴したい方はこちらの「SOUNDCLOUD」

『CHEMISTRY』のアルバム収録作品の作曲/ヴォーカル・プロデュースをはじめ、自身のソロ活動と並行し、ギタリストの上條頌さん、MANABOONさんとの3人でのユニット『X-Change』での精力的な活動を続けている和田さんですが、新曲『Where’s The Love』でも日本人のスケールを超越した、破格のヴォーカルを披露しています。ご本人曰く、「”Where’s The Love” は、上條頌くんのギターをフィーチャーしたmood/vibeな曲」とあるように、CHEMISTRY の「Angel」でもかなり印象的なギターのイントロで、聴く者の耳とハートを掴んだ上条さんの哀愁を帯びた切ないギターの音色に、和田さんの地声とファルセットを自由に行ったり来たりする切ないヴォーカルが絡み合い、そのシナジー効果が素晴らしい。やはり「R&B」には「切なさ」や「儚さ」というエッセンスは、絶対必要不可欠であり、そういった意味では王道を行っているのではないでしょうか。
和田さんも上条さんもMANABOONさんも、もっと認知されるべきであり、世界で勝負できる逸材に違いないと、僕はそう思っています。今後のご活躍を大いに期待してます。

※12/02現在、「SOUNDCLOUD」内の「和田さんの楽曲サイト」への Link を張り付けましたら、直後からU.K.(英国)から当サイトへののアクセスがウナギ昇りとなっています。英国以外でも、米国・カナダ・オーストラリア・ブラジル辺りからも、「和田さん/X-Change」の記事へのアクセスが増加傾向です。特に、英国のR&B好きなリスナーは、やはり感性が日本人に近いんだと、改めて認識しているところです。素晴らしいことですね。少しはお役に立てて光栄です。
僕は苦手でやらない「SNS」の瞬発力はなくても、情報量であるとか「ブログだからこそできること」に拘って、これからもサポートさせていだきますよ。どうか頑張ってください。


(カートのアイコンをClickすると配信サイトへ)
 
※「和田昌哉」さんの各種配信リンクはこちらから > https://linktr.ee/masayawada

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.241【Brian McKnight】

いつもご訪問ありがとうございます。
秋が深まるというよりは、季節が「冬」に向かって駆け出したような感じがします。

 

 

そんな晩秋の季節に、『Brian McKnight』(ブライアン・マックナイト) の新曲が、そっと届きました。今年で50歳となった、彼自身が重ねた人生経験を感じる、ひたすら「ジェントル」で「スウィート」で「スムーズ」な New Single の『Neva Get Enuf Of U』は、まさに大人のための「Grown Folks Music」。この肌寒い季節に、ブランケットにも匹敵するような、温もりがやけに有難い。

 


Brian McKnight – “Neva Get Enuf Of U” – 2019

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.240【Masaya Wada】

いつもご訪問ありがとうございます。
ここ数日で、冷え込みが一段と厳しくなってきました。
実店舗「Mellows」から、閉店と同時に移植された我が家のモミジたちも、寒暖差でいよいよ色付きがピークを迎えつつあります。また改めて、恒例の「Momiji 通信」にてお知らせします。

 
さて、先日参加させていただいた『松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~』の会場で、帰りがけの精算待ちの列で待っていたところ、なんとすぐ隣に「松尾さん」のTwitter で何度もお顔を拝見したことのある男性お二人がいらっしゃいました。松尾さんが「ケミ御三家」(豊島吉宏氏・和田昌哉氏・川口大輔氏)と呼ぶ「チーム・CHEMISTRY」の屋台骨を支える、和田さんと川口さんとすぐに分かったので、失礼を承知でお声を掛けさせていただきました。

和田さんご自身の新曲で、世界中で話題となっている『Different Beat』は、松尾さんの Twitter 上で何度か情報が上がっており、すでに楽曲を聴いていたので、感想をお伝えしました。ついでに、和田さんが、作曲だけでなく全曲 Vocal Direction にあたった、「CHEMISTRY」のニューアルバムのクォリティの高さと素晴らしさについても、隣にいらした川口さんにも、同様にお伝えしました。
「CHEMISTRY」の産みの親でもある「松尾氏」による、実に「8年ぶり」のプロデュースとなった最新アルバム『CHEMISTRY』に収録された、「ユメノツヅキ」「もしも」「Angel」「Still Walking」と、大半の作品の作曲に関わっている和田昌哉氏のその非凡な才能は、国内の音楽シーンにおいても、稀有な存在と断言できます。同時に、あの「CHEMISTRY」の二人に指導をする立場という事実だけで、彼のヴォーカリストとしてのレヴェルがお分かりだと思います。
静けさの中に佇む情熱を表現する極上の「クワイエット・ストーム」を感じるとともに、どこか実験的でもあるようないつもの自分と「違ったビート」で表現しようといった、むしろ「アンヴィエント」なムードさえも漂う、和田さんの『Different Beat』をご紹介したいと思います。現代風に言うならば「chill out」な「Neo-Soul」といったところでしょうか。


 
※各種配信リンクはこちらから > https://linktr.ee/masayawada

和田さんは、キーボード奏者の「MANABOON」さん、そしてギタリストの「上條頌」さんとトリオで『X-Change』としての活動もされています。(参考までに「遠藤憲一」さん主演のTVドラマの主題歌となった「CHEMISTRY」『Angel』は、お三方の共作となっています。)
今月初旬に行われたアコースティック・ライヴで披露されたという、こちらのUPされたモノクロ動画の尋常でないレヴェルの美しいバラッドが、11月下旬に配信リリース予定されている和田さんの次の新曲 『Where’s The Love』らしいです。
和田さん、間違いないでしょうか?
いずれにせよ、この楽曲は間違いなくワールド・クラスですよ。鳥肌立ちましたよ、久々に。もう驚愕ものです。リリースが楽しみでなりません。
(下記に訂正あります)

追記:  和田昌哉さんご本人より、ご丁寧なメールの返信を頂戴しました。

「さて、こちらでご紹介していただいた 曲なのですが、モノクロの画像のものは、僕と、上條頌くん、MANABOONの3人でやっているユニットX-Change名義の 「Slow Jam」という楽曲で、現時点ではライブ会場のみでの販売です。
(Where’s The Loveとはまた 別の曲なんです)
ややこしくてすみません。
ブログは先程ツイッターにてシェアさせていただきました。」

和田さんだけでなく「X-Change」ファンの皆さんからも、ご指摘を頂きました。大変失礼いたしました、ごめんさなさい。なにせあまりに「Super Mellow」な作品で、国内外のアーティストを問わず、ここ数年で聴いたことのあるバラッドやスロウ・ジャムとしては、途轍もなく異次元のレヴェルにあると感じたものですから。もうここ10日間位、この曲の和田さんのヴォーカルが脳内でずっとリフレインしている状況でして、ファンの皆様どうかお許しを。
そして、和田さんのインスタで見つけましたよ、『Slow Jam』。ライブ会場のみでの販売だなんて、あまりにもったいない。配信でも構わないので、なんとか正規リリースできないのでしょうか。まさに「メロウネスの極み」としか表現できない最上級の「スロウ・ジャム」と言える、これほどまでの作品だけに、このままにしてたらいけません。絶対に世界に発信すべきです。

 

 

 
 
 
 
 
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それにしても、初対面の自分にきちんとした大人のマナーで対応してくださった「和田さん」「川口さん」お二人の素晴らしい人間性もそうですが、「松尾さん」は本当に素晴らしいブレインを抱えていらしゃると感じました。再始動後の「CHEMISTRY」への評価も含め、いいモノを創り出すには「やはり人あってこそ」と痛感した、今日この頃です。

さて、ちょうどいいタイミングで、新曲 『Where’s The Love』がいよいよ配信とのこと。
別記事でUPさせていただきますので、少々お待ちください。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.239【松尾潔のメロウな夜間授業】

いつもご訪問ありがとうございます。
メロウな「R&B/Soul Music」をこよなく愛する人々にとって、そんな音楽たちがもっとも似合う「晩秋」という季節になりました。
(「Twitter / Facebook / Instagram」等、更新にスピード感のある「SNS」については、あいにく導入しておりませんので、リアル・タイムの情報提供ができず、ごめんさなさい。)
さて、昨晩のことになりますが、慌ただしい月曜の仕事をやっつけた後電車に飛び乗り、そんな秋も深まりつつある、東京は日比谷「ミッドタウン」に初めてやって参りました。すでにクリスマスのイルミネーションが華やかで、久々に圧倒的で人工的な美の数々に触れ、ちょっと感動。
回想すること30年以上も前、新卒で社会人一年生としてスタートを切ったのが、すぐ近くの日本のビジネスの中枢と言われる丸の内・大手町だったことや、また銀座のオフィスにも通勤してた時期もあったりと、記憶の中の昔の脳内マップとはだいぶ様相が異なる現在の日比谷エリア再開発後の様子に、しばしの間びっくりでした。とはいえ、空港に転勤するまでは都内各所でそれなりの時間を過ごした経験からか、少し歩いているうちに道を思い出してきて一安心。昔はスマホなんてなかったですからねぇ。まあ、それはともかく本題に。

 

 

今回の訪問の目的は、東京ミッドタウン日比谷の「ビルボードカフェ&ダイニング」で11/18よりスタートしたこちらのイベント。

 

当サイトでもずっと応援させていただいている、今年で「Season 10」 を迎えた大人のためのラジオ・ミュージック・プログラム『松尾潔のメロウな夜』でおなじみの、音楽プロデューサー『松尾潔』さんのトーク・ライヴ・イヴェント、題して『松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~』が本日よりスタート。これから月に一度、「R&B/Soul」界のレジェンド・アーティストを取り上げ、今後計10回の公演を実施予定だそうです。詳細はこちらへ)

 

 

初回の公演「ベイビーフェイスと<メロウという名の魔法>」に集まったのは、おそらく平均年齢は50歳辺りとなるであろう、自分と同世代のいわゆる「R&B/Soul Music」をこよなく愛する「大人」の面々が店内満席の約100名以上。中にはよくメディアでお目にかかれる音楽ジャーナリストやアーティストの方々初め、とにかくそんな業界の方々も含め共通するのは「R&B」好きであると同時に、松尾さんの熱烈支持者の集まりといったところでしょうか。

 

 

「メロウな夜間授業」が始まるまでに、松尾さん考案の「Babyface」が過去にプロデュースした楽曲のタイトルが冠されたオリジナル・メニューの食事の提供もあったり、なにより店内の「BGM」は完全に松尾氏の世界観で満たされた、まるでソウル・バー的な至福の空間と化していました。

休憩を挟み前後半に分けて進行された、トークが絶好調な松尾さんの講座は、言うなれば『メロ夜~大人のための夜間課外授業』的な内容で、松尾さんが「iTunes」でプレイした楽曲やアルバムをノートにメモしている方も沢山いたりして、なんともほのぼのとしていて「あたたかい大人の集まり」といったのが、とても印象的な初回でした。ラストには、松尾さんがその場でセレクトした『ベイビーフェイスのメロウな楽曲TOP10』の緊急発表があり、松尾さんならではの選曲に、参加されたお客さん一同、「すごい」「思いつかない」「そうくるか」などなど、もちろんいい意味で大きな反響がありました。

 そして、僕自身も含め多くの参加者がこんな貴重な講座だからこそ教えてもらい初めて知った、「ベイビーフェイス」「マイケル・ジャクソン」がコラボした、スパイク・リー監督の映画『Get On The Bus』(1996年公開) の中で使用された貴重な作品『On The Line』を取り上げておきましょう。大物二人のコラボだけに、映画公開当時はサントラへ盤への収録が権利関係の複雑さから実現できなかったそうです。そんなエピソードも沢山披露されました。


Michael Jackson and Babyface – “On The Line”
(soundtrack from the 1996 movie “Get On The Bus” directed by Spike Lee)

 

とかく責任をいろいろ背負い込む世代の大人の皆さんにとっては尚更のこと、週に一度のラジオの「メロ夜」も、月に一度の「メロウな夜間授業」も、ひとときの贅沢であり「明日への糧」となることに、異論を唱える人など皆無でしょう。幸運にも参加できる環境にある方は、ぜひご自身でご体験ください。「R&B/Soul」を愛する、東京からは遠方にお住まいの方であっても、旅費を工面してでも参加価値のある集いであることは、自信を持ってお勧めいたします。

また、こんな素敵な講座を可能にするのも、なによりも素晴らしい音響設備(特にスピーカーの音)や、居心地の良い環境をしっかりと演出してくれるスペースと運営体制があってこそ。会場のスタッフそしてバックヤードやキッチンでお仕事をされていらっしゃる皆さんの、なかなか見えにくい手厚いサポートにも感激。そんな『billboard cafe & dining』さんのリンクは、ウィジェットにも貼っておきますので、ご訪問される方は参考にしてください。

 

*次回の『松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~』
第2回『スティーヴィー・ワンダーと「モータウン・レコード」』は12/16(月)開催予定です。

 

「追記」
松尾さんがご自身の「Twitter」に当記事をUPしてくださいました。ありがとうございます。しかも盟友の「安部潤」さんのコメントまで頂戴して、たいへん感激しております。
また、キャリアのピークを迎えつつある「CHEMISTRY」を支えている和田昌哉さん、川口大輔さんのお二人にも、当日会場で少しお話しできたりと、貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。お二人のソロ作品にも大いに期待しています。近いうちに当サイトでも、作品をご紹介させていただきます。

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.74【Jun Abe】

いつもご訪問ありがとうございます。
冬の足音がひたひたと近づいてくるのが、聞こえてくるようです。そしてこんな時期の夕暮れ時には、いつにも増して言葉を失いそうなくらいの「Magic Hour」が訪れることがあります。
数日前に、少し遠くまでドライブをして、時おり訪れる撮影スポットで、そんな時間をしばらくの間、音楽を聴きながら待っていました。
雲一つない秋晴れの黄昏時の空間の南西150km先に、美しい日本を象徴するシルエットが浮かび上がりました。呆気にとられるほどの美しさに、痛く感動しました。重いのがネックなので、一眼や高価なコンデジも使わず、いつも愛用してるFUJIのごく普通のコンデジで、露出とホワイトバランスを調整しただけの一枚です。

 

 

さて今回の「AC Tunes」では、これまでもずっと取り上げてみたかった、日本を代表する鍵盤奏者であり、また同時にアレンジャーでありプロデューサーでもある、「安部潤」さんをご紹介させてください。とはいっても、あまりにマルチなご活躍ゆえに、活動のほんの一部しか紹介できませんが、ここ数年は多くの著名な国内アーティストのプロデュースやアレンジャーとしての活動に軸足を置いていらっしゃるようです。ご自身のバンドを率いたソロ活動のアルバムのリリースも待たれるところではありますが、僕個人としては、同郷福岡の同級生でもある「松尾潔」さんのプロデュースされるアーティストの作品におけるアレンジ、例えば「鈴木雅之」氏の Super Mellow な傑作バラッド『53F』などに見られるその「メロウネス」に、ひたすら酔いしれてしまうリスナーの一人だということを告白いたします。

ファーストクラスのキーボード奏者であると同時にメロウな楽曲のプロデュースに長じた「安部潤」さんに絶大な信頼を寄せて制作された、僕が若い頃より敬愛するサックス奏者で、「T-SQUARE」「伊東たけし」氏のソロ・アルバム『Mellow Madness』の完成度は、世界的にもとても高い評価を得ていることで知られています。2000年にリリースされた『Mellow Madness』には、Soul/R&B ミュージックをこよなく愛する伊東氏の選りすぐりの、Stevie Wonder / Marvin Gaye / Quincy Jones といった大物アーティストのスタンダード・ナンバーの多くが収録され、なかでもアルバムのラストを飾る「Bill Withers」のバラッドの名曲『Hello Like Before』における、安部さんの編曲の凄さには、もう最上級の賛辞しかありません。この楽曲は世界中でこれまで多くのアーティストがカヴァーしていますが、ヴォーカルがないのにも関わらず、世界一のカヴァーだと、僕自身は感じています。この作品をずっとずっとWeb上で探し続けてましたが、ようやく数日前に英国・ロンドンに拠点を置く『Mixcloud』で一曲通しで聴けるストリーミング音源を見つけましたので、まだ聴かれたことのない方にやっとお届けできることを、嬉しく思います。

 

(MCの後に続くプレイリストの一曲目に『Hello Like Before』が収録されています)

 

そして、僕個人としても国内サックス・プレイヤーとして一番期待を寄せる『中園亜美』さんのアルバムのプロデュースにおいては、安部さんはまるで「ジェフ・ローバー」(Jeff Lorber)と、姿が重なり合います。

 


Track 1: Give Me A Sign / Jun Abe & J – Jazz Super Band
Track 2: World Connection / Ami Nakazono

 


(作詞: 葛谷葉子・松尾潔 / 作曲: 葛谷葉子 / 編曲: 安部潤)


(album: Walk Around – 2012)

 

これは安部さんの作品に限ったことではなくて、できればもっと多くの楽曲を紹介したいと思っても、音楽を取り巻く総合的な環境だとかレーヴェルの統廃合や再編等もあり、また最も守られねばならないアーティストの方々の著作権の保護という観点からも、とりわけ身近な「YouTube」からは、国内はもちろん国際的にも大手の「Sony」系列所属のアーティストの作品群は、どんどん削除されているようです。「Amazon」「Apple」「Spotify」等、「配信」または「サブスクリプション」で、真っ先に購入するのを厭わない熱心な音楽ファンばかりならば、アーティストはじめ制作側にとって一番有難いのは間違いありません。もちろんそれがいちばん理想的なんですが、このサイトを訪問してくださる方々は、年齢・性別・国籍・言語に至るまで多種多様であり、まずは作品に触れてみてもらうのが「第一義」として捉えております。少し高価な美味しい食べ物だって「試食」して初めて、納得した上で財布の紐が緩むもの。このサイトを通じて知り得たアーティストの「一曲」が、やがて「アルバム」購入となり、そして「公演」参加に繋がってくれたら、僕としては本望です。その辺りをご理解いただけると幸いです。