6月が終わろうとしている。窓の外では静かに雨が降ったり止んだりしている。
まるで、空が少しだけ深呼吸をしているかのように。
雨の日は、街中でも、あるいは車窓から見える景色の輪郭が、少しだけ柔らかくなる。
人々の足取りも、どこか控えめで、傘の下で交わされる会話も、声を潜めるように優しい。
そんな静けさの中で、ふと立ち止まってみる。
珈琲の香りに包まれながら、「今日という日を、どう過ごそうか」と自分に問いかける。
答えは急がなくてもいい。
雨が止むまでのあいだ、ただ音楽とともに、ゆっくりと心をほどいていけばいいのだから。
Pete Belasco / “love it when it rains”
(2025)
Pete Belasco / “love it when it rains”
(2025)