Category Archives: “Mellow Tunes” series

Mellow Tunes ~ Vol.226【Marc Jordan】

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五月も後半入り、日中は気温の上がる日が続いています。そうこうしているうちに、「梅雨入り」の季節の足音さえ聞こえてきそうです。

 

 
仕事がお休みの今日は、よく訪れる近隣の公園で、珈琲を片手に南風に吹かれ、ぼーっと湖面の様子を眺めながら、若い頃に浴びるほど聴いた、大好きだったアーティストの新作を、イヤフォン越しに聴いてました。
1970~80年代にピークを迎えていた「AOR」シーンの真っ只中にいた世代の人ならば、嫌いな人はまずいないだろうと思われる、『Marc Jordan』(マーク・ジョーダン)が先月末にリリースしたのは、なんとジャズ・スタンダードをはじめ、流麗なストリングスをバックに配した、いわゆる「American Song Book」的な内容の新譜。
感想はといえば、なんとも「素晴らしい」の一言。

僕は残念ながら参戦のチャンスがなかったけれど、現在来日ツアー中の「ボズ・スキャッグス」にしても、「ロッド・スチュワート」にしても、「ポール・マッカートニー」も、また3年前に他界した「グレン・フライ」もしかり、皆キャリアの最終期に入った頃合いを見て、「ジャズ」をはじめ「スタンダーズ」にチャレンジしてますね。
加齢によって声域に限界が出てきたりといった事情もあるとは思うけれど、多くの経験を積み重ねそれなりに熟成された世代の、元トップ・アーティスト達の歌うそれらの作品群は、僕にとってはとても愛おしい存在なのです。

 


Track#1 – “Nearness of you”
Track#2 – “He’s Going To Break Your Heart”
Track#3 – “People Get Ready”

(album: Both Sides – 2019)

 

今年で71歳となった「マーク」のヴォーカルは、まさに「いぶし銀」としか例えようがない。「なんて表現力なんだ」と驚きを隠すことができない。一曲一曲が、心に染み入るようだ。こんな味わいのアルバムは久しぶりだ。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.225【The Brand New Heavies】

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暑くなったり急に涼しくなってみたり、衣替えしたばかりの連休明けのこの時期は、例年季節を行ったり来たりと、なんだか忙しいものです。
そうは言っても、植物や樹木は正直で、「新緑」がまばゆい季節の到来です。

 

 

最近はなんだか新コーナーの「Mellow Classics」を導入してからというもの、海外からのアクセスがこれまで以上に増加傾向にあるようで、やっぱりちょっと懐かしくても「Good Music」というのは普遍的であり世界共通なんだと、改めて再認識させられます。

 

特にアクセス増加傾向にある「UK」(英国) は、昔から「R&B/Soul」への関心がとても高い国であり、言うまでもなく多くの良質なアーティストが排出されています。

そんな英国発の『Acid Jazz』(アシッド・ジャズ) のパイオニア的存在の『Incognito』(インコグニート)と同様に、1990年のメジャーデビュー以来アシッド・ジャズシーンを牽引し続けている『The Brand New Heavies』(ブラン・ニュー・ヘヴィーズ)ですが、結成から30年以上が経過する現在でも、良質で洗練されたサウンドを届けてくれる、貴重な存在のバンドです。
 
先月来日して「Blue Note Tokyo」でライヴが行われたようですが、離日直後にカム・バックした「Acid Jazz Records」よりNew Single 『Getaway』がリリースされたようです。彼らの活動初期のワールド・クラスのヒット曲のひとつ『Never Stop』でもクールでチャーミングなヴォーカルを聴かせてくれた、『N’Dea Davenport』(エンディア・ ダヴェンポート)がフィーチャリング・ヴォーカリストに迎えられ、素晴らしい楽曲に仕上がりましたね。

 


The Brand New Heavies Ft. N’Dea Davenport – “Getaway” (2019)

 


THE BRAND NEW HEAVIES – “Never Stop” (1990)

 

久しぶりに聴く『Never Stop』と新曲を比較すると、「エンディア」のヴォーカルが更に進化し安定感が増していることに気付かされます。

 
そういえば『Never Stop』は、「JUJU」が洋楽カヴァー・アルバム『Timeless』の中で、素晴らしいカヴァーを聴かせてくれてますので、そちらも要チェックですね。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.224【Kejam】

いつもご訪問ありがとうございます。
いよいよ今日で、「平成」ともお別れですね。平成最後の今日は、ちょっと冷たい「雨」の一日でした。

 

 

思い返せば、平成22年(2010年)の暮れから、『Mellows』のOPENに向けてスタートした当ブログですが、気がつけばあっという間の10年目に突入で、時の流れのスピードに改めて驚きを隠せません。
開設以来、当サイトの中心的なシリーズとして、皆さんから育てていただいた『Mellow Tunes』も、「平成」の時代としてはこれが最後なりますね。
さてそして今日ご紹介するのは、これまであまり紹介してこなかった英国発の「UK Soul」のアーティストの作品を取り上げます。

『Kejam』(ケイジャム)は、英国発のソウル・シーンで活躍するプロデューサーの一人です。
UKソウル・シーンといえば昔から、「Quiet Storm」ブームの中心的な存在で、もはや伝説になりつつあるバンド『SADE』や、「グランド・ビート」を世に広めるきっかけともなった大所帯のソウル・バンド『Soul II Soul』であるとか、なにせ「洗練されたサウンド」といった印象が非常に強いのが特徴です。
先日の松尾潔さんの「メロウな夜」の放送の中で、松尾さんとゲストの平井堅さんが、「ロンドン・レコーディング」の際に感じた印象を語っていましたけれども、「UK」にせよ「その他の欧州各国」にせよ、R/Bの出自である「米国」の流行を取り入れつつ、自分たちなりに咀嚼して、結果として導き出されてきたサウンドは、洗練されたアレンジが施されたりして、付加価値が更に高まった上で、アウト・プットされてくるようなところがありますね。

『Terry Harris』(テリー・ハリス) / 『Lisa Taylor』(リサ・テイラー) / 『Juanita Wynn』(ワニータ・ウィン)等々、UKソウル・シーンに限らず注目の実力派シンガーを「featuring Artist」として配置した、近年によく見られる、有能なプロデューサーやアーティストが採択する手法で、『Kejam』は作品をリリースしています。最終的に「いいもの」が出来上がるのであれば、今後もこういった「分業制」の流れというのは、悪い傾向ではないと思います。
(参考までに、プレイ・リストのTrack#1KEJAM – “LET IT GO” feat. Juanita Wynn』は、リリースされて間もないのですが、早くも4/25付けの「UK Soul Chart」で2位まで上昇中)

 


Track#1 – KEJAM – “LET IT GO” feat. Juanita Wynn (2019)
Track#2 – KEJAM – “2 Can Play” feat. Terry Harris (2017)
Track#3 – KEJAM – “Can You Feel the Love” feat. Lisa Taylor (2015)

 

「配信」や「ストリーミング」の時代となった現代、「アルバム」単位でアーティストや作品を評価するのが難しくなってきている以上、ある意味「切り売り」するには都合がいいのかもしれません。個人的にはちょっと寂しい傾向なんですけどね。そういった「音楽の聴き方」そのものに大きな変化が訪れたのが、僕個人にとっては最も大きな「事件」でもあり、「平成」という時代における「音楽」を取り巻く環境の大変化でした。
さて、今後はどんな風に変わっていくのか、想像もつきませんが、いつの時代においても「いいものしか残らない」という「真理」は変わらないのでしょう。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.223【Roy Hargrove Quintet】

いつもご訪問ありがとうございます。
サクラも散って、季節はあっという間に「春」というよりは、日によってはもうすでに「初夏」のような陽気ですね。季節の移ろいが、年齢を重ねるごとに、どんどん早くなるのを実感する今日この頃です。全国各地のブログ・リーダーの皆さまの地域では、どんな「春」を迎えてらっしゃるのでしょうか。

かねてよりお伝えしていますように、正直に申し上げて僕は「SNS」に向かないタイプでして、「Twitter」も「Instagram」とかのアカウントもありませんし、今後取得の予定もありません。かつての常連顧客の方々の勧めで仕方なしに始め、その後すぐに休止してしまったのですが、「休眠状態」の実店舗営業当時のアカウントを保持している関係で、「facebook」経由で「いいね」を頂戴することも多々あり、そんな皆様にはこの場を借りて、心よりお礼を申し上げます。最近は、なんだか北海道・東北方面、そして「京都」を拠点に活動されていらっしゃる多数の「JAZZミュージシャン」の方々に、当サイトへご訪問いただいているようです。実店舗のカフェの営業を終えてからは、完全な「音楽ブログ」になっており、もとより圧倒的にプロの音楽関係の方々のご訪問が多いようで、こんなただの音楽好きの素人の運営するサイトへわざわざお越しくださって、大変有難く思うのと同時に、とても恐縮しております。
どうぞ今後とも、気楽にふらっとお立ち寄りいただき、楽しんでいっていただけると幸いです。

 

 

 

当サイトでも何度か取り上げたことのある、不世出のジャズ・マンの一人「ロイ·ハーグローヴ」こと「Roy Anthony Hargrove」が、49歳という若さでJazzの都「New York」で他界したのは、昨年の秋が深まり始めた11月に入って間もない頃でした。

『The Roy Hargrove Quintet』『The Roy Hargrove Big Band』『The RH Factor』と三つのバンドを掛け持ちしたリーダーでもあった、彼の産み出す音楽には、スタンダードなジャズはもちろんのこと、ラテン、ファンク、ヒップ・ホップ、ソウル、ゴスペルに至るまで、それぞれのカテゴリーへの深い愛情とリスペクトを感じさせるに十分な魅力で溢れ、それはもう稀有なアーティストでした。変幻自在のロイの奏でる音楽の中でも、僕個人としては、「クインテット」で繰り広げられるオーセンティックなスタンダード作品がお気に入りで、彼の「フリューゲル・ホーン」から放たれる「音のつぶて」に、これでもかというくらいの黄昏時の「切なさ」や「哀愁」を感じてしまい、いつも目を閉じて聴き入ってしまうほどです。

 

Roy Hargrove Quintet “Rouge/You’re My Everything”
Live at Java Jazz Festival 2010

 

時が経てば経つほどに、現代のジャズ・シーンにおいて、これほどまでに才能豊かなアーティストを失ってしまったことが、悔やまれてなりません。
そういえば、「スーツにスニーカー」といういで立ちが似合うのは、「ロイ」と映画監督の「スパイク・リー」くらいのものです。

R.I.P. Roy …

 

追記:

やはり『The Roy Hargrove Quintet』としての最大の魅力は、ロイ自身の作曲で既にスタンダードになりつつある、クインテットを代表するマスターピース『Strasbourg/St-Denis』(ストラスブール=サン・ドニ)を取り上げないわけにはいきませんね。本当にカッコよくて「スゲェー!」と唸ってしまう楽曲ですね。まさにマイルス以来の「天才」でした。

 


The Roy Hargrove Quintet – “Strasbourg/St-Denis”
(Live at New Morning Club, Paris in 2007)

 

それから、大切なことを取り上げるのを忘れていました。上の動画のクインテットの中でピアノを担当していた「Gerald Clayton」(ジェラルド・クレイトン)が脱退した後に、クインテットに新加入したのは、NYに渡り若手ピアニストとして売り出し中の日本人ピアニスト『海野雅威』(うんのただたか)氏でした。海野さんは、ロイが亡くなるまでのほぼ2年間、『The Roy Hargrove Quintet』に正式に参加した唯一の日本人ジャズ・マンです。「マイルス」からの信頼も厚かった故「ハンク・ジョーンズ」の最後の愛弟子となった海野さんのピアノの音と演奏を聴いたロイが、惚れ込んでツアーに参加させるようになったというのは、かなり有名なエピソードです。
この記事をUPするにあたり、海野さんの「fb」を拝見したところ、ロイへの深い愛情と感謝の想いが綴られた記事を見つけました。英語ではありますが、分かりやすい表現で綴られた弔辞ともとれるトリビュートは、読む者の涙を禁じえません。文面の最後に、故マイケル・ジャクソンの名曲「Rock with You」の作者「ロッド・テンパートン」による、歌詞の一節を引用した言葉の数々は、急逝したロイへのあまりに慈愛に満ち溢れた内容なので、ここで紹介させてください。

 

海野さんが加入後の、新生『The Roy Hargrove Quintet』による「Strasbourg/St-Denis」を、LAの「Catalina Jazz Club」で演奏する貴重な動画が、YouTubeにUPされていました。前任者の「ジェラルド」とは違った魅力に溢れた、素晴らしいアドリブによるGroovyなソロを聴かせてくれます。なによりも、リーダーのロイはもちろん、百戦錬磨のヴェテラン・メンバー全員が、海野さんのプレイに「Wow!」の表情を見せているのが印象的であり、メンバーに受け入れられたことを観客も知らされる、貴重な動画ですね。もはや「New Standard」と評価されるこの楽曲の大半を、挨拶代わりの「ピアノ・ソロ」で、オーディエンスだけでなくメンバーさえも圧倒してしまったようにさえ感じ取れる海野さんの度胸にも称賛を贈りたいくらいです。何はともあれ、観客のリアクションがすべてを物語っていますね。


Roy Hargrove Quintet – “Strasbourg/St. Denis”
@ Catalina Jazz Club, Los Angeles 6/3/2017

 
尚、日本が世界に誇るジャズ・ピアニストとして現在もNYで活動中の「海野さん」については、実店舗『Mellows』を開業する際に、音楽面で多くの貴重なアドヴァイスを頂戴した、長野県小布施にあるJazz喫茶『BUD』さんのマスターのブログに、多くの紹介記事がUPされておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
 

 

そしてこちらは、長いキャリアで世界的人気を誇るオランダ人女性サックス・プレイヤー『Candy Dulfer』(キャンディ・ダルファー)が、フリューゲルホーン奏者の「Jan Van Duikeren」(ヤン・ヴァン・ダウケレン)と共にカヴァーした、ちょっと洗練されたヴァージョンの『Strasbourg/St-Denis』。これはこれで、素晴らしい。世界中のJAZZ-MENがこぞってプレイしたいと望むほど、既にスタンダードな楽曲に成長しつつありますね。そう考えると、若すぎたロイの逝去は、残念としか言いようがありません。

 

Candy Dulfer – “Strasbourg/St-Denis”
(Live at ’30. Leverkusener Jazztage’ 2009/11/12)

 

久々に長編記事となってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.222【Chris Jasper】

いつもご訪問ありがとうございます。
「サクラ前線」も東北から北海道にかけ、どんどん北上しつつありますね。
なんだか本当に最近、「北海道」からのアクセスが特に増えているようで、倉本聰先生が描き出す世界観を愛する者としては、なんだかとても嬉しく思います。「北の国から」同様に、「優しい時間」は僕にとっての「バイブル」みたいなものですから。「菜の花畑」を見られる季節も、そう遠くはないことでしょう。

 

 

さて、「Vol.222」とゾロ目を迎えた「Mellow Tunes」ですが、今回はまたまたメロウなヴェテラン・アーティスト『Chris Jasper』(クリス・ジャスパー) のご紹介。

『The Iseley Brothers』(アイズレー・ブラザーズ)に、唯一のアイズレー姓を持たぬ(義理の兄弟)メンバーとして加入した「クリス」は、1973年の名作「3+3」から始まり、1983年にリリースされた傑作「Between The Sheets」までグループに参加。とにかくクリスの弾くメロウなシンセサイザーのプレイやソングライティング等々、「アイズレーズ」の頭脳として大活躍をしたことは、往年のR&B/SOULファンにとっては周知の事実。「アイズレーズ」を離れた1984~1987年にかけては、『Isley-Jasper-Isley』(アイズレー・ジャスパー・アイズレー)として、アイズレー兄弟の若い「Marvin Isley / Ernie Isley」と共に活動をスタートし多くのヒットを飛ばしました。そしてその後は、ソロ・アーティストとしてシンガー/プロデューサー/ソングライターとして、マイペースで活動を続けているクリス・ジャスパー。

そんな彼が昨年2018年、2年ぶりにリリースした新作『Dance with You』から、ちょっと回顧的な「A.O.R.」の香りさえも感じられる、「Mellow」で「Smooth」な「Urban Funk」を取り上げました。暖かくなってきたので、クルマの窓を開けての夜のドライヴの時にでも聴きたくなるような、そんな「Mellow Tunes」です。クリスのこれらの作品もそうですが、僕らの世代にとっては懐かしい「ブギー」の世界的な再流行は、個人的には歓迎すべき傾向です。

 


Track#1 – I Love You (Boogie Back Remix) [Remastered]
Track#2 – That’s What Love Can Do (Boogie Back Remix) [Remastered]
Track#3 – Dance with You
(album: Dance with You – 2018)

 

プレイリストのTrack#1と2ですが、どちらかといえば「Bonus Track」的な位置付けなんでしょうが、あまりに仕上がりが素晴らしく、ぜひ皆さんのオリジナルのプレイリストに加えていただきたい作品です。
活動歴が長く力量のあるヴォーカリスト(アーティスト)というのは、「古今東西」洋楽・邦楽を問わず、地声とファルセットを自由に行ったり来たりできるシンガーが目立ちます。「クリス・ジャスパー」を久しぶりに聴いて、そんなことを思いました。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.221【Pete Belasco】

いつもご訪問ありがとうございます。
ソメイヨシノの淡い「ピンク」も、菜の花の「キイロ」も、発色を競い合うような季節になりました。二十年来の花粉症がまだまだ続く身にとっては、嬉しくもあり、しんどい季節でもありますが。

 

 

 

さて、5年ほど前にも一度取り上げたことがある、敢えてカテゴライズするならば、現代では「Smooth Jazz」に分類されることになるであろう、『Pete Belasco』(ピート・ベラスコ)ですが、しばらくチェックしていなかったら、シングルが昨年10月と今年3月中に、2作リリース(配信のみ)されていましたので紹介しておこうと思います。
1997年のデビュー以来、「僅か3枚」のアルバムしかリリースしていない寡作なアーティストのピートですが、内容はどれも大変クォリティの高いメロウな作品群となっております。(詳細は過去記事もご覧ください)

 


Track#1 – “I Ain’t Doin It” (album: Lights On – 2012)
Track#2 – “Strong and Able” (Single – 2018)
Track#3 – “Rubber Ball” (Single – 2019)

 

“Quiet passion…I just love what Pete Belasco does!”- Najee
とは、1980年代から日本国内でも人気の高いサックス奏者『ナジー』によるコメント。「Quiet passion」とはさすがの表現ですね。ピート独特の、静かに、そして声を絞り出すようにソウルフルに歌うスタイルは、まさに「Super Mellow」で「One & Only」な存在です。

現代は、こういった希少価値のあるアーティストが活動しにくい時代だとは思いますが、スロウ・ペースでも構わないので、今後も変わらぬスタイルでリリースを続けてくれることを願うばかりです。
アルバム出るといいのになぁ。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.220【Luther Vandross / Cheryl Lynn】

いつもご訪問ありがとうございます。
「サクラ」が本格的に咲いてきました。「春の雨」も降ったり止んだりですが、一日ごとに春らしい季節となってきました。

 

 

さて、当サイトで継続的に応援させていただいております、音楽プロデューサー、そしてR&Bの研究家としても知られる「松尾潔」氏による、大人が楽しめるスイートでメロウな音楽をセレクトしてお届けする、「大人のためのラジオ・プログラム」『松尾潔のメロウな夜』が、本日4/1の放送をもって、いよいよ番組放送開始から「10年目」を迎えました。
今から25年前、僕がちょうど30歳になった頃だったと思いますが、松尾さんはまだ20代後半でバリバリの「音楽ライター」でありながら、首都圏のFMラジオ局のMCとしても活躍されていました。「SNS」などはもちろんのこと「インター・ネット」という単語さえ見当たらない時代から「フォロー」し、その当時よりラジオ番組を聴き続けてきた、一古参リスナーの自分としては、とても感慨深いものがあります。
今日の放送後のコラム「メロウな徒然草」にもありましたが、『週に一度でいい、心おきなくメロウな音楽に浸ることのできる、あの小一時間があれば。』というのは、放送を毎回楽しみにしている全国のリスナーにとっては、まさに的を得た表現だと、大変共鳴しました。

折しも今日は、「R&B/Soul」界の偉人である「Marvin Gaye」(マーヴィン・ゲイ)の命日。こんな日に、10年目のスタートを切るのも、きっとソウルの神様からのご褒美なのかもしれませんね。すでにあちらの世界へと旅立っていった「ルーサー」をはじめ、多くのレジェンドたちが、「R&B/Soul愛」に溢れた『メロ夜』の10年目を、どこからかきっと祝福してくれていることでしょう。Black Music愛好家の僕らにとって、これほどまでに貴重な番組が、これからも末永く続くことを、多くのリスナーと共に願っています。

 

Track#1  Luther Vandross – “Never Too Much” (1982)
Track#2  Cheryl Lynn – “Got To Be Real” (1978)

Track#3  Luther Vandross & Cheryl Lynn – “If This World Were Mine” (1982)
(Track#3 – Written by Marvin Gaye)

 

愛すべき70~80年代の素晴らしい作品群にも、たくさんの光が当たりますように。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.219【Patti Austin】

ようやく咲き始めた「サクラ」の様子を見に来たけれど、陽はさしているものの、結構な勢いの「春の雨」が降っている。まあ、よくある現象ではあるけれど、そんなところにも本格的な春の到来を感じる今日この頃。

 


Patti Austin – “The Way I Feel”
[Composed By – Eric Kaz, Wendy Waldman]
[Produced/Arranged by – Quincy Jones, Rod Temperton]
(album: Every Home Should Have One – 1981)

 

クルマのスピーカーから聴こえてくるのは、やっぱり80年代の「Mellow Tune」。
Produce/Arrange はもちろん、あのゴールデン・コンビ。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.218【Ray Parker Jr. & Raydio / New Edition】

いつもご訪問ありがとうございます。
本当に寒暖差が激しくて、咲きかけた「サクラ」の蕾もいったん小休止といった陽気ですね。
こちらは昨年のこの時期に撮影したものです。「月」と「夜桜」は、相性がいいようです。

 

 

さて、なんだか「80’s」「Soul/Funk/Dance/Disco Classics」愛が止まりません。

当時高校生だった僕を、二度と後戻りできない底知れぬ深い「Black Music」の世界へと誘った、記念すべき「Super Urban Mellow Tune」を、やはり紹介せずにはいられません。リリースから「38年」。未来永劫決して色褪せることのない、傑作中の傑作ですね。

 


Ray Parker Jr., Raydio – “A Woman Needs Love (Just Like You Do)”
(album: A Woman Needs Love – 1981)

 

もともと一流の腕利きギタリストでもあった「レイ・パーカー・JR」は、本作で評価と地位が不動のものとなりました。そして、スーパー・ヒットした同作品に近いテイストの楽曲『Mr. Telephone Man』を、ジャマイカのマイケル・ジャクソンこと「JR. TUCKER」(ジュニア・タッカー)へ1983年に提供しました。更には、「Ralph Tresvant」「Bobby Brown」をメンバーに擁し、当時勢いを増していた黒人Boys Group「New Edition」によってカヴァーされた『Mr. Telephone Man』は、彼らの人気と相まって、1984年に世界的なヒットを記録しました。特に、「ボビー・ブラウン」にとっては、その後のソロ活動での成功の基礎となりました。

 


New Edition – “Mr. Telephone Man”
(album: New Edition – 1984)

 

僕らの世代では誰もが知っている作品ですが、若い世代の方々にとってはきっと新鮮に受け止められることでしょう。こうした作品群も、敢えて紹介する意義があるというものです。