しかし寒い3連休となりましたね。
ウチもそうですが、受験生のいらっしゃるご家庭ではこれからが本番で、なにかとちょっとナーバスになってしまうという読者の皆さんも少なくないのではと思われます。
そんなときこそ、お日様の届く窓辺まで珈琲でも運んで、床に腰を下ろして緩やかな音楽に身を任せるような、ちょっとした余裕を持ちたいものです。
そんなお供に、今日はこんな大人のスタンダードのカヴァーをご紹介。
2度続けてご紹介したグレン・フライのアルバムをもっと取り上げたいのもヤマヤマなんですが、今回は英国出身の息の長いアーティスト、Rod Stewart (ロッド・スチュワート)が、『The Great American Songbook』という米国のスタンダードを数多くカヴァーしたシリーズで、2002年から立て続けに5作品を発表し、グラミーも獲得した作品群の中からの一曲を紹介します。今年で68歳になる彼は、世界中のミュージシャンに多大な影響を与えたバリバリのロッカーでしたが、10年ほど前に患った甲状腺ガンによる喉の手術でかつての歌い方ができなくなったところで、このような路線に転向したと聞いています。
日本国内でも、徳永英明氏がやはり日本人アーティストの名曲をカヴァーする作品を多くリリースし好評を得ているのもそうですが、ロッドの成功にヒントを得た同様な例が、国内外でも最近よく見受けられるようです。
Rod Stewart / “I Wish You Love” (Featuring Chris Botti)
(album: The Greatest American Songbook Volume IV – 2005)
前置きが長くなりましたが、ロッドの『The Great American Songbook』シリーズ4作目となる”Thanks for The Memory” から、『I Wish You Love』(Featuring Chris Botti)をどうぞ。サポートを務めたクリス・ボッティのホーンが、より曲の表情を豊かにしています。穏かで緩やかな、雪解けのような、いい曲です。
それにしてもいつも思うのですが、どうして名曲と呼ばれるものは『3分』台とか短い曲ばかりなんでしょうか。短い中に多くのメッセージが詰まっているってことなんでしょうね。見習わないといけません。
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Rod Stewart
“The Greatest American Songbook Volume IV” (2005)