優しい Voice【Chet Baker】

昨日に続いて、また今日もお薦めの1曲を紹介します。
Jazz トランペット界では、黒人の Miles Davis に対して白人の Chet Baker が双璧だと言われた時代があったとよく言われます。僕は、マイルスは生前に何度か生でライブを見る機会があったのですが、チェットに関してはありませんでした。彼のファンになったのが約30年近く前の大学生になったばかりの頃で、その頃はもうすでに活動の場を欧州に移していました。チェットの自伝的ドキュメント映画「Let’s Get Lost」が、彼の死の直後に公開されましたが、本当に残念でならなかったのを、今でもはっきりと覚えています。

 

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トランペッターでありながら、繊細なヴォーカルを披露するチェットは、中性的であまり好きでないという方もいるようですが、僕はどうしようもない疲労感に襲われた時や心が折れそうになったときなど、ずいぶん彼の声に救われてきたような気がします。そして彼の一見クールな声は、実はこんな冬の寒い夜にふわりと包んでくれるブランケットのような、優しい暖かさを持っている様な気がしてなりません。ほんとに Mellow な Voice です。

おしゃれなジャケットで、Jazz ファンの間で知らない人はあまりいないと思いますが、アルバム ” Chet Baker Sings “ より ” I’ve Never Been In Love Before “ で、あったかくなってください。

 

 


Chet Baker / “I’ve Never Been In Love Before”
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