Masterの今これが聴きたい ~ Vol.3【Georgy Porgy】

「今これが聴きたい」の第3弾は、1980年代に怒涛の活躍を見せた超一流スタジオ・ミュージシャンの集合体であった TOTO のデビューアルバムに収められた「Georgy Porgy」を取り上げてみようかと思います。(今回はちょっと動画のUPが多いので、少々重いかもしれません。ごめんなさい)

作曲はピアノ・キーボードを担当するリーダーのデビッド・ペイチ、vocal はギタリストのスティーヴ・ルカサー、そして印象的なサビのコーラスにシェリル・リンを起用した、1978年のリリース当時はR&Bチャートでの順位やカテゴリーにおいて、たいへん評価の高かった曲です。現在では、音楽のカテゴリーやプロだとかアマチュアを問わず、実に多くのアーティストにより30年以上に渡りカヴァーされ続けている作品です。

TOTO 1978

TOTO によるオリジナルをはじめ、それはそれは沢山ある素晴らしいカヴァーの数々の中から、いくつかご紹介したいと思います。オリジナルの楽曲の良さから、どんなアレンジでも魅力的に聴くことのできる作品の一つではないでしょうか。

まずは、TOTOオリジナル Ver.からどうぞ。


TOTO / “Georgy Porgy” (album: TOTO – 1978)

 

そして次は、以前に過去記事でも何度か紹介したことのある「ブルーイ」の率いるジャズファンク・ユニット Incognito の現代的なスタイルで、オシャレ感が際立ちますね。ホーンセクションの使い方もブルーイのいい仕事ぶりをうかがわせます。


Georgie Porgie / Incognito Remix

 

そしてお次が、これまた先日一度紹介したことのあるドイツ人Smooth Jazz ギタリストの Nils によるカヴァーですね。かなりファンク色の強い感じの渋めのアレンジで、これもまたいいんですね。


Nils / “Georgy Porgy” (album: Pacific Coast Highway – 2005)

 

そして最後にこちらを。
もちろん YouTube で探していたら偶然見つけたアーティスト、Daniel Patanchon はアルゼンチンのプロのアコースティック系のギタリストのようです。Web上にも詳しい情報があまりなく、詳細はよく分からないのですが、南米のラテンフレイバー溢れるとても心地よい響きに、ずっと永遠に続いて欲しいと思うくらいのアレンジに仕上がっており、あまりのカッコよさにもう脱帽ものです。


Georgy Porgy (Toto) / Daniel Patanchon

 

いかがでしたでしょうか?
実に面白い印象をもたれた方も多いのではないでしょうか。
ちなみに「サビ」の部分のコーラスの一節は、かの有名な寓話「マザーグース」に登場する女の子好きの「Georgie Porgie」のお話を、作曲者であるデビッド・ペイチが歌詞の流れから意図的に挿入したものであることは、マニアの間では結構有名なエピソードらしいです。(↓ 以下参考まで)


Georgie Porgie From KidRhymes

なんか、たった一つの作品がこれだけいろんな広がりを見せるというのは、とても興味深いですね。

 

 

 

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