降ったり止んだりと、お天気がなかなか安定しない言ってみれば夏らしいここ数日です。
Rod Temperton(ロッド・テンパートン)が彼の全盛期に関ったかつての Mellow な作品を取り上げご紹介している、夏の特別企画の第四夜です。
今夜は、おそらく80年代のSOUL、Black MusicそしてFusionなどのカテゴリーが好きな方々にとって、「まだか、まだなのか」と声が聞こえてきそうなので、そろそろこの人たちのご紹介を。
クインシー・ジョーンズは当時ソングライターとしてもっとも充実した時期を迎えていたロッド・テンパートンの力を借り、それまで「実力はあるのに陽が当たらない」と形容され、後に『クインシーの秘蔵っ子たち』と呼ばれることとなる数人のアーティストをメジャーの舞台へと押し上げていきました。いわゆる「苦労人」と言われた実力派のパティ・オースティン(Patti Austin)やジェームス・イングラム(James Ingram)などが、その顕著な例としてよく名前が挙げられます。
PATTI AUSTIN / “Do You Love Me” (album: Every Home Should Have One – 1981)
パティ・オースティンはこのアルバム “Every Home Should Have One” 以前までは、Jazzを中心にFusion系のアーティストによる作品のゲスト・ヴォーカリストやクインシーのプロデュースするマイケル・ジャクソンはじめ大物アーティストのバック・コーラスとしての活動が主でしたが、当時のDiscoやFunkの世界的なムーブメントを背景として大ブレイクを成し遂げました。同年、やはりロッド・テンパートン作曲の作品に対して、パティ・オースティンをゲストVocalistとして迎え、クインシー自からリリースしたアルバム『The Dude』も大ヒットとなり、アルバムに多くの曲を提供していたロッド・テンパートンもクインシー同様に世界的にも不動の評価を得るに至りました。
そんな彼女の出世作より、マイケル・ジャクソンに負けず劣らずのUPなDisco Tune “Do You Love Me”を、そしてこれまたメロウなジェームス・イングラムとのDuetで、現代でも沢山のアーティストにカヴァーされ続けている珠玉のバラッド “Baby, Come To Me” をどうぞ。
Patti Austin (feat. James Ingram) / “Baby, Come To Me”
(album: Every Home Should Have One – 1981)
さてさて、お次の回は何が出てくるでしょう。
お楽しみに。
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PATTI AUSTIN
(album: Every Home Should Have One – 1981)