春めいてきましたね。
「珈琲」片手に庭で「ボッサ」でも聴きたくなるよな、ここ数日の陽気です。
米国ニュージャージー出身ながらも英国ロンドンを活動拠点としている JAZZ も Bossa Nova もさらっとこなしてしまう女性シンガーといえば、Stacey Kent(ステイシー・ケント)にほかなりません。昨年2013年の秋にリリースしたニューアルバム『Changing Light』は、彼女のちょっと舌足らずにも感じるチャーミングな Vocal を堪能できる素敵な作品となっています。
今日ご紹介する『How Insensitive』は、あの「イパネマの娘」を世に送り出した黄金トリオによる作品です。(曲:アントニオ・カルロス・ジョビン Antonio Carlos Jobim / 詞:ヴィニシウス・ジ・モライス Vinicius De Moraes / 英語詩:ノーマン・ギンベル Norman Gimbel)
偶然にも僕の生まれた50年前の古いボッサのスタンダードな楽曲ですが、ブラジル発祥のボッサも欧州で料理されると、なぜかゴージャスに仕上がって聴こえてくるから不思議なものです。
曲中で聴かれる渋いテナー・サキソフォンのソロは、おそらく彼女のご主人 Jim Tomlinson によるものと思われます。
Stacey Kent / “How Insensitive” (album: Changing Light – 2013)