いつもご訪問ありがとうございます。
花粉の時期とはいえ、せっかくの「春」の訪れだというのに、連日のコロナ・ウィルス関連のニュースで、今まさに地球上の誰もが、気持ちが沈みがちなこの数か月。
クルマを走らせていると、いたるところで鮮やかな「菜の花」のキイロ、が目に飛び込んでくるような時期になりました。どんな状況下でも、季節は必ず巡ってくるという、普遍的で大切なことを、自然は教えてくれているような気がします。
こんな時こそ、このサイトの存在意義を強く感じます。常日頃から国内外を問わず、音楽を生業とされている、それは沢山の音楽家の皆さんにご訪問いただいておりますが、多くのアーティストの皆さんの予定されていた公演が次から次へと中止になり、その忸怩たる思いに強く共感するところです。「終息」の時期は遅かれ早かれ、必ずやってくるはずです。アーティストの皆さんが、晴れの舞台でより一層輝ける日が、一日でも早く訪れるよう、願わずにはいられません。
最強 FUNK バンド『Tower Of Power』が結成「50周年」の節目となる2018年、満を持してリリースされた『Soul Side Of Town』は、彼らのオリジナル・アルバムとしては実に15年振りの作品となりました。
中でも9曲目に配置された『Let It Go』は、70年代の「フィリー・ソウル」のエッセンスで満たされた、ヴォーカル/女性バック・コーラス/ホーン・セクション/ソロ・プレイそして管楽器が多いので控え目に彩りを添える流麗なストリングスと、全ての楽器と人の声のバランスが極度に高い次元で成立していて、ある意味「完璧」な楽曲といって差し支えないでしょう。こんな「フィリー・ソウル」サウンドを、21世紀になったこの時代に聴けるなんて、感謝以外にありません。
Tower of Power – “Let It Go”
(album: Soul Side of Town – 2018)