いつかは取り上げたいと思っていてもなかなか機会がなかった、King of POP のマイケル・ジャクソンの登場です。
僕が高校生になったばかりの頃だったと記憶していますが、あのモンスター級の売上を誇るアルバム『Thriller (スリラー)』には及ばないものの、その布石となった前作『Off The Wall』には、本当に度肝を抜かれました。なぜだか小学生の頃から洋楽ばかり聴いていたヘンテコな子どもだった僕は、その後の成長に伴い徐々に黒人ミュージシャンの作り出すサウンドに心を奪われ傾倒していくわけですが、元々はJAZZ畑のあの大物クインシー・ジョーンズがプロデュースしたこのアルバムには、ひっくり返るほどの衝撃を受けました。この作品後にクインシーがプロデュースすることになる多くの作品にも大々的に起用され、その名を世界に知らしめた英国出身の白人「Rod Temperton (ロッド・テンパートン)」により作り出される洗練されたメロディーやアレンジに、「黒人の人たちがやる音楽はなんだかずっと先を行っているぞ」と強く意識することになりました。
ロッド・テンパートンに関しては、近いうちに特集でもしてみようかと考えています。
彼の代名詞でもある 「Moon Walk」 以前ではありますが、マイケルがたぶんもっとも輝いていた時代の、永遠の輝きを放つナンバーだと個人的に思う作品のひとつ。それが『Rock with You』であり、アルバムタイトル曲でもある『Off The Wall』なんだと思うのです。
PVを見ればお分かりのように、見ているこちらがなんだか Happy になるくらい、実に楽しそうに歌っているではありませんか。「この頃のままでよかったのに・・」って、古いファンはみんな口を揃えて言いますよね。もちろんいろんなご意見はあると思いますが。
Michael Jackson / “Rock With You” (album: Off The Wall – 1979)
キラキラに輝いてますね。いい時代でした。
_____ 追記 _____
以前にルーサー・ヴァンドロスの記事を書いたときもそうだったのですが、今回ただ聴きたくなっただけで何にも気にせず、記事を書いてしまいましたが、先ほどWikipediaでチェックしてみたら5日後の「6月25日」は奇遇にもマイケルの命日でした。偉大なスーパー・スターが天に召されて早4年の月日が経とうとしています。失ったものの大きさが、世界というより地球規模というところが凄い存在の人でした。
合掌