Category Archives: Mellow Sounds [音楽あれこれ]

Mellow Tunes ~ Vol.268【Avant】

いつもご訪問ありがとうございます。
あっという間の7月も後半。例年通りであれば、今週末からは夏休みに突入というタイミングだったのでしょうが、コロナ禍による外出制限等で、相変わらずの「STAY HOME」を強いられていらっしゃる方も多いことでしょう。

 

 

時代や自分を取り巻く環境がどんなに厳しくとも、ありがたいことに、いつでも「音楽」はそっと傍らに座っていてくれます。7/30(木)に実施予定の配信ライブに関する緊急発表で、日本中の音楽好きたちを驚かせた「山下達郎」さんですが、アーティストの方々も、ライブ映像配信という新たな手段を用いて、なんとかこの厳しい季節を乗り越えてゆこうと試行錯誤されていらっしゃいます。なんとか少しでもお役に立てるよう、当サイト・Twitter を通じて、微力ながら協力していきたいところです。

さて、そんな中、米国で活躍する R&B アーティスト『Avant』が、先ごろ通算9枚目となるニュー・アルバム『Can We Fall In Love』をリリース。2000年にアルバム「My Thoughts」でデビューした「アヴァーント」も、今年で42歳。既にヴェテランのシンガー・ソングライターの風格さえ感じさせます。歳を重ねても衰える気配が一切見えないハイ・トーンのヴォーカルは健在で、今回ご紹介するような、オーセンティックでシンプルでメロディが美しいバラッドを歌わせれば、もはや向かうところ敵なしといった様子。世界中がこの「コロナ禍」という厳しい状況下においても、こんなにも心が揺さぶられるほどの美しい音楽を提供してもらえるなんて、彼に限らずアーティストの皆さんへの感謝の念は、これまで以上に増すばかりです。

それでは、『Avant』による至極の Slow Jam を3曲ほど、遡ってご紹介。ご堪能ください。

 


Avant – “Can We Fall In Love”
(album: Can We Fall In Love – 2020)

 


Avant – “You & I ft. KeKe Wyatt”
(album: Face the Music – 2013)

 


Avant – “This Is Your Night”
(album: Director – 2006)

 

※お知らせ
ブログの記事に関しては、「PCとキーボード」が手元にない限り一切書かない主義なのと、どうしても一つの記事をUPするのに最低でも1時間、内容によっては2時間以上を費やしてしまうため、すでに読者の方々がお気付きの通り、5月末に導入したSNSの『Twitter』への投稿へと徐々に移行しつつあります。僕はプロのライターではありませんし、現在は多くの方と同様に会社員の立場です。限りある時間を有効活用しなければならないので、ブログの投稿がないなと感じられた時は、お手数ではございますが、ウィジェット部に張り付けた 『Twitter』のアカウントの方へアクセスしてみてください。
導入以前、利用についてすいぶんと逡巡した「Twitter」は、いざ使ってみると非常に優れたプラットフォームであることが分かり、なにより Tweet (投稿) を読んだ方の反応が瞬時に分かるのが最大の利点と言えます。一度でも経験したことがあれば容易に理解していただけると思いますが、ブログ上にどんなに時間と手間をかけて記事をUPしたところで、何も反応がないのは、大きな無力感に包まれることが多々あるというのが、正直なところ本音でもあります。そうですね例えて言えば、地平線まで見えそうな何もない荒野のど真ん中で、姿が見えない誰かに話しかけ続けているような感覚と言いましょうか、そんなが感じですね。勿論そんなことは承知の上でやってることなんですが。
一方「Twitter」はあらゆる端末からの投稿が容易なので、なにかしら日々UPすることが思いのほか簡単・便利です。音楽好きの方はぜひ、アカウントを開設後「フォロー」していただければ、タイムラインに情報がどんどん流れてきます。「フォロー」の際に、「ブログ読んでました」とかコメントしていただければ速やかに「フォローバック」します。もちろんこれまでしたことのなかった「コメント」や「リプライ」なども戴けたら幸いです。
尚、当ブログにつきましては、更新ペースは今後スロウ・ダウンするとは思われますが、ここは自分の歴史の一部であるとともに、僕の生きた証なので、これまで通り不定期に記事はUPしてゆきますのでご安心ください。但し、世界中で各方面から多くの問題点を指摘される「Facebook」に関しては、利用を再開することは一切考えておりませんので、そちらもご承知おきください。
『Twitter』のフォロワー登録を、お待ちしております。

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.267【Roy Hargrove Quintet】

いつもご訪問ありがとうございます。
西日本方面を中心とした列島各地での大雨により、特に九州地方で被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。普段通りの日々が、一日でも早く戻ることを祈念しております。
7月も中盤に入り、関東地方でもそろそろ「梅雨明け」が気になる頃。とはいえ梅雨前線も消え去ることなく、しばらくの間停滞が続きそうな気配。梅雨明けは、例年よりもすこし先延ばしとなりそうです。
「雨の季節」の終わりが近付いてくると、風物詩でもある「紫陽花」の花々たちも、それぞれの鮮やかなその色合いにも少しずつ変化が訪れてきます。僕にとっては、それが季節が「夏」に切り替わるタイミングと、昔から心得ています。そろそろ、そんな時期。

 

 

その日の雨や前線の気圧配置によって、ここ数年この時期になると症状を自覚する機会が増える不快な耳鳴りに、聴く音楽を選択する際、極端な低音や高音の音楽から、耳を遠ざけたい日もあるものです。

そんな理由から、今日みたいな日には STAY HOME 状態で、秋が来ると天に召されて早二年が経つ、マイルス以来の天才トランぺッターと称賛された『Roy Hargrove』(ロイ・ハーグローヴ)が率いるクインテットによるこちらのアルバムなどは、そんなときの耳にはとても優しく、そして心地よい。やっぱり、「Jazz って優しいな」って感じるのは、自分が万全でないようなそんな時かも。

 

 

Roy Hargrove Quintet – “When we were one” (feat. Johnny Griffin)
(album: With The Tenors Of Our Time – 1994)

 

Roy Hargrove Quintet – “Never Let Me Go”
(album: With The Tenors Of Our Time – 1994)

 

『Roy Hargrove』に興味をもたれた方は、よろしければ過去の関連記事もどうぞ。

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.266【Ralph Tresvant】

いつもご訪問ありがとうございます。
雨が降れば少し涼しくなっても、晴れた途端にもう真夏がすぐそこまで近づいて来ているのを感じつつある、梅雨も後半戦の今日この頃。
コロナ第2波とも思われる芳しくない状況下の中、都内では知事選のラスト・スパートで熱を帯びている様子。都民の皆さまにおかれましては、選挙当日は感染防止対策にも抜かりのないよう、他の道府県民にとっても大切な一票のため、どうか気をつけてお出かけください。

 

 

さて、お休みだった今日近隣の大きな公園の外周をウォーキングしながら、この時期の風物詩の数々を撮影していると、Twitter のフォロワーさんやフォローしている方々からの Tweet に、懐かしい名前を発見。こうしてブログ記事を書いてる最中にも、リスペクトする音楽ジャーナリストの「林 剛」さんも、さっそく話題にされていらっしゃるご様子。

そんな話題の主、『Ralph Tresvant』(ラルフ・トレスヴァント)は、今年で52歳になるようだけど、なんだか見た目は全く老化を感じさせない。相変わらずの細マッチョで「シュッ」とした美しい体型を維持していて、おそらく大変ストイックな努力家なのでしょう。
米国でも実に多数のイヴェントが中止となっていて、なかなか先が見通せない深刻なコロナ禍の下、本日リリースされた「ラルフ」の新曲(シングル)『All Mine』には、なんと盟友Johnny Gill」(ジョニー・ギル)も参加。これはもう、「New Edition」 をリアル・タイムで知る世代にとっては、もう堪らない共演。「ラルフ」と「ジョニー」は「NE」時代からそうですが、声質やヴォーカル・スタイルが被ることなく美しく調和することもあって、やっぱり今でもいい関係が続いているのでしょうか。歳を重ねても悪童のイメージが未だ払拭できない「ボビー・ブラウン」との人間関係とは、だいぶ事情が違うようです。もちろん、昔の「ボビー」の作品群は大好きですが。
(新曲『All Mine』の制作陣やインプレッションなどについては、林さんの情報を参考にしていただくのが間違いないので、ぜひそちらをチェックしてみてください。)

 

 

Ralph Tresvant feat. Johnny Gill – All Mine
(Released on: 2020-07-03)
 

元々甘く細い声質を持つ「ラルフ」ですが、さすがに声に年相応の大人の色気が加わってきたような印象があります。とはいえ、「ラルフ」の見た目のカッコよさはほとんど変わらない。ファンはどんどんおじさん・おばさんになっているというのに。
過去の「NE」時代からソロになるまで、3曲だけプレイ・リストにしてみました。よろしければご覧ください。3曲とも、当時は鉄壁の制作布陣『Jimmy Jam & Terry Lewis』(ジャム&ルイス)によるものですね。やっぱり今この時代に聴いても、スゴイとしか言えません。完璧。

 

Track 1: New Edition – “If It Isn’t Love” (1988)
Track 2: Ralph Tresvant – “Sensitivity” (1990)
Track 3: Ralph Tresvant – “When I Need Somebody” (1994)

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.265【Luther Vandross ~ Tribute】

いつもご訪問ありがとうございます。
毎年、「紫陽花」や「睡蓮」など雨が似合う植物が見頃の「梅雨」の真っ只中、7月に切り替わったばかりのカレンダーが、愛すべき「Luther Vandross」(ルーサー・ヴァンドロス)の命日がやってきたことを告げてくれる。

 

 

コロナ禍で在宅時間が増えたことなど、その他いくつかの要素が重なったことで、5月末に始めたばかりの「Twitter」では、「ルーサー」愛に溢れた世界中の人々の Tweet で溢れかえっていた。政治的な利用などよりも、僕個人としてはこんな「音楽愛」に満ち溢れた利用の仕方に、賛成票を投じたい。

「ルーサー」が、2005年に天に召されてから、早いもので15年もの月日が経過した。いつもブログの其処彼処で独り言のように呟いているけれど、たぶん熱心なルーサー・ファンの皆さんと同様に、彼に代わる存在を見つけることができないままでいる。「唯一無二」である稀代の「シンガー」だけに、仕方のないことと諦めてもいる。R&B/Soul Music ライターの「林 剛」さんが Tweet されていたように、「ルーサー・フォロワー」と呼べるアーティストは存在しないと。本当にその通り。ただただ納得する以外ない。

 


Luther Vandross – “Dance With My Father”

 

そんな「ルーサー」の「没後15年」となる節目の2020年、個人的に敬愛している「松尾潔」さん・「林 剛」さんよりもずっと早い時期から、「Soul Music」をはじめとする「黒人音楽」全般に関して、日本国内での普及に長年務められてこられた音楽評論家の『吉岡正晴』さんが、過去から取材を積み重ねてこられた膨大な記事の数々を再編集・追記なさった「ルーサー 追悼・特集記事」Part 1Part 2に分けて、『note』上で公開されました。
大変読み応えのある入魂の記事であるとともに、とりわけ晩年に「ルーサー」の代表曲となった『ダンス・ウィズ・マイ・ファーザー』誕生おけるバック・グラウンド・ストーリーの紹介など、ファンであれば涙腺崩壊のエピソードの数々も。どうかこの機会に、ぜひご覧ください。
また、アーティストと同様に、「音楽ジャーナリスト」の方々に価値ある記事を継続して提供して戴けるよう、皆様からのサポートも併せてお願いいたします。

 


 


 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.264【Brian McKnight】

いつもご訪問ありがとうございます。
梅雨も中盤の今日この頃ですが、ブログ・リーダーの皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

もしコロナ禍の影響がなかったら、6月末から7月初旬に来日公演が予定されていた「Brian McKnight」(ブライアン・マックナイト)ですが、スタジオ録音アルバムとしては16枚目となる、約3年ぶりの新譜『Exodus』が本日リリースされ、各方面で話題となっています。「脱出・移住・移動」などの意があるワードの、アルバム・タイトル『Exodus』ですが、さて内容は如何に。

新しいパートナーとの生活がスタートしてからのリリースとなった、ニュー・アルバム『Exodus』ですが、彼らしい美しくも儚げなメロディとリリックで溢れた、特にこの2作品に耳が反応しました。『When I’m Gone』はリリックの冒頭に「Tokyo in spring, There’s no sleep without you..」のフレーズがあり、憶測ですが過去の東京公演時に書かれた作品かもしれません。一方『Neva Get Enuf Of U』は、昨年「Mellow Tunes ~ Vol.241」で一度紹介済みで、どちらもすでにシングルとしてリリースされている作品ですが、「大人による大人のための Love Song」 といったところでしょうか。これらの作品の醸し出す大人の落ち着き感が、なんだかとても有難く感じるのは僕だけではないはず。ぜひ、お手に取るなり配信で、熟成された作品群の数々を味わってみてください。

 


Brian McKnight
Track-1: When I’m Gone
Track-2: Neva Get Enuf Of U
(album: Exodus – 2020)

 

Twitter「Mellows Annex」を始めてからちょうど一ヶ月ほど。もとよりブログを直接訪問してくださる方々にとっては、ご訪問者の年齢層による影響もあるのか、なかなかSNSへの移行がスムーズには行われていないような印象です。休眠中の「facebook」のアカウントの方を確認すると、ブログ記事UPを促すような動きが増えているようで、やはり「プラット・フォーム」による読者層やフォロワー層の違いが、顕著に表れているような気がしています。実際のところ始めてみると、Twitter は限られた時間の中で即時に発信したいことをUPするにはとても便利・有効で、スピード感においては現存するSNSの中では飛び抜けている印象です。ただ、字数制限で一見無駄と思える「枝葉」の部分を切り落とされてしまうため、やはり考えの一部しか伝えることが難しく、ブログとSNSは使い分けが必至なのだと、そんな思いを強くしております。まあ、もとから「マイ・ペース」で、目障りで邪魔な広告を排除するため、誰からもどこからも制約されない自身のレンタルサーバー上で、ずっとスポンサー抜きでやってきたブログですから、これからも自由気ままに更新していくつもりですので、どうかよろしくお付き合いください。

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.42【The Gentle Rain】

本格的な「雨の季節」の訪れとともに、クルマを走らせているといつもの見慣れた窓越しの風景が、すこしばかり違ったものに見えてくるから、梅雨時というのは毎年のことながら不思議な感覚があるものです。我が家の庭の片隅の「青モミジ」と「紫陽花」の共演が見られるのも、この時期特有の風景だったりします。

 

 
こんな雨の季節の風景には、穏かなボサ・ノヴァがよく似合います。『The Gentle Rain』というタイトルのとても抒情的な作品は、既に Jazz/Bossa のスタンダードになっているのは皆さんよくご存じだと思います。
SAX奏者である夫『Jim Tomlinson』(ジム・トムリンソン)のアルバム『Brazilian Sketches』に収録された同楽曲は、妻である人気 Jazzシンガーの『Stacey Kent』(ステイシー・ケント)とのコラボレーションによるもので、ステイシーの鼻に掛かったような独特のヴォーカルとアレンジの巧みさによって、とても洗練された雰囲気の楽曲に変貌しています。

 


Jim Tomlinson Feat. Stacey Kent – “The Gentle Rain”
(album: Brazilian Sketches – 2002)

 

一方、「アントニオ・カルロス・ジョビン」と共に、ボサノヴァの創始者と言われる「ジョアン・ジルベルト」の前妻としても知られる、『アストラッド・ジルベルト』によるシンプルな歌唱と時代を反映したゴージャスなストリングスによるヴァージョンも、やはり捨てがたい魅力で溢れんばかりです。

 


Astrud Gilberto / The Gentle Rain
(album: The Shadow of Your Smile – 1965)

 

「梅雨時」は、何かと体調管理の難しい時期でもあります。「いい音楽」も、ある意味「処方箋」。うまく乗り切っていきましょう。

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.41【Love Won’t Let Me Wait】

関東甲信では「梅雨入り」が発表されてから、ちょうど今日で一週間。僅か一週間とはいえ、米国から火が付いた抗議運動『Black Lives Matter』の世界的な波及など、実に世界が大きく動いた印象が強い今日この頃です。一方国内に目を向ければ、与党から尻尾を切られたばかりの悪徳政治家夫妻が今日逮捕されるに至りました。いったい、安倍政権になって何人の政治家が逮捕されたり、何人の大臣が不祥事で更迭されたんでしょう。「悪人しか政治家にはなれない」と、子供たちに教えているような惨状です。逃げ続けている輩も、内心は戦々恐々としていることでしょう。

 

 

そんな話題とは裏腹に、「雨の季節」の代名詞「紫陽花」が、日を追うごとに美しさを増してきています。これだから、「雨」「Rain」と親和性がよいとされる「Soul Music」は、秋から冬にかけてと同じくらいの、いわゆる「ベスト・シーズン」と言えるでしょう。

さて久々に更新の「Mellow Classics」シリーズですが、古くからの「Soul」ファンの方々でしたら、記事のタイトルの曲名を見ただけで、炎天下のアイスクリームの如く、すでに溶け始めていることでしょう。先日、米国の【SoulTracks】のサイトで紹介されていたのが、『Tony Walk』(トニー・ウォーク)という男性R&Bシンガーによる、Soul Classic の名曲として誉れ高い【Love Won’t Let Me Wait】のカヴァー。
「He has worked over the years with such stars as Aretha Franklin, Billy Preston, Andrae Crouch, Etta James, Miki Howard, and Vesta Williams …」(記事より抜粋)という経歴ながら、バック・コーラス歴が長かったのか、ソロ・シンガーとしての作品のリリースは、おそらく分かっている範囲で、これが3曲目になるのでしょうか。とにかく情報が少ないのですが、近々 Soul Classics を集めたカヴァー・アルバムをリリース予定だそうで、個人的には期待したいアーティストです。

とても Sensual (官能的)なオリジナル作品をヒットさせたのは、ご存知「デルフォニックス」の元メンバー、「Major Harris」(メジャー・ハリス)でしたが、やはり広くこの作品の素晴らしさを世に広めたのは、今年の7/1で「没後15年」になるみんな大好きな「Luther Vandross」による1988年のカヴァーだったと思います。

そんな「トニー」さんの【Love Won’t Let Me Wait】のカヴァーですが、2年前に「ルーサー」のトリビュートアルバム「Ruben Sings Luther: A Tribute」をリリースしている「Ruben Studdard」(ルーベン・スタッダード)が取り入れたのと同じような、「ルーサー・バージョン」を踏襲した、アレンジと歌いっぷりですね。「ルーベンの声は似てるし上手いんだけど、ちょっと違うんだようなぁ..」というウルサ型の貴兄に、ぜひとも聴いていただきたい新たなカヴァーです。

 

Tony Walk – “Love won’t let me wait”
 

さあ、いかがでしたか。どちらかというと、現代のメインストリーム系の「R&B」にもフィットしそうな「トニー」の声質ですが、国内のアーティストでしたら、既にルーサーのカヴァーをされている「和田昌哉」さんですとか「DAISUKE」さんなら、近い感じのカヴァーが実現可能だと思います。ちょっと聴いてみたいですね。

僕も愛して止まない【Love Won’t Let Me Wait】ですが、「過去記事」でも何度か紹介したアーティストのカヴァー、そしてやはり5年前に故人となった「メジャー・ハリス」のオリジナルも含めて PLAYLIST にしてみました。こんなのも、「雨の季節」の過ごし方の一つです。短い時間ですが、Mellow な時間をお楽しみください。

 


Track-1: Luther Vandross – Love Won’t Let Me Wait (from Live at Wembley)
Track-2: Ruben Studdard – Love Won’t Let Me Wait (Ruben Sings Luther: A Tribute)
Track-3: Seal – Love Won’t Let Me Wait (Soul 2)
Track-4: Major Harris – Love Won’t Let Me Wait (original)
*ご注意*4曲目のオリジナルは、イヤフォンまたは小音量にて
電車内では特にお気をつけください(笑

この楽曲ついては、ご同輩の皆様がよくご存知の通り、プロ・アマ問わず、たいへん多くの世界中のアーティストたちがカヴァーしています。歌ものだけでなく、インストものでのカヴァーが多いことはよく知られています。なんといっても、「ルーサー」版のソプラノ・サックス・ソロなど、あれだけで泣けてきますし、無理はありません、このグルーヴとメロディですからね。
もし「Twitter」での反応などがよければ、これ一曲だけで「シリーズ化」もありかな、なんて考えています。

 

RMKS:
すでにお知らせの通り、5月末より「Twitter」をスタートいたしました。ブログ記事は下調べだとかも含め、UPするまでにどうしても時間を要するため、時短が必要とされる時は、「Twitter」 上での発信が増えつつあります。ただ、ブログ上では瞬時に伝えきれないような情報など、「時事問題」等々クロス・オーバーなトピックもあるので、うまく使い分けができたらと試行錯誤しております。時間に追われる、勤め人の悲しい性ですが、どうかご了承ください。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.40【People Get Ready】

全米各地や香港などが騒然としている中、気付けばそろそろ国内では「梅雨の走り」あるいは「入梅」の季節に。日中はもう真夏日に達するほど、蒸し暑い日が続いたりと、なんだかお天気も忙しい。

 

 

世界中がまだコロナ禍から依然として平常時に戻れない中で、米国では一人の黒人男性「George Floyd」(ジョージ・フロイド)氏の死をきっかけとして、この事件に端を発した大小様々な抗議活動が、全米だけでなく世界の主要都市にまで波及している。
白人至上主義の現大統領の下、全米各地でのデモは一部過激さを見せてはいるものの、これまでのそれとは違った様子も窺える。「暴力だけに訴えても、何の解決にもならない」といった、一歩進んだ印象を、メディアによる報道のあちらこちらで感じ取ることができる。こういう時こそ、「SNS」の理想的な利用が望まれる。「fb」社のザッカーバーグ氏が言い逃れをするように、誰がその判定をするのかについてはまだまだ議論の余地があるけれど、過激で誤った使い方と判断されるアカウントや言動は、たとえそれが合衆国大統領のものであっても、日本国首相であっても、規制や削除されて然るべきだと思う。運営側には勇気をもって対応してもらいたい。

 

こんな時に脳裏をよぎるのが、「公民権運動」が活発だった頃より民衆に常に寄り添ってきた歌『People Get Ready』だ。作者の『Curtis Mayfield』(カーティス・メイフィールド)が在籍した「The Impressions」がオリジナルをリリースしヒットさせたのが1965年だから、世に出てすでに「55年」という途方もない月日が流れている。にも拘わらず、いまだその当時と変わらぬ黒人への人種差別が、米国の現代の日常に当たり前のように横たわっている。実にやるせない。
とはいえ、黒人アーティストだけでなく白人アーティストによるカヴァーも少なくない、人種を超えて多くの民衆に届くこの楽曲は、力強い希望に溢れたリリックとメロウなメロディと共に、これからも世紀や時代を超えて未来永劫歌われ続けていくのであろう。

 


“People Get Ready” (1965)
Track-1:  Curtis Mayfield
Track-2:  Seal
Track-3:  Marc Jordan

1965年にリリースされた、ゴスペルの影響が濃厚なこのスピリチュアルな楽曲は、信仰について歌ったというだけではなく、その当時の黒人の社会的地位向上を目的とした「公民権運動」と、切っても切れない関係となった。

“People Get Ready”
さあみんな 用意はできたかい。列車がやって来る。荷物も切符もいらない。神に感謝さえすれば、約束の地に連れて行ってもらえる。信仰心こそが扉の鍵。でも希望を持たない罪人に席はない。ただ主に感謝するだけ。

Lyric:

People get ready, there’s a train a comin’
You don’t need no baggage, you just get on board
All you need is faith to hear the diesels hummin’
Don’t need no ticket, you just thank the Lord

People get ready for the train to Jordan
It’s picking up passengers from coast to coast
Faith is the key, open the doors and board ‘em
There’s hope for all among those loved the most.

There ain’t no room for the hopeless sinner
Who would hurt all mankind just to save his own
Have pity on those whose chances grow thinner
For there’s no hiding place against the Kingdom’s throne

So people get ready, there’s a train a comin’
You don’t need no baggage, you just get on board
All you need is faith to hear the diesels hummin’
Don’t need no ticket, you just thank the Lord

written by Curtis Mayfield

 

知っているご同輩の皆さんはもちろん、初めて触れた方も、『Someday We’ll All Be Free』と共に、ぜひあなたの大切な友人に教えてあげて欲しい。現実がそんな生易しいものではないのは分かっている。とはいえ、これらの作品を知っているかどうかということだけでも、人種差別撤廃に歩みを一歩進めることができるはずだから。

 

 

Coffee Break ~ Vol.13 「George Floyd ~ R.I.P.」

2020年5月25日にミネアポリス近郊で白人警察官に殺害された、善良な一市民であるアフリカ系アメリカ人男性「George Floyd」(ジョージ・フロイド)の死によって、コロナ禍の状況下であるにも関わらず、この事件に対する大規模な抗議活動が、ミネアポリスから全米中に広がりを見せている。

 

 

「公民権運動」からすでに半世紀が経過しているものの、この米国社会に根差した問題は、未だに解決策が見つからないでいる。
これまでも、ことあるごとに様々な記事の中でも触れてきたけれど、長い人生の中で「Soul / R&B / Gospel / Jazz」等々、黒人音楽に魅了されながら日々を生きていると、「なぜこんなにも心に響く音楽が生まれたのだろうか」と、必ずそんな疑問に出くわすタイミングがあるもの。少しずつ、すこしずつ、彼らの悲しい歴史を学ぶことから始めるのは、賢明な選択だと思う。そして、同じカテゴリーの音楽を愛する人々なら、きっと皆そうだと信じたい。

 


Peaceful George Floyd protests marred by bursts of violence | USA TODAY

 

33歳という若さで急逝した不世出のシンガー・ソングライター「Donny Hathaway」(ダニー・ハサウェイ)が、今よりずっと黒人への人種差別が激しかった時代に、「差別に怯えず、胸を張って生きよう。誇りを忘れずに日々を過ごそう。きちんとした毎日を過ごそう。そしていつか僕らみんな、自由になれる」といった、当時としては Super Positive な内容の、「ダニー」が娘の「Lalah」(レイラ)に捧げた希望溢れる作品が、言わずと知れた『Someday We’ll All Be Free』だ。
いま一度、噛みしめるように聴いてみたい。

 


『Someday We’ll All Be Free』(1973)
Track-1: Donny Hathaway (original)
Track-2: Bobby Womack feat. Wilton Felder
Track-3: Marcus Miller feat. Lalah Hathaway
Tarck-4: Alicia Keys (Live A Tribute To Heroes 911)

 
Lyrics:

Hang onto the world as it spins, around.
Just don’t let the spin get you down.
Things are moving fast.
Hold on tight and you will last.
Keep your self-respect your manly pride.
Get yourself in gear,
Keep your stride.
Never mind your fears.
Brighter days will soon be here.
Take it from me someday we’ll all be free
Keep on walking tall, hold you head up high.
Lay your dreams right up to the sky.
Sing your greatest song.
And you’ll keep, going, going on.
Just wait and see someday we’ll all be free.
Take it from me, someday we’ll all be free.
Take it from me someday we’ll all be free.
Take it from me, take it from me, take it from me.

Lyrics: Edward Howard
Song writing: Donny Hathaway

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.263【Doc Powell / Sho Kamijo】

いつもご訪問ありがとうございます。
音楽プロデューサーの「松尾」さんが、ラジオの「メロ夜」の中の人気コーナー「Songs In The Attic」で、最近1980年代の音楽を特集してたりするので、今日帰宅してからアナログ盤が収納されているクローゼットの中のレコードラックを漁っていたら、80年代モノが出てくるわ出てくるわで、あれも聴きたいこれも聴きたいで、もう時間が取れなくて困ってしまいました。アナログ盤はですね、デジタルではないので、手の掛かる子供みたいなものなんです。

 

 

今でもそうですが金銭的に余裕のない若い時分に買ったレコードというものは、ご同輩の皆さん同様に、50代後半になった今でも大切な宝物です。貧乏性の僕は、「レコ・ジャケ」が劣化するのが嫌で、当時「TOWER RECORDS」で入手した専用のラップ・カッターでそーっとシュリンク・ラップをカットしてから保管する、小心者のコレクターでしたので、ご覧の通り、1987年リリースのこちらのアルバムも、なんと「33年間」そんな状態を保っています。(ラップ上のシールはカビが生えてしまい少々お見苦しいですが..)

 

 

で、発見したのはこちら、『Doc Powell』(ドク・パウウェル)が過去にリリースしてきたアルバムの中でも、一番フェイヴァリットなソロ・デビュー・アルバムの『Love Is Where It’s At』。過去にも「メロウなギター弾き」のアーティストを数名取り上げてきましたが、まだまだ全然紹介しきれていないことに、改めて気付きました。因みにこちらは、1980年代後期のミュージック・シーンの特徴をよく語ることができる作品で、この頃は僕の大好物の「Jazz/Funk/Fusion/Soul/R&B/Black Contemporary」といったいわゆる黒人音楽に源流を持つカテゴリーのミュージシャンやアーティストが、いとも簡単にそのジャンルの垣根を越えて、文字通り「クロス・オーバー」していたとても興味深い時代でした。その証拠に、画像をご覧の通り、このアルバムには今は亡き「Luther Vandross」とそのツアーメンバーの「Lisa Fisher」「Kevin Owens」らががっちりとコーラスを固めていたり、もちろんルーサーの盟友「Marcus Miller」も参加と、それはそれは贅沢な内容のアルバムでした。
中でも「マーカス」ではなくて「トム・バーニー」のぶっ太いベースのイントロが鮮烈な『Bad Times』、そして『What’s Going On』のカヴァーは、世の中に星の数ほどあるインスト・カヴァー作品の中でも、いちばん好きなアレンジの作品です。

 


Track-1: Bad Times
Track-2: What’s Going On
(album:  Doc Powell – “Love Is Where It’s At” – 1987)

うーんメロウですねぇ。最高です。

 

そして、過去記事でも何度かご紹介させていただいた、3人のプロデューサー・チームによる Super なユニット『X-CHANGE』[Masaya Wada (vocal) / MANABOON (Keyboards) / Sho Kamijo (Guitar)] の、まだご紹介できていなかった「第3の男」、『上條頌』さんをご紹介しておきたいと思います。
上條さんはなんと、20歳の時に単身LAへ渡米し『Doc Powell』に師事した直系の愛弟子さんだそうです。よーく聴くと、確かにお二人にはサウンドやプレイ・スタイルに共通点が多く見受けられます。
昨年秋にリリースされた「CHEMISTRY」のアルバムに収録の、『X-CHANGE』名義でプロデュースした『Angel』の哀愁を帯びた印象的なギターのイントロで、多くのリスナーの心を掴んだのは記憶に新しいですね。
そんな上條さんですが、現在「長野市芸術館レジデントプロデューサー」といった肩書をお持ちのようで、Twitter を拝見しましたら、僕も個人的に縁が深い「長野市」、そして「長野市芸術館」のために最近制作されたという楽曲、『The Music Place』をお披露目されていました。
こちらは、80年代にFUSION音楽を聴きまくった世代の方にとっては、もう小躍りしてしまいそうなくらいのたまらないギター・フュージョン・サウンドの作品となっており、師匠の『Doc』さんと共に、どうしても紹介しておきたいと思いました。「和田」さんも「MANABOON」さんもマルチな才能をお持ちですが、「上條」さんのセンスも才能も尋常ではありませんね。『The Music Place』、みなさんも、ぜひ聴いてみてください。この極上の Groove と Cutting を体験しないのは、あまりにもったいない。

 


【MV】Sho Kamijo / Love U Love U
(album: Let’s Go Together – 2015)

そしてこちらのメロウなMVのバンドメンバーには、エロピに「MANABOON」さん、ドラムスは若手#1のT-SQUAREの「坂東慧」さん、そしてコーラスにはNY「アポロ」のアマチュア・ナイトでファイナリストとなった「高橋あず美」さん、ですね。国内屈指のこれだけの実力派アーティストが揃うと、実に壮観です。