まだまだ寒い日が続く2月最後の週末ですが、日ものびてきたりと少しずつ春の気配が感じらる今日この頃です。
週末ですので、今日はこんなゆったりとした Jazz のスタンダードはいかがでしょうか。
『Bewitched, Bothered And Bewildered』は1940年代の作品で、シナトラやエラ・フィッツジェラルドなど多くのジャズの巨人たちに歌い継がれてきたナンバーですが、今回は最近のブログのこのシリーズの流れに沿って、70~80年代に米国西海岸発の West Coast Rock や AOR の世界でも大活躍したこちらの男女が、スタンダードに挑み大成功を収めた作品からのご紹介です。
まずはレディ・ファーストで、Linda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット) が オーケストラを率いる Nelson Riddle(ネルソン・リドル)と組んで発表した三部作の3作目のアルバム「For Sentimental Reasons」から。
Linda Ronstadt / “Bewitched, Bothered and Bewildered”
(album: For Sentimental Reasons – 1986)
そしてこちらは、僕が Mellows の店内でもっとも多く再生したであろうと思われる、敬愛する Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス)のスタンダード一作目となる「But Beautiful」から、枯れた渋みにさらに磨きがかかった新たなボズの世界にグイグイと引き込まれます。
Boz Scaggs / “Bewitched, Bothered and Bewildered”
(album: But Beautiful – 2003)
興奮気味に、『これは誰のなんてアルバムですか?』
そのくらい多くのご来店くださったお客様から、それは何度も何度も僕も従業員も尋ねられたアルバムでしたね。
いずれにせよ、どちらも素晴らしい解釈と表現力で、改めてスタンダードのよさを認識させられるよい作品例ではないでしょうか。
※緊急続報※
マニアとしては少々出遅れ気味ではありますが、なんとBOZ の新譜が3月初旬(3/6)にリリースされるそうです。輸入盤については、Amazon によれば3/5発売のようです。
スタンダードの3作品目かと思いきや、これまた不意を突く彼ならではの原点回帰とも言える米国南部はメンフィス・サウンドを散りばめた、その名も “Memphis”というタイトルの New Album だそうです。メイキングのトレーラーはこちらで視聴できますよ。渋~いですね。
還暦を過ぎてからも意欲的に作品をリリースし続けるアーティストがたくさん存在しており、新譜の情報を耳にする度、元気を分けてもらっています。身近に TOWER などのCDショップがある方はよいのですが、そうでない皆さんは、情報や新譜はこちらからどうぞ。
いずれ近いうちに、またレビューがてら記事にしたいと思います。
https://amzn.to/3UrCU7Z
Linda Ronstadt
(album: For Sentimental Reasons – 1986)
https://amzn.to/3WbMqNH
Boz Scaggs
(album: But Beautiful – 2003)