Category Archives: Mellow Sounds [音楽あれこれ]

Mellow Tunes ~ Vol.272【aimi】

もう11月ですね。「晩秋」という言葉には、「晩夏」という言葉以上に、なんだか「もうすこしだけ、ここにいて」って、去り行く季節にそんな声さえ掛けたくなるような寂しさがいつも付きまとうのは、僕だけなんだろうか。今年2020年の冬至は12月21日だそう。それまでは日中がどんどん短くなるだけ。そろそろ冬支度をしないといけません。

 

 

 

さて。前回そして前々回と、国内女性アーティストをご紹介してきた「Mellow Tunes」シリーズですが、今回も国内女性シンガー・ソングライターを三夜続けてのご紹介となります。
今日紹介させていただくのは、10/25に開催された配信ライブ【GS BAND】~GS JAM~(前出のスーパー・ギタリストの「上條頌」さんも共演)に、最初予定されていた、僕もイチ推しの男性 R&Bシンガーの『DAISUKE』さんのピンチヒッターを、急遽務めることになった『aimi』さん。OPENINGの一曲目で初めて遭遇した彼女の声を聴いた途端に、もうワン・フレーズで鳥肌が立ちました。その後はもう彼女の声と歌い方が、配信LIVE中から俄然気になって、心を落ち着けて、翌日になってから最新リリースのEP『Water Me』Spotify で早速聴いてみました。
想像しやすくかつ印象深い英単語による短いワードのタイトルが付けられた計5作品は、スタジオ録音ゆえにライブとは違った安定感で、素晴らしいミニアルバムになっていました。
以下、YouTubeにUpされているものから、3曲ほど取り上げてみました。論より証拠。まずは頭の中を空っぽにして、じっくりと聴いてみてください。

 


Track-1: Show Me
Track-2: Thinkin’ (feat. issei)
Track-3: Pretty Lies
(EP『Water Me』2020)

2曲目の『Thinkin’』(feat. issei) は、前々回ご紹介した『ASOBOiSM』さんの「Whateva♡ (feat. issei)」でも Duo の相手を務めた『issei』さんですが、この方も今後の動向が注目される実力派の、メロウな男性シンガー・ソングライターですね。なにせ声の震えと艶が尋常ではなくて、国内に限っていえば、こんな Vocal を聴かせてくれるシンガーはそうそういません。正直なところ、World Market で戦える声をギフトとして持っている人だと思います。『issei』さんについては、別途また改めて紹介したいと思っています。

 

 

※各種配信音源はこちら

 

もともと、海外アーティストの紹介が9割を占めている当サイトですが、今国内のR&B 界の動向から目が離せないくらい、制作陣のプロデュサーをはじめ若い世代のアーティストたちが、かなり充実してきている印象を受けます。
コロナ禍が奪っていったアーティストたちの表現の場である「Live」が、新たな「配信」という武器を獲得することで、これまで会場に足を運ぶことのできなかった地域の人々や音楽から少し遠ざかってしまった中高年の元々音楽好きだった層へと、その音楽が届くような状況が必然的・偶発的に生まれてきました。「こんなアーティストがいるよ」と国内のみならず広く海外まで発信できる体制が整ってきたのは、あくまで「リスナー側」としては、ある意味嬉しい誤算と言えるのかもしれません。とはいえアーティストの皆さんにしてみれば、まだまだ苦境が続いているわけで、またこれからはコロナ禍以前と同じような環境でのライブの実施は難しいと思われます。先だっての「山下達郎」氏の超高音質配信ライブの実験的な試みなどからも、音楽の聴き方がサブスクに切り替わってきたように、今後は観賞のオプションとして「配信」を軸にライブを構成したりするようになってくると、容易に想像できます。箱のキャパシティはある意味「無限大」ですから。音楽の送り手にとっても、聴き手にとってもメリットが発生する方法を、なんとか模索していくしかありません。
僕も一音楽ファンとして、このようなWEB上の場所を利用することで、支援していけたらと願っています。

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.271【Furui Riho】

一年の内でいちばん好きな季節の秋。一雨ごとに秋も深まる今日この頃。コロナ禍だとかは関係なく、新緑の時期から夏の間、あれほど目にも眩しかった樹々の緑の葉っぱたちも、そろそろ役目を終えて、地上にゆっくりと舞い落ちる頃。また来年。

 

 

僕自身の基準で、「メロウ」だなと思ったアーティストや作品を取り上げている、当ブログの定番コーナーの「Mellow Tunes」も今回で「Vol.271」。音楽関連記事以外でも、何かしら音楽を添えているので、まともに数えたことがないけれど、おそらく1,000曲以上は取り上げてきているのではないでしょうか。今日は、前回の『ASOBOiSM』さん同様に、これまであまり取り上げることのなかった国内のアーティストを取り上げたいと思います。

 

 

「Furui Riho」さんは、北海道を拠点に活動する、実力派の R&B シンガーソングライターです。
彼女を知るきっかけとなったのは、当ブログでも何度かご紹介したことのある、国内R&B界を背負って立つ3人のプロデューサー・ユニット『X-Change』のメンバーでギタリストの「上條頌」さんが、コロナ禍でスタートさせた毎週木曜日の夜に開催される配信 Live『Sho’s Jam』でした。この「Jam」では、上條さん以外の演奏メンバーがほぼ毎回入れ変わり、その都度バンドに適したゲスト・ヴォーカリストを招くのがいつものスタイルになっており、彼女の姿を見たのも歌声を聴いたのも、それが初めてでした。

もともと教会のクワイアゴスペルにルーツを持つという彼女の Vocal は、なるほどとても力強く、安定感もあり、独特のフロウでリスナーの耳を引き付けて決して放そうとしない。スピード感のある楽曲もスロウ・ミディアムに至っても、実力の片鱗を見せつける。札幌地区はもちろん、北海道では知らぬ人はいないというその存在感は、決して伊達ではない。出逢えてよかったと思えるアーティストの一人であることに、間違はありません。本当に今後が楽しみなアーティストです。
(*詳細なインタビュー記事は「こちら」)

 


Track-1: Furui Riho – “Rebirth” (Music Video) 2019
Track-2: Furui Riho – “I’m free” (Music Video) 2020

 

リスナー側の音楽聴取スタイルが、サブスクや配信といったシステムの移行に伴う音楽産業界全体の構造変化によって、多種多様なアーティストがメディア側から一方的に与えられる時代が終焉を迎えたのは知っての通り。広く大衆にアピールする一握りのアイドル・グループやアーティスト以外は、もはやフィジカルな「CD」のリリースもなく、大半がサブスク・配信・ストリーミングでのリリースへと、大きく舵を切って久しい。それだけに、時として、何かをきっかけに国内のあらゆる地域から、未知の実力あるアーティストが突然目に前に出現したような気持になることが、この頃少なくない。今後もそんな新たな才能との出逢いを提供してくれる『Sho’s Jam』の存在からも、目が離せない。

 

※各種配信サイトは「こちら」

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.270【ASOBOiSM】

秋が日に日に深まりますね。公園の樹々たちも、秋色へと日々変化しながら、見る人々の目を楽しませています。

 

 

今回は、10月16日にデジタル配信のみでデビュー・アルバム『OOTD』をリリースした、期待のR&Bアーティストの『ASOBOiSM』(アソボイズム) さんを、僕の Tweet も利用しながらご紹介します。

つい最近になって退職されるまでは銀行員だったという、ラップの技術には定評のある彼女ですが、先入観なしに聴いていただくためにも、まず動画をご覧いただくのがよろしいかと。

 

Track-1:  ナイーブ
Track-2:  Uwagaki
Track-3:  Whateva♡ (feat. issei)
(album: 『OOTD』2020)

※その他の各種配信サイトは「こちら」

 
伸びやかで素直な Vocal と、英語と日本語のリリックが自然に行き交う軽快なラップとコーラス。どれをとっても、前例がほとんどないスタイルの「One & Only」なアーティスト。UPなものからメロウなスロウ・ジャム、Duo に至るまで、どの曲も素晴らしいアルバムです。中でも特筆すべきは、「X-Change」MANABOON 氏がアレンジ・プロデュースに当たったWhateva♡ (feat. issei)』は、彼女の無限の可能性が感じられるめったに出逢えないクオリティのスロウ・ジャム。
なかなか国内音楽界の枠には収まり切れない可能性を秘めた、すごいアーティストが出てきました。留学経験もあり、幼い頃から異文化コミュニケーションを大切にしてきた家庭環境で育ったという彼女。今後の動向が注目されます。
 

 

コロナ禍で「STAY HOME」が今よりずっと声高に叫ばれていた今年の春先から夏にかけて、在宅時間が増えた人たちの中で始めた方が多かったと聞く「Twitter」。ご多分に漏れず僕もその中のひとり。ブログとはまったく異質のプラットフォームに最初は戸惑いながらも、なんとか使いこなせるようなってきた新時代のSNSのひとつだけれど、これまで出来なかったことを可能にした部分も多い。
メジャーなレコード会社には所属せず、音楽活動全般を、自身あるいは一部の限られたスタッフによって自前で運営していくスタイルは、若い世代のアーティストに限らずとも現代では多く見られるようになってきた。DM (Direct Mail) を初め、相互にフォローすることでファンとダイレクトに繋がることができる Twitter / Instagram といったSNSのプラットフォーム上の機能面での多くのメリットを、新曲のリリース記念ライブ等を含め、プロモーション活動のコストを抑えながらも最大限に利用すること可能にしている。そして時には何かのきっかけで、数十年前の作品がSNS上でbuzzることで、爆発的なリヴァイヴァルヒットに繋がるケースも、既に世界中で発生してきている。Spotify 等サブスクリプションによるストリーミングが完全に主流となる時代、もうこの傾向は加速化する一方で、フィジカルなCDやアナログ盤を求めたがるのは、一部の熱心なファンやマニアに限定されてくるのだろう。「隔世の感」であるとか「一抹の淋しさ」が、自分を含め古い世代の人間には、いつも付きまとうけれども、どちらも使いこなすのが「肝要」ということなのでしょう。

 

※その他の各種配信サイトは「こちら」

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.269【YODAKA】

10月になりました。気付けば今年もあと3ヶ月。早いですね、月日の過ぎるのが。
コロナ禍で迎える初めての「秋」ですが、演ずるも観賞するも、「秋」とは音楽に芸術に相応しい季節です。
昨晩は「中秋の名月」も観賞することができ、あまりいろんなことに神経質になり過ぎるのはよくないなと、月明かりの夜空を見上げてそんなことを思いました。

 

 

 

聞くところによれば、この10月からの多くの規制解除に伴い、在宅ワークが終了して、いつもと変わらぬ満員電車による通勤に戻られた方も多いとのこと。ありふれた日常が戻り、嬉しい反面これまでのペースが崩れてしまうご苦労も、ご本人だけでなくご家族のいらっしゃる方なら尚のこと。どうか今週末くらい家でゆっくり音楽など聴かれてみてはいかがでしょう。

実質6月からスタートした「Twitter」ですが、やはり時代に見合ったプラットフォームだけあって、スピード感は言うに及ばず、自分の知らない分野の方々との交流が持てるのは、実に有意義なことに改めて気付きました。元々音楽で溢れたカフェを開業したり、「Mellows」閉店後も10年に渡りこんなサイトを運営しているくらいですから、音楽に対する好奇心は子供の頃よりあまり変わらず、一般の方よりも強い方だと自覚しています。
そんな中で、ある一人の音楽家の方との出逢いがその「Twitter」上でありましたので、ぜひ多くの方の目に耳に止まって欲しいと強く感じましたので、当ブログ上でご紹介させてもらうことにしました。

音楽家の『YODAKA』さんは、ご自身の作品を主に「Twitter」「YouTube」で、活動拠点の和歌山より世界に向けて発表してらっしゃいます。自身の「YouTubeチャンネル」で『YODAKA beat work』と表現されているように、ビートの効いたそれは「メロウ」なトラックにリリカルな鍵盤のメロディが乗った、日本人が生まれながらに持っている繊細な感性を心地よく刺激するその音の世界観は途轍もなく普遍的でいて、人の傷ついた心のひだをそっと撫ででくれるような、そんなヒーリング・ミュージックにも近い印象を強く受けます。

まずは「Twitter」上に最近UPされた、映像も併せて堪能できるいくつかの作品を聴いてみていただきたいと思います。

 

 

「YODAKA」さんの音楽に触れて、何かを感じた方は、上記で紹介させていただいた楽曲がすべて収録された間もなくリリース予定の「EP」のプレイリストをぜひ、下記の「YouTubeチャンネル」で楽しんでみてください。
 

 

*サブスクリプション各種配信購入は[こちら]

 
・Twitter – @YODAKA0303

・ Bandcamp – https://yodaka.bandcamp.com/

・sampling
GIPHY – https://giphy.com/
Splice -https://splice.com/sounds
Logic Pro X

✉️ yodaka.beat@gmail.com
 
*以上のInfoについては【YODAKA beat work】YouTube チャンネルより転載

 

 

Mellow Classics ~ Vol.45【Richard Elliot】

9月も半ばを過ぎ、ようやく日中も30度を超えない日が増えてきました。夕暮れ時になると、北寄りの方角から吹き込む涼風に、一抹の安堵感を覚える今日この頃の気候です。

 

 

コロナ禍でこれまでの生活様式が少しずつ変化していく中で、異常なまでの暑すぎた夏も鳴りを潜め、気付けば政権与党党首の顔も変わるなど、吹く風の向きと共に我々を取り巻く様々な環境が、良くも悪くも日々変化しつつあります。何につけても、できれば退化よりは進化を望むところです。

秋が本格的に深まるにはまだ少し気の早い9月中旬ではありますが、あらゆる芸術もそして音楽も、これからが鑑賞にいちばん適切な季節と言えます。
「温故知新」がテーマの「2000年以前」にリリースされた作品群をご紹介する『Mellow Classics』シリーズも、早いもので今回で Vol.45 となりました。今回は、酷暑の疲れを癒してくれるような、「CHILL OUT」な作品をPICK-UPしました。

米国で結成「50周年」を既に迎え、長きに渡り人気を誇る大人数編成の最強 FUNK バンド『Tower Of Power』で、最も人気がピークにあった時期に、看板テナー・サキソフォン奏者として活躍したのが『Richard Elliot』。彼がソロに転向後にリリースした11枚目に当たるアルバム『Chill Factor』(1999)から、ゲストヴォーカルに「Siedah Garrett」(サイーダ・ギャレット)を招聘した、まさしくアルバム・タイトル通りの「CHILL OUT」な作品『This Could Be Real』をご紹介。サンプリングされたあの「キース・スウェット」(Keith Sweat) の不朽の名曲「Make It Last Forever」が、イントロだけでなく随所に散りばめられた本作品は、初秋の夜更けにでもよく似合うような、心地よく落ち着く(CHILL OUT)作品です。

 


Richard Elliot – “This Could Be Real”
(album: Chill Factor – 1999)

 

何人か存在するいわゆる「クインシーの秘蔵っ子」のひとりとしてメジャーシーンに彗星の如く登場した「サイーダ」が、故マイケル・ジャクソンと共演した2作品が “I Just Can’t Stop Loving You”“Man in the Mirror” であったことは、50代以上の音楽好きの方なら、記憶にある方も多いのでは。今でもマイケルの多くのファンに愛され続けるそれら2作品では、どこかあどけなさを残した少年のような中性的なヴォーカル・スタイルが、自分にとってはとても印象的であり魅力的でもありました。

 

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かくいうこちらのブログも、コロナ禍で「HOME STAY」が叫ばれる中、いろいろと自分なりに熟慮を重ねた結果、実質6月から情報発信のステージをご承知のように「Twitter」に移行させております。最大の理由は、発信の際に「端末を選ばない」という利便性によるものです。そしてもう一点は、発信した情報に対するフォロワーの皆さんからの瞬時の反応が挙げられますが、3ヶ月ほど利用を続けて、SNSの中でも「Twitter」が持つプラットフォームとしての優位性・有効性が、自分のやり方に適しているという結論に至りました。ですので、当面は「Twitter」をメイン、ブログをサブとして運用していくことを考えておりますので、どうかご理解ください。
尚、まだご登録でない方は、ブックマークするなり、既にアカウントをお持ちの方は、フォローしていただくよう、改めてお願い申し上げます。

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.44【Quincy Jones / Ivan Lins】

8月に入って突然訪れた感の強い、かつてない遅い「梅雨明け」。その後の一ヶ月間というもの、気象庁の観測記録を遡ること1946年まで、このコロナ禍での2020年の日本列島の8月の平均気温は観測史上最も高かったそう。「そりゃあ、マスクも付けたままだし、暑かったわけだ」と、妙に納得。

 

 

ハッと気づけば、もう9月。今年もすでに「2/3」が終わってしまった。世界中で「Stay Home」を強いられたこの半年間、皆さんの周辺でも多くの事柄が停滞し、遅々として進んでいない状況なのではないでしょうか。
とはいえ、当たり前のように季節は巡っていきます。できれば、こんなコロナ禍の「暑すぎた夏」は、これきりにして欲しいと切に願うところです。

さて、9月に入った途端に、まるでスイッチを入れ替えたかのように、朝晩には涼しい風を感じることも多くなってきました。ようやく、R&B/Soul に限らずとも、音楽好きにとってはいよいよ「待望の秋の到来」です。芸術を鑑賞するには相応しい季節に、文化・芸能に携わる方々が一日も早く現場に戻れるような状況が訪れることを、心より祈念しております。

「9月」と言えば、もう当たり前のように、洋楽では「Earth, Wind & Fire」「September」、そして邦楽では「竹内まりや」さんの「セプテンバー」が定番ですが、ブログもこれが9月になって最初の更新なので一捻りして、世界中の音楽関係者からリスペクトを集める御大「Quincy Jones」(クインシー・ジョーンズ)の「9月」に因んだ作品を取りあげます。
南米ブラジルの至宝と呼ばれる音楽家の「Ivan Lins」(イヴァン・リンス)が、自身のベストセラーであり超ロングセラー・アルバムとして有名な「Novo Tempo」(1980) に収録された『Setembro』は、もちろんポルトガル語で、またエスペラントでも「9月」を意味しますが、イヴァンのオリジナルVer.をよりムーディーで幻想的な作品に、クインシーがアレンジしたカヴァー『Setembro (Brazilian Wedding Song)』が、1989年リリースのアルバム『Back On The Block』に収録されました。

 


Quincy Jones – Septembro (Brazilian Wedding Song)
(album: Back On The Block – 1989)

 

クインシーにとっては、盟友「サラ・ヴォーン」との最後のレコーディングとなったことや、同じく美しいコーラスを披露している「TAKE 6」のレコーディング中に、メンバーの「クロード・マックナイト」が弟の「ブライアン・マックナイト」をクインシーに初めて紹介したりと、いろんな出来事が起こったレコーディングだったと、後のベスト盤のライナー・ノーツでクインシーが回顧しています。

 


Ivan Lins – Setembro
(album: Novo Tempo – 1980)

 

クインシーは過去にも世界的な大ベスト・セラーとなった自身の代表作『The Dude』(1981年) の中でも、イヴァン・リンスの作品である『Velas』をカヴァーしているのは、クインシー・ファンのみならず、音楽ファンを自称する方であれば知らない方はいないはずですが、この作品のカヴァーでは数年前に故人となった世界一のJazzハーモニカ奏者でもあるご存知「Quincy Family」の一員「Toots Thielemans」(トゥーツ・シールマンス)を起用して、もう超絶に美しい楽曲へと昇華させていますね。僕もリリース以来、個人的にたいへん愛して止まない作品です。詳しくはお時間のある時にでも、「過去記事」などご覧ください。

 


Quincy Jones – Velas
(album: The Dude – 1981)

 

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.43【Al Johnson】

「残暑お見舞い申し上げます」

コロナ禍で過ごす、これまで経験したことのない「普通ではない」夏も、日中は異常なまでの暑さですが、我が家でも「北東」の方角から湖上越しの季節の変化を告げる風が、時折吹きこむようになってきました。これは、僕が勝手に「秋のお告げ」と呼んでいる、とてもありがたい涼しい風のことなのです。

 

 

僕は夏がとにかく苦手なので、例年「秋風」が吹き始めるまでは、ブログの更新をお休みするのが常でした。世界的にもコロナ禍の下始めた人がすごく多かったという「Twitter」ですが、今年に至っては、ご存知の通り6月以降は「発信」のステージをこちらから「Twitter」へと移行しつつあり、更新が容易なため日々音楽関連の話題を Tweet しております。
まだご登録でない方は、ブックマークするなり、既にアカウントをお持ちの方は、フォローしていただくようお願いいたします。

さて久々に『Mellow Classics』シリーズの更新ですが、今回は『Al Johnson』(アル・ジョンソン)の登場です。R&B/Soul フリークだけでなく、その洗練されたサウンドから、AOR 愛好家からも大きな支持を得ている、レジェンド・シンガーのひとりです。

まずは、フィリー・ソウル界の重鎮として名高いNorman Connors」(ノーマン・コナーズ) プロデュースの、彼の代表作ともいえるアルバム「Back For More」(1980) から、『Tonight’s The Night For Love』を。

 

Al Johnson – “Tonight’s The Night For Love”
(album: Back For More -1980)
 

 

そして、1998年にリリースされたアルバム「My Heart Is An Open Book」に収録された、こちらもメロウ・グルーヴに溢れた隠れた名曲の『Tranquility』

 


Al Johnson – “Tranquility”
(album: My Heart Is An Open Book – 1998)

 

なんだか、「晩夏」を感じる大人のためのメロウ・チューンたちです。