あっという間に9月も、もう中盤の入り口ですね。
現在列島の真ん中辺りを、太平洋側から日本海方面に突っ切って行こうとする台風18号が各地に多くの雨を降らせています。皆さんの地方におかれましても、沢山の注意報が出ているようですので、十分にお気をつけください。
Adult Contemporary な楽曲を継続的に紹介している「AC Tunes」シリーズで今回取り上げるのは、米国ではかなりポピュラーな男性アーティスト、 Robin Thicke(ロビン・シック)の作品です。
米国はロス出身で現在38歳のロビンですが、白人でありながらもカーティス・メイフィールドばりの艶のあるファルセットが特徴的で、地声で歌う声は映像見ずに聴いているとそれはまるであの Daryl Hall(ダリル・ホール)のようで、初めて耳にした人はルックスとヴォーカルとのギャップにいい意味での違和感を覚えるかもしれません。ロビンのサウンドを敢えてカテゴライズするのであれば「R&B」に振り分けられるのでしょうが、過去記事でも沢山取り上げてきたように、ダリル・ホールやマイケル・マクドナルドそしてジョージ・マイケルなどと同じように、一昔前の表現とはいえ彼も「Blue Eyed Soul」と称されるカテゴリーのアーティストの一人といえるでしょう。(興味のある方は各アーティストの過去記事へのリンクをどうぞ)
2003年のデビュー以来いくつかのアルバムを除いて、僕の苦手な近年流行のヒップ・ホップ系のサウンドのみをベースにせず、彼が幼い頃からきっと聴き続けてきたであろうと思われる1970年~80年代のソウル・R&B・ファンク・ロックそしてポップスなどのエッセンスをうまく取り入れ独自の感性で調理したように思わせるそのスタイルは、今後も目が離せない存在となりそうです。今回取り上げる『Morning Sun』もそんなことを強く印象付ける作品です。
Robin Thicke / “Morning Sun” (single – 2015)
台風の影響で、朝の太陽(Morning Sun)を拝めるのももう少し先になりそうです。