「仕事力」とは

 

日中はまだしっかりと夏の暑さとセミの声が残っていますが、肌で感じる風はすでに秋のものだと思うここ数日です。

先日から新聞ネタが続いておりますが、今日も新聞でちょっと興味深い記事を見つけました。

日曜日の一般紙には、決まって求人が多く掲載されるというのはいつからか常識のようになっていますが、朝日求人の「仕事力」というコラムに、今日は山下達郎氏のインタビュー記事が出ていましたので紹介したいと思います。もう4回目(最終回)のようですが、残念なことに読む時間がとれなかったのか、あるいは読み落としたのかそれより前の記事の記憶はちょっと定かでありません。
それはそうと、氏曰く、「職人でいる覚悟」という視点から、実に興味深いコメントをしておりますので、興味のある方は下記PDFをクリックしてご覧ください。

朝日求人欄記事:「仕事力」 by 山下達郎氏

 

 

今回独立・開業にあたり、これまで自分の生きてきたのとはまったく違う世界での仕事を生業としてやってこられた、いわゆる「職人」と呼ばれる方々と出会う多くの機会を得ることができました。このことは、僕自身にとって後にある意味人生最大の出来事であり財産となることは間違いありません。

「カフェや喫茶など飲食の仕事」「カフェ・ビジネスを教えてくれる仕事」「設計をする仕事」「建築をする仕事」「ロゴ・デザインをする仕事」「看板を製作する仕事」「電気・水道などの設備工事を専門とする仕事」「外構工事を専門とする仕事」「造園を専門とする仕事」そして「珈琲豆の焙煎をする仕事」等々、半世紀近く生きてきて初めて目に・耳にすることばかりの、それぞれの分野の「プロ」の皆さんの知識や仕事ぶりに、驚きそして舌を巻くばかりの日々の連続です。このことについては、あのまま「会社員」という枠に定年まで収まっていたらなら、知らずに人生を終えていたことと思われます。決して強がりではありませんが、そういった意味でも、組織を飛び出したことへの後悔の念は、退職以来今日までただの一度もありません。

実は子どもの頃から、近所の自転車屋さん、鮮魚店、たこ焼き屋さんなど、プロのおじさんたちの仕事を見るのが大好きでした。25年間という普通のサラリーマンという仕事を経由しましたが、これからは自分もそういう目線で周囲から見られていくことを常に意識せねばならないということを、皆さんの仕事ぶりを通じて痛感しています。

そして、それらの「プロ」の仕事には、程度の差こそあれ、山下氏が言うように「敬意(リスペクト)」が払われるべきなのは、言うまでもありません。

「ローマは一日にしてならず」 ですね。

 

 

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