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ところで、季節はもう夏なんでしょうか?この時期から気温が30度近くまで上昇するって、ちょっと考えものです。
そんなことを思いながら、近隣のいつもの湖岸沿いの公園まで来てみたところ、南南東からの湿気のない風が吹き込んで、木陰にいる限りは結構涼しくて、なんともいえず快適じゃないですか。そうか、問題は「暑さ」より「湿気」なのだと、今更ながら改めて気づいたりします。
生き物たちは皆それぞれが、まもなくやってくる「雨の季節」と「初夏」に向けて、徐々に準備段階に入ったような、そんな印象を受けるこの季節です。
多くはまだまだこれからですが、一部の少し気の早い「睡蓮」や「紫陽花」が咲き出したりしているのを目にすると、またそんな季節が巡ってきたのかと、一年の経過をとても早く感じてしまいます。
5月に入ってすぐに、僕が10代の頃からのアイドル的存在で、米国を代表するアルト・サックス奏者「David Sanborn」(デヴィッド・サンボーン)の Best Album 『This Masquerade』がリリースされました。(サンボーン氏については、過去記事のいたるところで出てきますので、詳細についてはそちらをご参照ください。)
彼の新旧の代表作から25曲が収録され、傾向としては人気がピークを極めていた80-90年代の、いわゆる「FUSION」が世界的にも全盛期だった頃の作品がピック・アップされているような印象です。(ジャケット写真はおそらく40-50歳頃のものでしょうか..)そういった意味でも、初めて「デヴィッド・サンボーン」に触れる若い世代のリスナーにとっては、とても「入門用」に適した「Best Album」に仕上がっていると思われます。彼の代表的な作品はほぼ網羅されています。
そんな中で、今回久し振りに聴いて、やっぱりとてつもなく「Mellowness」を感じるバラッド・チューンの『Rikke』が素晴らしい。本作品に収録されたのは必然と言えるでしょう。
Rikke – David Sanborn
(album: Songs From The Night Before – 1996)
『Rikke』の収録されたオリジナル・アルバム「Songs From The Night Before」は、なんといっても、冬のNYのブルックリン・ブリッジをバックにした渋いジャケット・デザインが秀悦です。
若い頃にこの場所で見た摩天楼の夜景の美しさは、一生忘れません。
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David Sanborn
(album: Songs From The Night Before – 1996)