8月中旬に発生した列島を挟み込むような二つの台風による影響なのか、お盆が過ぎてあっという間に空気が入れ替わって、待望の涼しい秋風を感じるような日がこのところ続いています。
ブログの更新も例年ことですが、8月は最終日の今日を含めてたったの3回でした。そうこうしている内にアクセスが25万を超え、頻繁にご訪問いただいている方々には申し訳ありませんでした。
夜になると、もう秋の虫たちの心地よい鳴き声で満たされ、季節の移ろいをいやでも実感します。そんな境目の季節の夜風に吹かれながら聴きたくなるのが、なぜだかこの曲なんですね。『Don’t Ask My Neighbors』はかつて過去記事でも取り上げたことのある、1970年代に大活躍した偉大な作曲家でありプロデューサーであった Skip Scarborough(スキップ・スカボロウ)が 『The Emotions』に提供したのがオリジナルですが、すばらしくメロウなバラッドとして今でも多くのアーティストによってカヴァーされ続けている作品です。
今回ご紹介するのは、息の長いR&Bグループの 『The Temptations(テンプテーションズ)』が近年になってリリースした、なんと61枚目のアルバム「Back to Front」に収録されたヴァージョンです。
The Temptations / “Don’t Ask My Neighbors”
(album: Back to Front – 2007)
当ブログでも、3年前の営業当時も夏の終りのこの時期に、過去記事でBobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)によるカヴァーを紹介してますが、やはりいつ聴いても気持ちが穏やかになるような作品です。詞の内容としては、まあひと夏の恋が終わってしまい「そのことは周りの人には訊かないで・・」といったところでしょうか。感傷的な夏の終りに、スーッと染み入ってくるよなメロディ・ラインは、作曲者であるスキップ・スカボロウならではの真骨頂といえるでしょう。
夏よさらば。
Mellow な音楽が似合う季節が、もうすぐそこまでやって来ているようですよ。
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The Temptations
(album: Back to Front – 2007)