今日はなんだか、とても春らしいというか初夏を思わせるようなお天気でしたね。
そうまさに、“Bossa” な陽気とでもいいましょうか、ほんとにボサノヴァでも聴きたくなるような陽気でした。
そんなわけで、今日は僕の生まれた1963年に録音され、ジャズとボサノヴァが初めて融合し世界的な大ヒットとなった、スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの傑作として名高い “Getz/Gilberto” から、“Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)” を紹介します。
曲の最初には、当時のジョアンの妻アストラッド・ジルベルトの vocal も入っており、ゲッツのあまりにクールなサックスの音色にジョアン・ジルベルトのほんわりとした優しさたっぷりの声と、三者の見事なコラボレーションで構成された本当に贅沢な一曲と言えます。まるで奇跡でも起きたかのような作品です。このアルバムは全体を通しても、素晴らしい出来なので、ぜひ多くの方に聴いていただけたらと思います。
ちなみにその後発表された2作目は、ゲッツ色が強く出ていて、また違った印象のものになっています。
こんな素敵な曲は、目を閉じてちょっと苦味のきいた薫りの強い Ice Coffee などと一緒に愉しみたいものです。
Getz/Gilberto / “Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)”