三連休が明けるやいなや、予想通りの気象庁から「梅雨明け」の発表がありました。最近はこのパターンがなんだか多いような気がしますが、気のせいでしょうか。まあ、季節が進まないと涼しい季節はいつまでもやって来ないので、個人的にはしばらくは酷暑に負けぬよう、なんとか切り抜けたいところです。
近隣の湖周辺一帯で、「蓮の花」があちこちで咲き出したとの情報を得、仕事が休みの日に写真を撮りに出掛けました。パッと咲いてあっと言う間に散ってしまう儚くも美しい蓮の花ですが、生産者の方によれば、花が咲いてしまった根っことなる「蓮根(レンコン)」は、その美しさとは裏腹に決して出来がいいとは言えぬものになってしまうそうです。なんとも、それは奥深いお話です。「あんなに綺麗なのに‥」と、誰もがそう反応するそうです。よく知られているように、仏教的な観点からは、死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想があり、「一蓮托生」という言葉の語源になっているそうです。
蓮の花は7月下旬から8月の頭にかけてしか見ることができないので、鑑賞するには今が一番いい時期のようです。
さて今回の「AC Tunes」で取り上げるのは、Freddie Ravel(フレディ・ラヴェル)という米国はLA出身のジャズ・キーボディストの作品です。
過去には大御所のクインシー・ジョーンズはじめ大物アーティストやプロデューサーからのラブ・コールが絶えないミュージシャンで、モーリス・ホワイト率いる Earth, Wind & Fire への参加なども含め、どちらかというと一昔前の表現でいうところの腕利きの「スタジオ・ミュージシャン」の一人と言えるでしょうか。
2001年にリリースされた本人の名を冠したアルバム「Freddie Ravel」に収録された『Sunny Side Up』(意味は「目玉焼き」ですが)は、なんだか梅雨明けにぴったりの、「夏への入り口」のような作品です。どうぞリラックスしてお楽しみください。
Freddie Ravel – “Sunny Side Up”
(album: Freddie Ravel – 2001)
梅雨明けですねえ。夏ですか・・