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朝晩はずいぶんと冷え込む季節になってきましたね。
あっという間に、10月が過ぎ去ろうとしています。
こうして今年も過ぎて行ってしまうのかと思うと、一年が過ぎるのが歳を重ねるごとに早くなっている気がしてなりません。まあ、そういうものなんでしょうけれど。
こんな季節になると、CDはもちろん時にはアナログ盤をターンテーブルに乗せ、もう何十年も繰り返し繰り返し、聴き返すのが恒例になっているアルバムがこちら。
ちょうど僕が二十歳の頃の1984年にリリースされたアルバム『2:00 AM Paradise Cafe』は、その時既にアメリカン・ポップス界の大スターだった「Barry Manilow」(バリー・マニロウ)が、満を持して発表した本格的なJAZZに取り組んだ意欲的な作品でした。ミュージシャンにジェリー・マリガン、マンデル・ロウ、シェリー・マンらを起用し、デュエット作品の相手には超が付くほどのJAZZ界のスター「サラ・ヴォーン」「メル・トーメ」らを迎え、それはそれはゴージャスなアルバムに仕上がりました。全曲がメドレーでつながっている本作品は、バリー本人がずっと長いこと温めていた構想を形にしたものであり、深夜の架空のカフェ『Paradise Cafe』で繰り広げられる数々の人間模様を映し出した、まるで短編映画でも鑑賞しているかのような内容に、当時このアルバムを聴いた人々は、いい意味で皆深いため息を漏らしたものでした。よく「擦り切れるほど聴いたレコード」という表現がありますが、僕にとってはそんなレコードのひとつです。
Track-1: Barry Manilow: “Paradise Cafe” ~ “Where Have You Gone?”
Track-2: Barry Manilow: “When October Goes”
Track-3: Barry Manilow and Mel Torme: “Big City Blues”
(album: 2:00 AM Paradise Cafe – 1984)
自分のお店が実現できたら「いつかは」と長年思っていたこともあり、かつてあった実店舗「Mellows」でお客様が少ない夜の営業時間帯に、そっとこのアルバムをプレイしたことを、ふと思い出しました。
これから冬に向けて、じっくりと聴き込むのにうってつけのアルバムです。
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Barry Manilow
(album: 2:00 AM Paradise Cafe – 1984)