いやあ、梅雨入りしたとはいえなんとも梅雨らしくない毎日で、しかも今日は暑い一日でした。
なんだかちょっと体調を合わせていくのが難しいこの季節ですが、今日なんとなく聴きたくなったのが「ナベサダ」こと日本が世界に誇る Jazz サックス・プレイヤーの渡辺貞夫さん。おっと若い世代の方が勘違いするといけないので断っておきますが、僕も大好きなハイ・テンションな役者の「アベサダヲ」さんではありませんよ、念のため。さっきウィキペディアで調べてみたら、ナベサダさんは今年でなんと80歳。もちろん現役バリバリで先月5月にはブラジル録音の新譜『Outra Vez / オウトラ・ヴェス ~再び~』をリリースと、ほんとにお元気で息の長いジャズメンですね。
確か80年代の終わりごろだったかな、渋谷の東急文化村のこけら落しの記念コンサートで、滞在先のNYから帰国したばかりのナベサダさんが、とても質の高いライブを披露してくれ、「やっぱりNYでやってる人はちょっと違うな」とビビッたのを、今でもよく憶えています。チケット代はそれなりだったけど、それ以上の価値がありました。
そんなナベサダさんの数ある作品の中からチョイスした一曲はこちら。
『If I’m Still Around Tomorrow』はあのロバータ・フラックを vocal に迎えた、素晴らしいバラッドです。彼女がフィーチャされた数曲の出来映えもあいまって、この曲が収録された『RENDEZVOUS(ランデブー)』は、おそらくナベサダさんのキャリアで最大の売上を記録したはずと記憶しています。なにせビル・ボードのジャズ・チャート「2位」でしたからね。これはたいへんな記録であり功績です。(ん~ん、その時の1位が誰のどんな作品だったか思い出せない・・)
Sadao Watanabe Feat. Roberta Flack / “If I’m Still Around Tomorrow”
(album: RENDEZVOUS – 1984)
やっぱり、ロバータ・フラックの声には癒されますねえ。ナベサダさんもそうですが、ベテランってスゴイですよ。