春の嵐が予想される不安定な気圧配置に覆われた、日本列島の週末です。
こんな感じだと、出掛けるにもちょっとためらいがちになりますね。
さて、またもや音楽ネタの更新です。
中高年向けのネタですみませんが、これまで一度も取り上げたことのなかった Earth, Wind & Fire(アース・ウインド&ファイア)の曲をご紹介したいと思います。
1970年代~80年代初頭にかけて、壮大なスケールのバンド構成を伴ったスタイルで、SOULやR&Bといった枠で括りきれない独自のサウンドで世界中を席巻した EWF も、結成から40周年を迎えたそうです。
昨年(2012)5月に来日し、公演を行い復活の狼煙を上げたかと思いきや、予定されていた新譜 “Now, Then & Forever” のリリースが一年以上お預けとなるなど、これまで陣頭指揮していたカリスマ・リーダーの Maurice White(モーリス・ホワイト)が、持病のパーキンソン病でグループを離れたことが、すべての混乱の要因とも考えられなくはないようです。余談ですが、モーリスは過去記事で二度紹介したことのある Brian Culbertson (ブライアン・カルバートソン)のアルバムを2008年にプロデュースしているので、限定的な抑えた音楽活動をしていたようですが、最近の情報はほとんどありません。病状が心配されるところです。
未だ未発表なままの新譜 “Now, Then & Forever”
New Album に先立つ先行シングルとして、昨年春にリリースされた “Guiding Lights”は、そんな古くからのファンにとってはまさに期待が膨らむ素晴らしい出来の、それはそれは mellow な楽曲としか言いようがありません。うまく言えませんが、まさに「ベテランの仕事ぶり」といったところでしょうか。
還暦を過ぎたリード・ヴォーカルで現バンドリーダーの Philip Bailey (フィリップ・ベイリー)も、スタジオ録音音源では美しいファルセットをなんとか維持しているようですが、昨年の来日ライブでは、新加入した息子のフィリップ・ベイリー・JRが、出にくくなった高音部のファルセットを父に代わって補完するようなシーンも見られたそうです。なんとも、伝統のあるグループならではのエピソードではないでしょうか。
Earth, Wind & Fire / “Guiding Lights” (single release – 2012)
大物グループであるがゆえに、レコード会社やレーベル間での版権の問題やら、いろいろ複雑な大人の事情があるにせよ、この一曲を聴くだけでも「新生 EWF」を早く聴きたいと言うファンも多いことでしょう。その時は、どこかにモーリスの名前がクレジットされていることを願うのは、僕だけではないはず。
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Earth, Wind & Fire
(album: “Now, Then & Forever” – 2013)