Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 【総集編】

早いもので、今日は「冬至」ですね。今日を境に、また日が少しずつ伸びていくわけですが、一方、南半球においては「夏至」なんですね。なんだか「地球」って不思議な物体です。

 

 

 
昨年のクリスマス当日に天国に旅立った「George Michael」(ジョージ・マイケル)による、もう一つのクリスマス・ソングDecember Song (I Dreamed of Christmas)』のVol.1からスタートした、「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017」でしたが、クリスマスが訪れる今週末までの数日を残して、毎年の冬の恒例企画を終了させていただきました。
なんだかんだで「7シーズン」目となった今年のヴァージョンでは、最初の回でご案内の通り、作品(楽曲)を特定することなく、そして敢えて古典や定番(スタンダード)となっている作品はできるだけ除外して、多くの作品をご紹介してきました。

 

 

とはいうものの、気付けばやはり自分で想像していた通り、取り上げた作品の9割方が、Soul/R&B だけでなく Gospel/Doo-Wop/Funk/Blues/Jazz等々、黒人音楽(BLACK MUSIC)を源流としたカテゴリーのものに、結果として落ち着いてしまった感があります。

そもそも「黒人音楽」とは、米国の移民の歴史や人種差別の歴史を少しでも学んだことのある方であればご存知の通り、ヨーロッパから新大陸・新天地を目指して自ら大西洋を渡った人々とは違い、開拓のための「奴隷」として人身売買され「アフリカ」という母なる大地から、長く過酷な航海を経て新大陸・アメリカ大陸へ連行されてきた「アフリカ系アメリカ人」をルーツに持った人々の、「慰めの音楽」であったことは間違いのない事実でした。奴隷労働から解放された日没から日の出までの、焚き火を囲み歌い時には踊り、そんなかけがえのない「時間」が彼らにとっての唯一の慰めや癒しの手段であったのは言うまでもありません。
彼らの歌う「魂の歌」「心の叫び」はやがて心の開放や救いを求める「信仰」つまりは「キリスト教」、そして「教会」という特別な場所と密接な結びつきを持つのは、もはや必然であり時間の問題だったのでしょう。「黒人霊歌」つまりは「ゴスペル音楽」の誕生へとストレートに繋がっていくわけですが、その後の展開をすべて書き連ねるわけににもいきませんので、今回の「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017」を通した一連の作品群で、「黒人音楽」に興味を持たれた方は、ぜひとも過去記事でもご紹介してますが、Soul/R&B界の偉大なレジェンドである「Ray Charles」(レイ・チャールズ)の作品と本人の伝記映画『Ray/レイ』をご覧になると、よりご理解できることと思われます。

敬虔なクリスチャンが多い米国の黒人層において、白人層以上になぜこれほどまでに「クリスマス・ソング」というものの存在が特別なのか、それは悲しく辛い歴史が背景にあるのは紛れもない事実であり、1950-60年代における「公民権運動」等を経て、ようやく彼らが「自由」を獲得した現代だからこそ、その宗教的にも大切な時期を、「静かに、厳かに祝おうじゃないか」ということなんだと、そんな風に僕なりに解釈しています。

というわけで、今シーズンの「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017」でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
リクエストもいただきましたので、今シーズンの作品群は「PLAY LIST」にしてみました。通しでご視聴くださるのも、また新たな発見があるかもしれません。既にご紹介済みの作品も含め、他にも沢山候補作品があったのですが、やはり「絞る」という作業は難しいものですね。

 


Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』【総集編】
[Vol.1 – 13]

 

最後におまけで、もうそろそろ「クリスマス・スタンダード」と呼んでもいいのではと思っている、昔から大好きな作品「Alexander O’Neal」(アレキサンダー・オニール)の Holiday Album「My Gift To You」(1988)からタイトル曲の『My Gift To You』をPICK-UP。
プロデュースはもちろんミネアポリス・サウンドで世界を席巻したジャム&ルイス。山下達郎氏のカヴァーで、国内でも有名な作品ですね。

 

 
Alexander O’Neal – “My Gift to You”
(album: My Gift To You – 1988)

 

 

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Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 Vol.13【Merry Christmas, Mr. Lawrence】

いつもご訪問ありがとうございます。
真冬のような寒い日が続きますね。皆様風邪などお召しではないでしょうか。兎角忙しない、いつも通りの日本の年の暮れですが、寒さに負けぬようくれぐれもお身体ご自愛ください。

 

 

 

今回の第13夜終了となる、今シーズンの『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』では、最初にご案内の通り、作品(楽曲)を特定することなく、そして敢えて古典や定番(スタンダード)となっている作品はできるだけ除外して、多くの作品をご紹介してきました。毎年のことながら、海や国境を越えて沢山の地域からのアクセスを頂戴し、改めて「クリスマス・ソング」の持つ「必要性」だとか「普遍性」について、僕自身にとっても思いをめぐらすよい機会となりました。

そんな訳で「大トリ」「ラスト」には、できるだけ日本独自の文化や伝統を世界に向けて発信するにあたり、この作品『Merry Christmas, Mr. Lawrence』(戦場のメリークリスマス)を選択いたしました。
5年ほど前にも記事を書いたことがありますが、若い世代の方は、映画そのものを見たことがないかもしれませんが、約35年前の1983年に公開された故「大島渚監督」製作の『戦場のメリークリスマス』を劇場で見たときの衝撃は、今でも鮮明に記憶に残っています。そして同時に、「坂本龍一」氏の演じる軍人の役柄もそうでしたが、彼の作り出す映画にマッチした繊細かつ緻密で完璧なサウンド・トラックの数々に、それはそれは大きく心を揺さぶられたものでした。
英国陸軍少佐「ジャック・セリアズ」を怪演した David Bowie (デヴィッド・ボウイ)も昨年他界し、この映画への出演を機に今では世界の「KITANO」とまで名声を上げた「北野武」氏の存在が、ますます名作との認識を新たにしている、日本が世界に誇る映画作品だと思います。

 


「戦場のメリークリスマス」Ending
“Merry Christmas Mr. Lawrence” Ending

 

作曲者の「教授」こと世界の「坂本龍一」さんですが、映画『戦場のメリークリスマス』で、英国アカデミー賞・音楽賞を受賞し、「YMO」で世界をあっと驚かせた時代以上に、国際的な評価が更に高まっていた時期に、偶然ですがお目にかかる機会がありました。
おそらく映画の製作と同時進行していたと思われる、坂本氏の旧友でもある『大貫妙子』さんのアルバム『SIGNIFIE〔シニフィエ〕』が発表された時期に、彼女の代表作でもある『夏に恋する女たち』のアレンジャーとして参加していた坂本氏が、後にパートナーとなる「矢野顕子」さんを連れ立って、観客として大貫さんのコンサートにいらしてました。僕らは当時大学の3年だったと記憶してますが、渋谷PARCO劇場の小振りなホールの後方の席で、シートの背もたれ一つを隔てた目の前に、坂本さんと矢野さんが並んで座っていらして、コンサートが終わるまで、なんとも表現できない緊張感を、その公演に誘ってくれた学生時代の友人「KUBO」氏と共有したことを、今でも懐かしく思い出すことがあります。とにかく、坂本氏の醸し出す「芸術家」としての「オーラ」に圧倒されまして、コンサートの終盤で、舞台の両袖から「大貫妙子」さんに二人で花束を手渡したことしか思い出せないくらい、暗闇の中の坂本氏の存在感は、尋常ではありませんでした。

それから3・4年後でしたね、坂本氏が映画『ラスト・エンペラー』で、日本人として初めて「アカデミー賞・作曲賞」を獲得したのは。

 

前置きが長くなりすぎましたが、最終回ですのでどうかご容赦ください。
ご紹介する演奏なのですが、「どなたが」「どんな方たちが」演奏しているのか分からずに申し訳ないのですが、YouTube上に他にもいくつかUPされている「和楽仕様」のどのカヴァーよりも、僕の心に響いてきました。
日本人であること、そして「琴線に触れる」という言葉の真の意味を現実に体感できるほどの、素晴らしい「和楽器」のアンサンブルによる『Merry Christmas, Mr. Lawrence』(戦場のメリークリスマス)を、どうぞお楽しみください。

 


筝・十七弦・尺八による「戦場のメリークリスマス」

 

何度も何度もリ・プレイしてしまうかもしれません。
「東京オリンピック」まであと数年。「どれか日本の音楽を一曲だけ紹介してください」と外国の方から問われたら、迷わず選択する、日本の美意識の結晶とも思える至宝の「楽曲」です。

さて、今シーズンの『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』に最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。

それでは皆さん、よいクリスマスを。また、来シーズンに。

Merry Christmas

 

[PCモード]で閲覧の際は、右サイドのウィジェット上部に、リクエストにより『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』の PLAY LIST を貼り付けました。Vol.13まで通しでこちらでもご視聴いただけます。
 

 
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Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 Vol.12【The Manhattan Transfer】

いよいよ「クリスマス寒波」と呼ぶに相応しい、寒波がやってきました。
今年はカレンダーの関係で、今週末にイベントやらパーティが集中してるのではないでしょうか。まあ、オジサンになるともうあまり関係のないことではありますが。

 

 

さて今夜で第12夜となる『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』ですが、いよいよ次回で最終回となる予定です。Last-2の今回は、20世紀を代表するJAZZコーラス・グループであった「The Manhatten Transfer」の作品を取り上げますが、過去にも何度も記事をUPしているほど、僕自身にとっては10代の頃からのアイドル的なコーラス・グループです。(過去記事参照)

1972年に男女混声のコーラス・グループを結成してから、その後頂点に上り詰めるまで、偉大なリーダーシップでグループを牽引してきた創始者である「Tim Hauser」(ティム・ハウザー)が、残念なことに3年前の秋に他界してしまいました。今後どうなるのかと心配しましたが、新たな男性ヴォーカリストの「Trist Curless」(トリスト・カーレス)を迎え、現在も世界中をツアーしているようです。日本国内でも今年6月に、Billboard Live TOKYO で公演があったようなので、一安心といったところです。

過去にも「Mellow なクリスマス・ソング」特集で二度ほど紹介している、彼らの1992年にリリースされ、現在でも大変評価の高い Holiday Album 「The Christmas Album」から、『A Christmas Love Song』をPICK-UPしました。
Johnny Mandel (作曲)Alan & Marilyn Bergman (作詞)による、スケール感のある叙情的なバラッドが、実力派の「マントラ」のメンバーの美しいハーモニーによって、更に楽曲を神聖で印象深いものへと昇華させています。

 


The Manhattan Transfer – “A Christmas Love Song”
(album: The Christmas Album – 1992)

 

いよいよ次回で、『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』の特集も最終回となる予定です。

 

 

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Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 Vol.11【Bebe & Cece Winans】

いつもご訪問いただきありがとうございます。
年末に向けて慌しくなってきましたね。毎年のことながら、一年が経過するのが年々早く感じるようになってきてますが、なぜなんでしょうか。不思議なものです。
庭の樹木や植物はみな一様に枝ばかりの寂しい姿になってしまいましたが、「南天」の木だけがクリスマスらしい真紅の丸い小さな実をつけて、ひとり頑張っているようです。

 

 
さて今夜で「Vol.11」となる今シーズンの『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017』では、作品(楽曲)を特定することなく、そして敢えて定番(スタンダード)となっている作品はできるだけ除外して、古典的な作品と比較すると新らし目であり、各アーティストによる「オリジナル」な作品を取り上げてきました。一度くらいはいいかなと思い、今回のみ唯一古典的なクリスマス・スタンダードである「聖しこの夜」つまりは『Silent Night, Holy Night』を取り上げてみることにしました。

『BeBe & CeCe Winans』(ビービー&シーシー・ワイナンズ)は、米国ミシガン州デトロイトを本拠地に1980年代から活躍する、いわゆる「Winans Family」(ワイナンズ・ファミリー)と呼ばれる音楽一家に所属する、10人兄弟の内の7番目と8番目の兄妹による R&B/Gospel デュオとして知られています。

彼らが1993年にリリースした Holiday Album 「FIRST CHRISTMAS」に収録の、現代風のアレンジが施された『Silent Night, Holy Night』をご紹介します。ひとたび聴くと、ギターの音色と二人のハーモニーがよりメロウでソウルフルな印象を残す、素晴らしい古典作品のカヴァーとなっています。

 


Bebe & Cece Winans – “Silent Night, Holy Night”
(album: FIRST CHRISTMAS – 1993)

 

いにしえより歌い継がれてきているスタンダードな作品の持つ魅力は、やはり尽きぬものだと、再認識させられるような素晴らしいカヴァーですね。

さて今年の特集も、そろそろあと数回を残すばかりとなりました。
次はどんな作品を取り上げましょうか。

 

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Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 Vol.10【The Emotions】

いつもご訪問ありがとうございます。
一級の寒気団が列島をすっぽり覆っているような、今日この頃です。
関東では雨がほとんどなく、乾燥が進んでいる感じです。植物たちの葉っぱたちも、常緑のものを除きもうほとんどが地面に舞い降りてきてしまいました。寂しいものです。

 

 
今年で7シーズン目となる冬の特別企画「Mellow なクリスマス・ソング」も、あっという間に今回で第10夜となりました。
古典的なクリスマス・ソングと比べたら、まだ「スタンダード」と呼ばれるには作品としての歴史が浅く、とはいえ多くのアーティストによってカヴァーされ、今後いずれは「スタンダード」と呼ばれていくのだろうと思われるクリスマス・ソングという作品群が存在します。
例えば英国では根強い人気を持つ「Chris Rea」(クリス・レア)の「Driving Home For Christmas」であるとか、昨年の「Mellow なクリスマス・ソング」で特集した「George Michael」(ジョージ・マイケル)による「Last Christmas」などが、そんな作品の幾つかの好例といえるのではないでしょうか。

10作品目の今夜ご紹介する、「The Emotions」(ジ・エモーションズ)による『What Do The Lonely Do At Christmas』もそんな作品として位置付けられる楽曲です。ソング・ライティングは Carl Hampton / Homer Banks、プロデュースは Al Bell によって、1973年にメンフィスを拠点とする「Stax Records」から、シングルとしてリリースされました。
Soul/R&B系のクリスマス・ソングとしては、「The Emotions」が歌うだけあって、それはもう「Mellow」で「Emotional」な作品としてよく知られており、オリジナルのリリース後も多くのアーティストによる沢山のカヴァーが、これまでも発表されてきています。
本作品については、僕が長らく敬愛する「松尾潔さん」の先々週放送のFMラジオ番組松尾潔のメロウな夜の中で、ご自身の「もっとも偏愛するクリスマスソング」として紹介されていましたので、お聴きになられた方もいらしゃるのではないでしょうか。
いやあ、まったくの同感ですね。僕も異論は一切ありません。ひとつだけ確実に言えるのは、僕の場合は「オリジナル」の「The Emotions」のヴァージョンが、やはり「BEST」だということくらいでしょうか。「ジングル・ベル」と「鈴の音色」で始まるイントロには、もはや抗いようがありません。リリースされてもはや44年。スタンダードと呼ばれる日も近いでしょう。

 


The Emotions – “What Do The Lonely Do At Christmas” (1973)

 

素晴らしい3人姉妹コーラス・グループ「The Emotions」に関しては、過去記事もご参照ください。

 

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Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 Vol.9【Bobby Womack】

師走でご多忙な折、皆様いつもご訪問ありがとうございます。
寒気団が列島を広く覆っています。ブログ・リーダーの皆様も、特に雪国にお住まいの方々におかれましては、通勤・通学等で外出される際はくれぐれも事故や怪我の無いよう、十分にお気をつけください。

 

 

家から一歩出ると、外の世界はもう「冬色」で埋めつくされてきた印象が強く、「太陽光線」のありがたみを感じます。クリスマスも年末も、もうすぐそこまで来ているのを実感する今日この頃です。

さて2017年 Ver.の「Mellow なクリスマス・ソング」も、あっという間に今回で第9夜となりました。前回は僕にとっての『Queen of Soul/R&B』として不動な位置を占める「Chaka Khan」(チャカ・カーン)をご紹介しました。ということで Vol.9 の今回は、あくまで自分自身にとっての、男性アーティストである『King of Soul/R&B』によるクリスマス・ソングを取り上げようと思います。

1944年に生まれ、3年前の2014年に70歳で他界した『Bobby Womack』(ボビー・ウーマック)は、「The Last Soul Man」(1987)というアルバムを過去にリリースしていることからも想像できるほど、Soul/R&B だけでなく Gospel/Doo-Wop/Funk/Blues/Jazz そしてRock&Roll まで、およそ「Black Music」(黒人音楽)をルーツに持つすべてのカテゴリーの音楽において、大きな影響力を及ぼしそして今後も永遠にリスペクトされ語り継がれていく偉大なアーティストであることは誰もが認めるところでしょう。あれだけの功績と代表作品を持った、「伝説のソウル・マン」であるボビー・ウーマック氏のことを簡単に紹介するのはとても困難を極めるので、敢えて割愛させていただきます。ごめんなさい。

キャリア晩年に近い頃の1999年に、自身としては初めてリリースした Holiday Album 「Traditions」の1st Trackとして収録された唯一のオリジナル・クリスマス・ソングである『Dear Santa Claus』ですが、曲の冒頭のMCをよく聴いてみると「この曲を7-8歳の頃に書き始めた」と喋っていることから、なんとも早熟な天才音楽家だったことを想像させます。

 

Bobby Womack – “Dear Santa Claus”
(album: Traditions – 1999)

 

優しさいっぱいの愛が溢れる本作品は、スタンダード(古典)作品のカヴァーばかりが収録されたアルバムの中でも、極上の「オリジナル」楽曲としての仕上がりで燦然と輝いているのですが、見逃してはいけないのが、11曲目に “Dear Santa Claus (Children’s Version)” が収録されていることです。歌うはなんと、ボビー氏の孫娘の「Cheyenne Womack」(シャイアン・ウーマック)。幼いながらも、もうなんという表現力なんでしょうか。僕の敬愛する「松尾潔」さんがよく言うところの「Bloodline」、つまりは「血統」であり「系譜」というものを、強く強く意識せざるを得ない、「お爺ちゃんの作品」のそれは見事なカヴァーとなっております。「Soul Music」の奥深さを感じる素晴らしい作品です。

 

Bobby Womack ft. Cheyenne Womack –
“Dear Santa Claus (Children’s Version)”
(album: Traditions – 1999)

 

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