昨日は2月というのに突然春のような陽気でした。
一転して今日は、強く冷たい北風が吹く寒い一日となりました。これからは、そんな『三寒四温』の一進一退を繰り返しながら、日一日と春がやってくるのでしょう。
暖かくなるのはいいのですが、昨年の夏が雨の殆どない酷暑だったので、住まいのある近隣の平地林を見ても平年以上に濃い茶色に染まったスギ・ヒノキが目立ちます。花粉症の僕にとってはちょっと恐ろしい春となりそうな気配。まだ発症していない皆さんも、今春は本当に要注意ですよ。
さて今日は、春まだ遠しといった感じから、前回紹介しました Glenn Frey (グレン・フライ) のアルバム『After Hours』から、また有名なスタンダード作品をもう一曲取り上げてみます。
『Caroline No』という楽曲は、僕より上の世代の方なら皆さんご存知の通り、 The Beach Boys (ビーチ・ボーイズ)のブライアン・ウィルソンによる作品で、1965年リリースの彼らの傑作とされるアルバム「Pet Sounds」に収録された、それは美しくも切ない稀有な Ballad として広く知られています。洋の東西を問わず、ベビー・ブーマー世代のミュージシャンで、彼らの影響を受けたアーティストは少なくなかったのではないでしょうか。
Glenn Frey / “Caroline No” (album: After Hours – 2012)
ブライアン・ウィルソンが切々と歌う原曲とも、またこれまで数多くのアーティストが発表してきたカヴァーとも違った、枯れた大人の魅力で満たされたグレンの「キャロライン・ノー」も、儚くそして切なく響く素晴らしいヴァージョンであることは間違いありません。きっと、ずっと歌いたかったんですね。そんな想いが伝わってくるのは自分だけではないはず。
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Glenn Frey
“After Hours” (2012)