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なんとおしゃれな!【Quincy Jones】

今日は予定よりずいぶんと早めに都内に出てきてしまったので、もうしばらく実店舗を訪問していない「disk union」の御茶ノ水にある Jazz と Soul の専門館に立ち寄ってきました。ディスク・ユニオンさんには学生時代からずいぶんとお世話になっており、いったいいくらお金を費やしたかわからないくらいです。他の店舗での購入も含めると、かるく高級国産セダン一台は買えてしまうくらいなんだと思います・・ 以前息子に訊かれて大雑把に計算してみたら、ちょっと怖くなったことがありました。(汗)
どんな分野においても、おそらくコレクターと呼ばれるマニアックな方々にとっては、金額はタブーなのはいうまでもありませんけどね。道楽とはそんなものなんでしょう。ひとつくらいは、何かあってもいいですよね。車を何台も所有するわけではないんですからね。そう家内を説得し続けて、もう20年ほどが経過しますが・・・

ここ最近は、便利な時代になってしまった恩恵もあって、こちらからはしばらくネット経由でアナログ盤とかをたまに取り寄せていました。往復の電車賃とかも考えると、欲しいものが決まっている場合は、ネットでの購入はやっぱりありがたいものですからね。

それはそうと、驚いたのはなんといっても店舗の面構えです。どこからどうみても、まるでNYあたりのジャズ・クラブのエントランスのよう、というよりもっと綺麗で、昔の面影はまったくありませんでした。綺麗で小ざっぱりし過ぎていて、なんだかある意味ちょっと拍子抜けでした。店内の撮影は遠慮させていただきましたので店内を紹介できないのですが、アナログ盤はおろかCDさえほとんど売れないこんなネット配信時代ということもあって、こちらのように音楽関連の書物や雑誌も沢山扱っていらっしゃるという意味では、もはや日本国内では大変貴重なお店であることは間違いありません。

実は先週、秋葉原の石丸電気にも久しぶりにCDを探検に行ったのですが、このCDの売れない時代の影響をもろに受けてしまい、今月一杯でCD・DVDなどのソフトの取り扱いを終わりにするそうです。僕らのようにアナログ盤やCDで育った世代にとっては、なんとも悲しい傾向といえます。時代がここまで変わってしまったんですね。配信も iPod や Walkman といった Digital Audio Player も使ってみればほんとに便利なものなのは十分理解してはいますが、なんだかちょっと寂しい気がするのは、同世代の方ならみんな「うんうん」と頷いてくださることと思います。

 

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DSCF0180.jpg「ジャズ・クラブか!」ってツッコミたくなるほどのエントランス周り

DSCF0181.jpg入り口階段脇のディスプレイ  綺麗過ぎでは・・・

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DSCF0186.jpgパネルの展示も垢抜けていますねぇ   コルトレーン カッコイイ  欲しいなあ・・

 

結局探していたJAZZ系のアーティストの作品は見つからなかったので、隣接しているSOULのフロアで Quincy Jones の1996年にリリースされた当時かなり話題になったアルバム “Q’s Jook Joint” の中古CDがケース割れという理由で500円で叩き売りされていたので、それだけ買って帰りました。持ってたはずだったんですが、最近探して見当たらなかったのでちょっとラッキーでした。

クインシー・ジョーンズはもともとはJAZZ界の大御所であるのは有名なところですが、僕らより少し若い世代になると「We are The World のおじさん」くらいの認識しかない方もいます。ジャズやソウル・R&Bもひっくるめて、ブラック・ミュージックという大きな括りの中で、ここまで多くのミュージシャンを束ねそのうえリスペクトされるミュージシャンでありプロデューサーはそう多くは存在しません。

このアルバムへは主にR&Bの分野からそうそうたるメンバーが参加してますが、JAZZ界からはハモニカおじさんの Toots Thielemans (トゥーツ・シールマンス)の参加などが特筆すべき存在かもしれませんね。
Babyface, SWV, Barry White の競演での “Slow Jams” の出来は秀悦で、最高に Mellow な一曲に仕上がっています。7分超えとかなり長めの曲ですが、よいグルーブとはなかなか終われないもので、そんな見本のようなメロウ・サウンドです。

 

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Quincy Jones / “Slow Jams”