それにしても2023年の夏は、常軌を逸した「暑すぎた夏」でした。加えて、11月に入ってからもここ関東地方では観測史上「夏日」が4度も記録されるという、まさに「異常気象」と呼ばざるを得ない状況でした。国連が警鐘を鳴らすため、「温暖化」を飛び越え NEXT STAGE の「地球沸騰化」という聞きたくもないワードまで発せられ、9月以降もSNSやWEBニュース上で飛び交っていたのも、つい先日のような気がしています。反面、「コロナ禍」という言葉を、今年の「MOMIJI 通信」で使わなくてもよい状況となったことだけは、朗報と言わねばなりませんが。
いっぽう地球をぐるっと俯瞰してみれば、2022年2月24日にロシアがウクライナへ侵攻して以来、戦況はさらに混沌としており、いまだに解決の糸口が見つからないまま。そんな中、10月7日に中東のパレスチナ・ガザ地区に拠点を置く武装組織「ハマス」がイスラエルを奇襲したことから過去最大の軍事衝突が勃発。イスラエル側からは空爆だけでなく遂には地上戦までが実施されてしまうという最悪な状況の中、ようやく先日4日間の戦闘休止期間に入りました。
宗教・歴史・資源をはじめ理由が何であれ、国家間の衝突は国際社会に衝撃を与え、当事者間には憎悪しか残しません。今のだらしなさが極限に至る我が国の政権にはとても期待はできないけれど、国際社会が束になって声を上げ、一日も早く停戦の日をを迎え、それぞれの地域の子供たちやご家族が安心して暮らせる日々が戻ってほしいと、心より祈念します。
例年、クリスマスソングが聴こえ始めてくる11月の終わりに、実店舗「Mellows」閉店と同じタイミングで移植された、我が家の庭先のモミジたちは紅葉のピークを迎えます。移植後10年を経過した今年の5月に、燐家の敷地内に一部の枝が入り込んでしまうようになったこともあり、他の落葉樹や生垣の「強剪定」と呼ばれる大掛かりな処理をしたのに加え、この夏の猛烈な暑さで「今年は葉っぱたちが耐えられないのでは..」といった不安に襲われながら、「がんばれ、がんばれ」と、観測史上もっとも長く暑かった夏場の夕方に大量の散水を繰り返したものでした。
生き物ですから、やはりこの夏の異常気象と剪定の影響は避けられず、例年よりは色付きがまばらで、葉っぱたちにもすこし活力に陰りがみられる晩秋の風景となりました。来年の夏はどうか普通であってほしいものです。
さて、よい写真が少ないながらも、今年もミニ・ギャラリーを用意いたしました。また、思うところあって TikTok はアプリのインストールさえしていないので、「YouTube Short」に幾つか短い動画を UP してみました。どちらもお楽しみいただけたら幸いです。
Jessica Domingo – “Lotus” (Official Acoustic Video)
2023
Devon Gilfillian – “Thank Me Later (Again)”
(Live) 2021
Bill Withers – “Hello Like Before”
(album: Making Music – 1975)
気付けば、もう「師走」がすぐそこに。今年もあとひと月でお終い。
そして、僕もいよいよ還暦を迎えます。一年が過ぎていくのが、これまで以上に早くなっていくのでしょうか。
この一年間、血糖値コントロールでアルコールは飲まず食事制限に加え適度な運動と、いろいろやってきました。なんとか正常値に戻りつつも服薬は必要な状況です。ご同輩も含め、そろそろ身体にガタが出始める頃でもありますね。「この歳でどこもおかしくない奴なんていないよ！」と、先日十年振りに会った大学生時代の同級生と共鳴したり。
暑すぎた夏が終わったかと思えば、短すぎた「秋」を嘆くかのように、猛スピードでやってきた印象の初冬。
さて、冬の寒さもこれからです。時節柄、みなさまもどうかお身体ご自愛ください。
