実店舗営業当時、『FB』であれこれ振り回された過去の苦い経験から、誰からどこからお願いされようが、これまでずっと長いこと拒み続けてきた「SNS」(Twitter) を5/28より開始したのは、過去記事でお知らせした通りです。
すると何の因果か、ほぼ時を同じくして、5/25に米国ミネアポリス近郊で白人警察官に殺害された、善良な一市民であるアフリカ系アメリカ人男性「George Floyd」氏(ジョージ・フロイド)の死をきっかけとして、過去にもあった黒人への人種差別に対する抗議運動『Black Lives Matter』が、全米各地はもとより遂には海を越え、英国などでも大規模な抗議デモが、人種の壁を越えて拡大の一途を辿っているのは、皆さんご承知の通り。以来、僕の「Tweet」の8割程度は、ほぼこの問題で埋め尽くされている感もありますが、10代の若い頃から「黒人音楽」と総称される「Soul/R&B/Funk/Jazz」に多大な影響を受けて30年以上を過ごしているわけだから、自分はアーティストやミュージシャンではないけれど、これは正直対岸の火事とかではなく、あくまで自分自身の問題の一部として受け止めているところが、とても大きいのです。
これも「運命」あるいは何かの「巡り合わせ」と信じ、自分自身の勉強のためにも、新大陸・米国に奴隷として連れて来られた時代から始まった「アフリカン・アメリカン」の不遇の歴史について、これまで以上に関心を持ち、ことあるごとに触れて学んでゆきたいと考えています。幸い「Twitter」を始めたことで、フォローさせていただいている「R&B/Soulミュージック」の評論家の先生方や、現地在住で「ブラック・カルチャー」に精通しているライターの方々など、本当に知りたい情報が国内外から一瞬にしてリアル・タイムで目まぐるしく入ってくるので、自分にとって興味のあるトピックとはいえ、「SNS」が世の中を変えてしまうだけのチカラを内包していることを、今更ながら身をもって日々体感しています。もちろん、正しい使い方があっての前提ですが。Tweet をご覧になった方は、「あいつ大丈夫か」とお思いの方も多いかもしれませんが、放っておけないトピックについては、論じずにはいられないタイプの人間ですので、どうかご理解ください。
さて全米各地での非暴力による抗議活動が過熱する中で、各方面からこれは観ておくべきと推薦される「NETFLIX」の作品で『13th – 憲法修正第13条』という、オスカー候補にもなった映画が注目されています。公民権運動を通じ選挙権を獲得した以降も、現代まで変わらぬ不遇の扱いを受ける彼らの歴史と現状の問題について、あらゆる切り口から迫ります。どうしても目を背けてしまうようなシーンや描写(画像・映像)も多数含まれておりますが、敢えて直視することで、彼らの凄惨で壮絶な差別と闘ってきた歴史を目の当たりにすることで、今全米で起きている彼らの怒りの根源がどこにあるのかを理解する助けとなる、非常に貴重な映画です。やはり活字よりもヴィジュアルの効果というはある意味絶大と認めざるを得ない部分もありますね。二時間以内で鑑賞でき、NETFLIXとYouTubeの配慮によって、字幕付き(字幕ボタン押す)でしかも「無料」で配信されています。ぜひ、この機会にご覧になることをお薦めします。(小さなお子様とご覧になる際は、ある程度のご配慮を)
『現代の米国の社会問題に、アフリカ系アメリカ人の”大量投獄”がある。黒人が犯罪者として逮捕されやすい事実を学者、活動家、政治家が分析するドキュメンタリー。』by NETFLIX
13TH | FULL FEATURE | Netflix