通常は3週間おきの散髪をキープしているのですが、ここのところちょっと多忙で、いつもお世話になっている隣町の床屋さんに一ヶ月ぶりに行ってきました。
道すがら、桜の名所で有名な森林公園を、桜の状態を偵察がてらカメラを携えて森の中をちょっとだけ散歩してみました。
よーく見ると小さなつぼみが
満開の桜の下のベンチはさぞ気持ちよさそう
常緑の緑には生命力がみなぎっている
枯葉で一面の地面にも、ハッとするほどの小さくも鮮やかな存在感
「折れても負けない強さ」を身に付けなきゃね
散歩道を歩いていると、ときおり間伐したスギやヒノキの切り株に出会う。試しに「年輪」を数えてみると、自分の歳と同じくらい。なぜだか「どんな人生だった?」って、人でもないのに尋ねてみたくなる衝動にかられてしまった。「僕の場合はね・・」って、心の中で話しかけてしまいそうだった。こんな不思議な体験は初めて。ちょっとお疲れ気味なのかもね。
暖かくなったら、iPodを聴きながらの「昼寝」もいいかも
桜の木々の向こうに「気になるアイツが・・」皆さん、やはり今年は要警戒ですぞ
森の中で写真を撮りながら、なぜだか頭の中でずっと鳴っていたのが、Kieth Jarrett (キース・ジャレット)の こちらのアルバムのこの曲でした。
実店舗営業中のカフェのご常連でもあった写真家のオダギ先生も愛してやまない作品で、僕もお店を閉店してから立ち退くまでの間、コツコツ片づけをしながらどうにもやり場のない複雑な気持ちを、このアルバムでずいぶんと癒してもらいました。
なぜそんな癒し効果があるのかというと、過去記事でも紹介したことがありますが、アーティストのキース自身が90年代後半から数年間患った「慢性疲労症候群」というメンタルな病気を克服したあとにリリースされた復帰作であり、あまりにも儚く美しい旋律だけでまとめられたピアノ・ソロ作品なんですね。
本来キースが自身と愛妻のためだけに自宅で奏でる旋律が、おそらくどんな理由であれ、傷つき疲れた心と身体を優しく包んでくれるのであろうということに、もはや疑う余地はありません。
僕の周りでも、ウツなどの辛い症状で悩んでいる方も少なくありません。そんな時こそ、キースのこのアルバムをどうか聴いてみてください。きっと、いや絶対に、気持ちがスーッと楽になるはずですから。
癒される音色に溢れた音楽と森の樹木たちが放つフィトンチッドが、相乗効果となって僕の頭の中で途切れずに鳴り続けたのも、単なる偶然ではなかったようです。
Kieth Jarrett / “Be My Love” (album: The Melody At Night, With You – 1999)
宣伝するわけではありませんが、こちらでならすぐに届きますから、ぜひあなたの傍において置かれることをお勧めします。きっと皆さんの宝物になるはずです。
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Kieth Jarrett
(album: The Melody At Night, With You – 1999)