多くの方々から、オープンを心待ちにされていると聞くにつれ、嬉しさと同時に「責任」の二文字が肩にどしっと乗っているようで、なんとも複雑な心境でもありますが、”cafe Mellows” カフェ・メロウズは、明日11月1日、そーっと静かに船出いたします。
思い起こせば、必ず自分なりの独自のやり方で、目標をやり遂げると意志を固めたのが、ちょうど一年前の11月1日、その時僕は信州の地にいました。善光寺参拝後にいつも立ち寄る、長野市内の川中島古戦場のいつまで見てても飽きのこない真っ赤に染まったもみじを眺めながら、それまでの自分の人生やこれからどんな展開が待っているのか、いろんなことを考えながら組織を離れる決意を固めたことを、つい昨日のことのように思い出しました。
誰もやったことのないやり方で道を切り開くのには、正直相当な時間と労力を費やすことになりましたが、こんな自分のちっぽけな夢や憧れを、まるで自分のことのように本気でお手伝いをしてくれた、数々の職人さんたちの支援のおかげをもちまして、ようやく現実のものとなりました。本来はお一人ずつお会いしてお礼を申し上げたいところですが、なにせ一人で回していることもあり、なかなかそれもままなりません。ブログというこの場をお借りして、厚く厚く御礼申し上げます。
今回のカフェ開業計画のフィナーレとも言える、『溢れる緑』を演出してくれたのは、お店からすぐの場所にある「ひたち野うしくガーデン」を経営される「細谷造園」さんの心優しく繊細な感性の持ち主でもある、若社長のケンちゃんです。
希望していた森のようなロケーションの土地はなかなか見つからず、現在の場所に落ち着いたものの肝心の木が一本もありませんでした。ならば敢えて、気に入った雑木を移植して最高の雑木林に囲まれたカフェにしようと発想を転換し、5月頃からあれこれと相談を重ねてきました。僕が彼に依頼したのは、とにかくお店のシンボルツリーとなる「もみじ」だけで、最終的には彼の感性に任せることにしました。
5年も経てばもう立派な雑木林となるそうです。ケンちゃんの素晴らしい仕事振りに感謝いたします。ありがとう。