明けそうでいて、なかなか梅雨も明けず、すっきりしない空模様の毎日ですね。
そんな日は、気を取り直して五感に優しいメロウな曲でも聴いて、せめて気持ちの面だけでもべストな状態にしておきたいところです。
だからというわけではないですが、今日は90年代に彗星の如くデビューし、その絶頂期の中、飛行機事故で若干22歳という年齢でこの世を去った、Aaliyah(アリーヤ)の1994年にたったの“15歳”の時点で発表したアルバム “Age Ain’t Nothing but a Number” から、ソウル界の大御所アイズレー・ブラザーズの名曲中の名曲をカヴァーした “At Your Best ( You Are Love )” を紹介します。
日本でいえば、当時中学生の少女が歌いこなすにはほぼ不可能と思われた、このスーパーメロウなナンバーを、いとも簡単にサラっとしかも情感たっぷりに歌い上げる歌唱力には、当時の黒人音楽好きの面々はひっくり返るほど驚いたものです。女優として『マトリックス』の2作目に出演したりもしてたので、天才とはまさにこんな人のためにある言葉なのかもしれません。
Aaliyah / “At Your Best ( You Are Love )”
そんなアリーヤが他界して、今年の8月でもう10年が経つようです。おそらく、いくつかのトリビュート・アルバムの製作が米国始めあちこちで企画されていることでしょう。ちなみに「アリーヤ」とはスワヒリ語で「最高の存在」という意味だそうです。
比較のためにというわけではありませんが、1976年発表のアイズレー・ブラザーズのオリジナルも張っておきますので、聴いていただければいかに当時15歳の彼女の表現力がズバ抜けているか理解いただけると思います。mellow という意味では、ロナルドにまったく負けてないのがすごいです。
The Isley Brothers / “(At Your Best) You Are Love”
*()の位置が違うのがミソですね
いやあ、いろんな意味で自分も心身ともに「At Your Best」の状態でいたいものです。