本日は市バス・地下鉄2日間パスにて市内を大移動予定。
ANAホテル出発。地下鉄・東西線で二条城前~太秦天神川(終点)~市バスで嵐山へ。
嵐山をいったんバスで渡ってしまってから、駅方面へ渡月橋を徒歩にて戻り、「天竜寺」へ。
院内と庭園を見学。庭がたいそう立派でした。
その後は秋のみ限定開放の「宝厳院」へと移動。
紅葉の赤で染まった庭園を堪能する。最盛期は想像をはるかに超え、壮観なことこのうえないでしょう。
その後、嵐電にて「仁和寺」へ。
仁和時の境内を散策。五重塔と山門の金剛像はとても見ごたえがあった。
どちらもすごい存在感。
「きぬかけの道」を徒歩で「龍安寺」へ。
もみじの庭園だけでなく、石庭にはやっぱり感動。縁側にて、黙って小一時間無心の心境になる。確か、高校2年の修学旅行時にも感じたことなんだけど、なんだか哲学的な考えをめぐらせたくなる不思議な空間である。今回は特に制約のない旅なので、思う存分時間を割くことにする。お隣に座っていらした初老の男性も、どうやら同じ心境のようだ。なぜだか、縁側に二人のおっさんがじ~っと石庭を眺めているのは、他人の目にはどう映ったのだろうか。まあ、そんなことどうでもいいか。
さらに徒歩にて「金閣寺」へ移動。外国人がかなり目立つ。特に白人の数が圧倒的に多いのは、やはり西洋人はGOLD好きなのだろうか?
寺院の全体像が見えるまでの、間の取り方が絶妙。視界に入ったその瞬間、世界中のあらゆる言語による、一同感嘆の声が上がる。日本人一同、優越感に浸るひと時。よしよし。
「銀閣寺」へ市バスにて一気に洛東エリアへと移動。途中、大学時代の友人・KUBO氏の母校・洛北高校前を通過。
銀閣寺は金閣寺と比べると、やけにあっけなく鑑賞が終わってしまう印象。全体的に地味な印象はあるが、これはこれでなかなか味があるもんだ。
銀閣寺からは「哲学の道」沿いに小洒落たカフェや土産もの屋が並ぶ。春の桜の時期はさぞ綺麗なんだろうと思う。個人的にはもっとも好みな1.8kmの空間かもしれない。道すがら、「法然院」に立ち寄る。
哲学の道の出入り口にある「叶匠壽庵」の茶室を対岸に発見。さっそく入り、お抹茶を羊羹とともにいただく。お抹茶の本当のおいしさを知り、大感激!なんとも円やかで優しい口当たり。さすが京都、本物です。
哲学の道を歩き終え、「南禅寺」へと向かう。境内の門のでかさに驚き。途中の「永観堂」のもみじの紅さは今までに見たことないほどの完璧な色。
その後、「琵琶湖疎水」を横目に地下鉄へ。東西線の蹴上~東山へ~市バスにて清水道へさらに移動。
参道脇の店をひやかしながらてくてく坂を上り終えると、いよいよ「清水寺」へ。お目当ての夜間ライトUPは18時から。整理券待ちのために小一時間ほど並ぶ。いよいよライト点灯。寺院全体が浮かび上がり、待ち人たちは様々な言語で絶叫!またも、日本人であることに優越感に浸る。
中学の修学旅行以来の清水寺。でも、夜間は初。生涯この目で見た景色の中で、明らかに一番の景色・夜景。ありえないほど美しい。ただひたすら感動のあまり言葉にならず、人知れず熱いしずくが頬を伝う… ぜひ、うちの家族みんなに見せてあげたかった。いつかきっと、みんなで来ようと、心に決める。
本来の美しさに近い画像-1(京都観光サイトよりお借りしました)
本来の美しさに近い画像-2(京都観光サイトよりお借りしました)
余韻を引きずりながら、バスで「祇園」まで移動。その後徒歩で河原町方面まで歩く。
鴨川近くの『南座』には噂の海老蔵さんの看板はなし。
夜の鴨川沿いの風景はまたなんとも幻影的。夏場の川床の季節はさぞ趣があるんだろう。
「先斗町」の路地を歩いてみる。立ち並ぶ店のお品書きの料金・価格の高さと路地の狭さにもびっくりだが、なんともセンスのよい店同士の空間の演出だろう。古くから日本一の遊び人の街と言われるだけの空間だ。京都の空間デザイナーは、極小の限られたスペースを演出する天才と言える。阿部サダヲ主演の『舞妓Haaaan!』の世界に、男に生まれし者は憧れなくもないであろう。
先斗町から寺町通りを過ぎ、かなり遅い時間になったので一般のお店はすでに閉店。途中地下鉄の駅ビル内の「とんかつ和幸」で遅い夕食。またもや、カミさんの『京都らしいもの…』の言葉がふと脳裏をよぎる。いいや、とんかつ食ったのだまっとこ~っと。
今日は気が遠くなるほど歩き疲れて、ホテルに帰還。今年の夏場に痛めた腰のリハビリにいいかと思いきや、これはほんとに歩きすぎ。も~腰が痛くて、早々と就寝。
zzzzz….