2015年も明けて早10日、暮れても明けても毎日があっという間に過ぎて行く印象の年末年始です。皆さんお正月はゆっくりと過ごされたのでしょうか。
そういえば、賀状をくださった皆様、ありがとうございました。自営を始めた数年前から年賀状を送るとなると途方もない数になるため、有難く賀状を頂戴した方へのみ「寒中見舞い」に代えて送らせて頂いております。その旨何卒ご了承くださいませ。
さて、しばらくの間「AC Tunes」をお休みしてましたので、2015年の第一弾としてご紹介するのは、遠く北欧はノルウェー出身で、極めてクォリティの高いAORを聴かせてくれるアーティストとして世界中から注目を集めている『OLE BØRUD(オーレ・ブールード)』です。アルバム『Shakin’ The Ground』でノルウェー国内デビュー後、2011年に2ndアルバム『Keep Movin’』をリリースし、1970年~80年代のAORやSoul/R&Bの影響を強く受けたその音作りに世界が驚いた期待の逸材です。今年で39歳ですから、遅咲きのアーティストとも言えますが、詳しくは2013年に来日公演時の記事をご参照ください。
どのアルバムを聴いても多才ゆえに引き出しが多すぎて、ジェイ・グレイドン/マーク・ジョーダン/マイケル・マクドナルド/スティーリー・ダン/ジノ・ヴァネリ/ペイジス等々それは沢山のAORのビッグ・ネームの強い影響が伺えます。とりわけスティーリー・ダンやドナルド・フェイゲン、また同じギタリストでもある「ウォルター・ベッカー」「ジェイ・グレイドン」からの影響は相当なものと思えます。
昨年2014年の11月にリリースされたばかりの最新アルバム『Stepping Up』の出来も上々でサウンドのクォリティも文字通りUPしている印象を受けます。
Ole Børud / “Driving” (album: Stepping Up – 2014)
僕らの世代がかつて愛聴したサウンドが、30年後に遥か遠く北欧の地で再現されているなんて、当時誰が想像したでしょうか。やはり、スウェーデンもそうですが北欧のスカンジナヴィア諸国の音楽への熱い想いと理解は、もはや我々の想像をはるかに超えているのかもしれません。なにせ、『ノルウェー王国大使館』まで彼をバック・アップしているんですから、これには驚きです。オーレは新譜を引っさげて、今月末に再来日とのことです。