一つ前の記事で書いた通り、Glenn Frey(グレン・フライ)が逝ってしまってから、約3週間が経とうとしている。いまだに僕の心の中にはぽっかりと大きな穴が空いたようで、通勤中の車の中でもベッドで眠りに落ちる前なども、彼の遺作となった『After Hours』を何度も何度も無意識にリプレイしている自分にハッと気づくほどだ。
世界中にあまりに大きな影響を与えたあの「イーグルス」の創始者なわけだから、大変な驚きと悲しみをもって彼の訃報をうまく受け入れられないでいるファンも、そりゃあもう大勢いることだろう。無論僕もその内の一人なわけだけれど。
どんな世界の分野の大物であれ身近な人であれ、その人の偉大さって失って改めて気付くことも多いもの。
いまやスタンダードとして世界中のミュージシャンがこぞってカヴァーしたがるバラッドの名曲『Desperado』も、共作者のドン・ヘンリーがリードヴォーカルを務めたものが一般的に広く知られているけれど、甘くソウルフルに歌うグレンのヴァージョンもそれはそれで素晴らしいのをどれだけの人が知っているだろうか。グレンが奏でたこのバラッドのイントロが弾きたくて、ピアノを習い始める人が今でも世界中に沢山いると聞くほどに、一度聴いたら忘れられない印象が強く残る作品だと思う。ライブではオーディエンスといつも合唱になってしまうことでも有名だった。
Glenn Frey and Friends / “Desperado”
世界中のファン同様に、本当に彼の死が残念でならない。
心よりグレンのご冥福をお祈りしたい。
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EAGLES
(album: Desperado – 1973)