ふと気がつけば、「Hot Coffee」の味わい深い季節の訪れ。
しかし周囲を見回せば、現代社会はバブル崩壊~リーマン・ショックの時代を含め、かれこれ20年ほど続く不況から未だ抜け出せていないように思える。
明らかに長すぎると思われる、事実上は一党独裁の連立政権与党による、場当たり的な施策の数々には心底閉口してしまう。首相周辺のお友達を「論功行賞」的に据えた直近の内閣改造、台風による壊滅的な被災地への救援・支援よりも優先される国会での写真撮影、小売流通業の現場の混乱を招いている軽減税率の導入、疑惑だらけのゴルフ・メイトが文科相に抜擢され、十分な議論をされず採用が決まった大学入試における民間英語テストの導入等々、いずれも本当に国民の多くが望んだものなのだろうか。今の国会では、政府に都合の良い法案はどんなものであれ、数の論理ですんなりと通ってしまう。すべては、投票率の低さからくる、悲しい現実だ。
我々国民一人一人の意思を明確に伝えることができるのは、国政選挙での投票行為だということは、これまでも何度か訴えてきたつもりだ。そう遠くないであろう次の衆院選の際には、これまで政治に無関心を装ってきた人々も、皆必ず投票所へ足を運び、自分の意思を込めた貴重な「一票」を投じてもらいたい。「どうせ変わらないのなら、投票するだけ無駄」といった姿勢では、本当にこの先なにも変わらない。「棄権行為」は現体制への賛成票にしかならないということに、気付いていない人々がいかに多いことか。10月からの自分自身の日々の生活の中で起こりうる様々な納得のいかない事柄を熟慮の上、これからは有権者一人一人がきちんと政治に向き合い、声を上げていくことが必要とされる時代が来ていることを、各々が自覚すべき。これほどまでに国民が軽視され愚弄された政権による政治も、生涯初めての経験だ。
The Style Council – “Shout To The Top” (1984)