Category Archives: “AC Tunes” series

AC Tunes ~ Vol.76【Jonathan Fritzen】

いつもご訪問ありがとうございます。
コロナ・ウィルス関連のニュースで、すべてのトピックが占拠されたような印象の地球上ですが、どんな状況下でも確実に季節は巡ってきます。
数日前に公園に立ち寄ってみたら、陽気に誘われて咲き出した花々だけでなく、これまで見たこともないような、多くの子ども同士のグループやファミリーを見かけました。運動不足や閉塞感から解放されたからなのか、皆一様に明るい表情だったのが、植物たちと同様に印象的でした。こんな時こそ、傍らにはそれぞれの大好きな音楽を。

 

 

 

北欧はスウェーデン出身、米国の「Smooth Jazz」界で活躍する『Jonathan Fritzen』(ジョナサン・フリッツェン)の、春の「雪解け」をイメージさせる一曲『Melting』を改めてご紹介。

 


Jonathan Fritzen [Feat.Alex Crown] – “Melting”
(album: Diamonds – 2010)
 

こちらの美しくメロウな楽曲は、実店舗営業当時のちょうど8年前のこの時期に『Mellow Tunes Vol.5』で取り上げており、詳細についてはそちらをご覧くださると幸いです。
「ジョナサン」の奥様が、時折サイトを訪れて、「facebook」経由で記事をシェアしていただいているようで、なんだか恐縮しております。

 

 

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.75【Boney James】

ここ数日の暖かな陽気のせいで、早咲きの「サクラ」も、車窓からチラホラと見かけるようになってきた。そうかと思えば、今日のような「霙混じり」の真冬の天気へと逆戻りしてみたり。一進一退を余儀なくされる、さながら地球上の現状のようでもある。
いずれは、いずれは、穏やかな日々が訪れることを願い、今はただ好きな音楽に身を任せるとしよう。そうでもしなきゃ、お互い身が持ちませんて。

 

 

2020年最初の『AC Tunes』シリーズは、メロウなSAXプレイヤーBoney James(ボニー・ジェイムズ)の 4/17 にリリース予定のニュー・アルバム『Solid』から、タイトル・トラック『Solid』、そして「Kenny Lattimore」(ケニー・ラティモア)をゲスト・ヴォーカルに招聘した『Be Here』を。

 

Track-1: “Solid”
Track-2: “Be Here” ft. Kenny Lattimore
Boney James New Album ‘Solid’ will be released on April 17th
Pre-order ‘Solid’ – https://found.ee/BoneyJamesSolid

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.74【Jun Abe】

いつもご訪問ありがとうございます。
冬の足音がひたひたと近づいてくるのが、聞こえてくるようです。そしてこんな時期の夕暮れ時には、いつにも増して言葉を失いそうなくらいの「Magic Hour」が訪れることがあります。
数日前に、少し遠くまでドライブをして、時おり訪れる撮影スポットで、そんな時間をしばらくの間、音楽を聴きながら待っていました。
雲一つない秋晴れの黄昏時の空間の南西150km先に、美しい日本を象徴するシルエットが浮かび上がりました。呆気にとられるほどの美しさに、痛く感動しました。重いのがネックなので、一眼や高価なコンデジも使わず、いつも愛用してるFUJIのごく普通のコンデジで、露出とホワイトバランスを調整しただけの一枚です。

 

 

さて今回の「AC Tunes」では、これまでもずっと取り上げてみたかった、日本を代表する鍵盤奏者であり、また同時にアレンジャーでありプロデューサーでもある、「安部潤」さんをご紹介させてください。とはいっても、あまりにマルチなご活躍ゆえに、活動のほんの一部しか紹介できませんが、ここ数年は多くの著名な国内アーティストのプロデュースやアレンジャーとしての活動に軸足を置いていらっしゃるようです。ご自身のバンドを率いたソロ活動のアルバムのリリースも待たれるところではありますが、僕個人としては、同郷福岡の同級生でもある「松尾潔」さんのプロデュースされるアーティストの作品におけるアレンジ、例えば「鈴木雅之」氏の Super Mellow な傑作バラッド『53F』などに見られるその「メロウネス」に、ひたすら酔いしれてしまうリスナーの一人だということを告白いたします。

ファーストクラスのキーボード奏者であると同時にメロウな楽曲のプロデュースに長じた「安部潤」さんに絶大な信頼を寄せて制作された、僕が若い頃より敬愛するサックス奏者で、「T-SQUARE」「伊東たけし」氏のソロ・アルバム『Mellow Madness』の完成度は、世界的にもとても高い評価を得ていることで知られています。2000年にリリースされた『Mellow Madness』には、Soul/R&B ミュージックをこよなく愛する伊東氏の選りすぐりの、Stevie Wonder / Marvin Gaye / Quincy Jones といった大物アーティストのスタンダード・ナンバーの多くが収録され、なかでもアルバムのラストを飾る「Bill Withers」のバラッドの名曲『Hello Like Before』における、安部さんの編曲の凄さには、もう最上級の賛辞しかありません。この楽曲は世界中でこれまで多くのアーティストがカヴァーしていますが、ヴォーカルがないのにも関わらず、世界一のカヴァーだと、僕自身は感じています。この作品をずっとずっとWeb上で探し続けてましたが、ようやく数日前に英国・ロンドンに拠点を置く『Mixcloud』で一曲通しで聴けるストリーミング音源を見つけましたので、まだ聴かれたことのない方にやっとお届けできることを、嬉しく思います。

 
(MCの後に続くプレイリストの一曲目に『Hello Like Before』が収録されています)

 

そして、僕個人としても国内サックス・プレイヤーとして一番期待を寄せる『中園亜美』さんのアルバムのプロデュースにおいては、安部さんはまるで「ジェフ・ローバー」(Jeff Lorber)と、姿が重なり合います。

 


Track 1: Give Me A Sign / Jun Abe & J – Jazz Super Band
Track 2: World Connection / Ami Nakazono

 


(作詞: 葛谷葉子・松尾潔 / 作曲: 葛谷葉子 / 編曲: 安部潤)


(album: Walk Around – 2012)

 

これは安部さんの作品に限ったことではなくて、できればもっと多くの楽曲を紹介したいと思っても、音楽を取り巻く総合的な環境だとかレーヴェルの統廃合や再編等もあり、また最も守られねばならないアーティストの方々の著作権の保護という観点からも、とりわけ身近な「YouTube」からは、国内はもちろん国際的にも大手の「Sony」系列所属のアーティストの作品群は、どんどん削除されているようです。「Amazon」「Apple」「Spotify」等、「配信」または「サブスクリプション」で、真っ先に購入するのを厭わない熱心な音楽ファンばかりならば、アーティストはじめ制作側にとって一番有難いのは間違いありません。もちろんそれがいちばん理想的なんですが、このサイトを訪問してくださる方々は、年齢・性別・国籍・言語に至るまで多種多様であり、まずは作品に触れてみてもらうのが「第一義」として捉えております。少し高価な美味しい食べ物だって「試食」して初めて、納得した上で財布の紐が緩むもの。このサイトを通じて知り得たアーティストの「一曲」が、やがて「アルバム」購入となり、そして「公演」参加に繋がってくれたら、僕としては本望です。その辺りをご理解いただけると幸いです。

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.73【Michael Lington】

いつもご訪問ありがとうございます。そして更新がスロウでゴメンナサイ。
11月もすでに半ば。自然が豊かな公園を訪れる度、季節がいよいよ「冬」に向かって舵を切った様子が、そこかしこに見受けられる頃になってきました。銀杏のキイロも今が見頃でしょうか。

 

 

 

今年で50歳になった、北欧デンマークコペンハーゲン出身の 「Michael Lington」(マイケル・リントン)は、米国のいわゆるスムーズ・ジャズ界では、今もっとも人気のあるサックス・プレイヤーの一人です。4年以上前になりますが、過去にも一度「AC Tunes ~ Vol.32」で、このカテゴリー(Smooth Jazz)のアーティストからオファーが絶えることのない人気 Vocalist「Kenny Lattimore」(ケニー・ラティモア)をゲスト・ヴォーカリストに迎えたナンバー『Gonna Love You Tonite』を取り上げています。

今回は、それより少し遡って、2008年にリリースされた彼のリーダー・アルバム『Stay With Me』から、人気ギタリストの「Paul Jackson, Jr.」をフィーチャしたオリジナル作品の『Hey You (feat. Paul Jackson, Jr.)』と、あの「ポール・マッカートニー」「Paul McCartney and Wings」時代の1973年に放った、20世紀を代表するバラッドの名曲『My Love』の素晴らしいカヴァーをご紹介。
(参考までに、ポールのオリジナルは Mellows 営業当時のこちら記事へ)

 

Michael Lington
Track 1: Hey You (feat. Paul Jackson, Jr.)
Track 2: My Love (cover)
(album: Stay With Me – 2008)
 

以前も書きましたが、この人のアルトの音色は「スムーズでメロウで、本当によく泣くなぁ」というのを、聴く度に感じます。1960年代の JAZZ が全盛期の頃より、JAZZ に対する理解と許容力が尋常でない「北欧諸国」からは、カタチは聴きやすく耳触りのいい「Smooth Jazz」がメイン・ストリームとなった現代であっても、素晴らしいアーティストがどんどん出てくる印象が強くあります。「Jazzy, But Not Jazz」などとこの分野の音楽やアーティストを揶揄する向きもあるようですが、聴いた人が感動するのであれば、それは「Good Music」にほかならないのですから、なんら気にする必要はないと思いますね。かつて「FUSION」サウンドが世界中を席巻してた時代から比べると、「Smooth Jazz」というカテゴリーが確立されて以降、もともと「黒人音楽」に源流を持つ「JAZZ」と「SOUL」がより深く融合するようになって、僕のようなどちらも愛する愛好家にすれば、むしろ好都合ですし、ありがたいくらいなもんです。

また余談ですが、以前からずっと申し上げていますが、このカテゴリーは日本人のアーティストが世界と真っ向勝負できるフィールドなので、とにかく「中園さん」を筆頭に国内のアーティストにもぜひ頑張って欲しいところです。

秋から冬にかけて、サックスの音色がことのほか恋しくなるから、不思議なものです。

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.72【Leon Ayers Jr.】

いつもご訪問ありがとうございます。
10日振りくらいに訪れたいつもの公園の樹々の変化を見てみると、なんだかあっという間に「晩秋」が迫ってきているような印象があります。冬の足音が聞こえてきそうなほど、めっきり朝夕は冷え込んでまいりましたので、皆様風邪など召されぬよう、くれぐれもご自愛ください。

 

 

さて、iPod/iPhone あるいは DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー) などをシャッフル・モードで聴いていると、自分の記憶からほとんど消えかけていたような「アーティスト」や「楽曲」に、数年ぶりに再会することが多々あり、そんな瞬間が自分自身にとって、音楽を鑑賞する時の小さな楽しみになっています。管理しきれないほどの沢山の音源をお持ちの方であれば、「そうそう」と同意してくださる方も多いのでは。

仕事がお休みの今日、残り少ない「秋の風景」を切り取ろうと、イヤフォンで音楽を聴きながら写真を撮っていると、秋の風景に馴染む、ちょっと軽快でメロウな音が聴こえてきました。
久しぶりの更新となる『AC Tunes』シリーズの「Vol.72」は、米国の「Smooth Jazz」界では実力派で知られる『Leon Ayers Jr.』(レオン[リオン]エアーズ・ジュニア)という名前の、プロデューサーやコンポーザーとしても活躍している、キーボード・プレイヤーのご紹介です。
George Duke / Stevie Wonder / Oscar Peterson らに影響を受けたという彼の創り出す音楽を聴くと、「なるほど」と思わずうなずいてしまいます。名前の「Ayers」姓から、あの「Roy Ayers」との関連性が気になった方は、さすがの音楽通の方とお見受けしますが、彼の Official Bio によれば、特に身内ということはないようです。

 


Leon Ayers Jr. 
Track 1: “Blew Your Mind”
Track 2: “Get Into It”

(album: Here We Go – 2016)

 

※前回「AC Tunes ~ Vol.71」で取り上げた「ジェフ・ローバー」の特集の際に、次回は「日本のジェフ・ローバー」をご紹介予定としておりましたが、僕がそう思い込んでいる国内屈指の鍵盤奏者でありまた同時にアレンジャーでありプロデューサーでもある「安部潤」さんの、紹介したい楽曲の音源の数々が、YouTube からどんどん削除されてしまっており、どうご紹介したらいいかと悩んでいるところです。楽しみにしていらした方々には、本当に申し訳ありませんでした。音源の権利・管理や複雑な日本国内の規制により、一般視聴者からもっとも身近な動画サイトを通じて紹介できないのは、少々残念です。誰にとっても、有料の「Spotify」等のサブスクリプション (会員制の定額サービス) が身近にあるというわけではないので、国内のレコード会社ももう少し柔軟な発想でプロモーションや運営をできやしないかと、そんなことを思う今日この頃です。なんだか、音楽がかつてより身近でないところに離れて行ってしまうような感覚を持つことが、この頃よくあります。

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.71【Jeff Lorber / The Jeff Lorber Fusion】

いつもご訪問ありがとうございます。
関東地方では、昨年末からかれこれ20日間近く雨が降っていません。空気が乾燥する季節とはいえ、これほどまでにお湿りがないのも困りものです。そのせいか、インフルエンザはじめウィルス性の疾患が流行のピークに差し掛かっているようですので、皆様どうかご自愛ください。

 

 

 

さて、2019年はこれまで更新がかなりマイペースだった、『大人が聴いてリラックスできる音楽』を標榜する『AC Tunes』のシリーズも、徐々に充実させていきたいところです。『FUSION』(Smooth Jazz)分野で活躍するアーティストたちに関しては、ヴォーカル抜きのインストルメンタルな楽曲が大半を占めることもあり、日本人アーティストがガチンコで世界の大物アーティストと真っ向勝負ができる、唯一のカテゴリーといってもいいかもしれません。アーティストの国内外を問わず、知りうる限りのいろんな方々を、もっともっとこのシリーズで取り上げてゆければと考えています。

この記事をUPする際、FUSION界の大御所である「彼」の名前を当サイト内で検索したら、なんと一度も取り上げておらず、正直自分でもびっくりでした。これはいけませんね。高校生の頃から40年近くも絶え間なく聴き続けているにも関わらず、一度も紹介していないとは反省の極みです。なんだかそんなアーティストがあまりに多すぎて、もう自己嫌悪に陥りそうです。お詫びのしるしに、初登場の今回は、「彼」こと『ジェフ・ローバー』(Jeff Lorber)、そして活動が長年に渡る自身のユニット『ジェフ・ローバー・フュージョン』(The Jeff Lorber Fusion)の作品群をプレイリストにてご紹介します。

僕らの息子の世代くらいの若いブログ・リーダーの方も増えてきていますので、取りあえず簡単な紹介をしておきます。

[Profile]
「ジェフ・ローバー」(Jeff Lorber、1952年11月4日 – 66歳)はペンシルベニア州フィラデルフィア出身のスムーズ・ジャズ/フュージョンのキーボーディストでプロデューサー、コンポーザー。ファンキーなサウンドと、斬新なコード進行が特徴。本人も、クールなコードチェンジを常に意識した曲作りをしていると語っている。古くから「スムーズ・ジャズの雛形」とでもいうべき音楽を演奏している。「ケニー・G」(当時はケニー・ゴーレリック名義で)や「デイヴ・コーズ」「アート・ポーター」などの人気サックス奏者が彼のグループから輩出された。
[Biography]
1952年生まれ。4歳よりクラシック・ピアノを演奏し始め、9歳よりジャズを演奏し始める。「バークリー音楽大学」に入学、卒業後の1977年に自己バンド「ジェフ・ローバー・フュージョン」を結成し、同名のアルバムでデビュー。1979年にアリスタ・レコードと契約し、「Water Sign」をリリース。1981年にグループ活動を休止、翌年に「It’s a Fact」でソロ・デビューをする。1986年にはワーナー・ブラザース・レコードと契約、「Private Passion」をリリース。このアルバムはヒットするが、レーベル側と彼の意向の不一致により、暫くリーダー作を出さず、プロデューサーやコンポーザーとして活躍する。
2010年には初期の自身のバンド「ジェフ・ローバー・フュージョン」を、ベース奏者「ジミー・ハスリップ」(Jimmy Haslip)の新加入、サックス奏者「エリック・マリエンサル」(Eric Marienthal)の参加によりリユニオンし、「Now Is the Time」をリリースした。グラミーでは過去に7度のノミネートがあるが、2017年リリースのアルバム「Prototype」で第60回グラミー賞「Best Contemporary Instrumental Album」を初受賞。
(出典: Wikipedia)

ざっくりとですが、こんな多彩な音楽家の方ですね。また、80年代には後にビッグ・アーティストに成長した「キャリン・ホワイト」(Karyn White)「エリック・ベネイ」(Eric Benét)も、ジェフに見出されたヴォーカリストとして有名です。前出の3名の大物サックス奏者、「ケニー・G」「デイヴ・コーズ」そして「アート・ポーター(故人)」等も、彼の元から巣立ったことで知られるように、ジャズ界の帝王「マイルス・デイヴィス」に劣らぬほどの、まさに目利きの音楽家であり素晴らしい育成者であることに間違いありません。

 

Jeff Lorber / The Jeff Lorber Fusion – Hit Medley
 

ジェフ・ローバーの創り出す作品群には、「美しいソウル・ミュージック」として米国の「Black Music」史に燦然と輝く「フィリー・ソウル」(フィラデルフィア・ソウル)というカテゴリーが誕生した「フィラデルフィア」の出身だけに、一聴すればお分かりの通り、『ダリル・ホール&ジョン・オーツ』(Daryl Hall & John Oates)らと同様に、『SOUL MUSIC』からの強い影響であるとか「愛情」を感じさせる作品が目立ちます。
いやぁ、改めてこの記事をUPするにあたり、過去の作品からほぼ全作のアルバムを聴きましたが、この人の才能は枯渇することが無いようです。2010年の「ジェフ・ローバー・フュージョン」リユニオンの際に加入した、かつてフュージョン・ミュージック全盛期に良きライヴァルでもあった元「イエロージャケッツ」(The Yellowjackets)の核となるベーシストの「ジミー・ハスリップ」(Jimmy Haslip)の参加により、これまでの以上にリズム隊に厚みが出て、相乗効果が計り知れないほどで、サウンド面でのオプションが増えてきているような印象を受けます。過去の作品よりも、明らかに「グルーヴ感」増幅されてきていますね。その一方で、重鎮「ジミー」の後釜に就いた新ベーシストの「フェリックス・パストリアス」(かの天才ベーシスト「ジャコ・パストリアス」の息子が加入した「イエロージャケッツ」は、方向性が定まらず未だにうまくいっていないとの噂が絶えないようです。
それにしても、「ジェフ」「ジミー」共に60代半ばを過ぎて尚、いまだに時代と共に「進化」し続けているところが凄いですね。まだまだ頑張ってもらいたい、そんなファースト・クラスの鍵盤奏者レジェンドの一人「ジェフ・ローバー」のご紹介でした。

さて、今回の特集はいかがでしたでしょうか。次回の『AC Tunes』では、日本の「ジェフ・ローバー」(Jeff Lorber)と表現したいくらいのアーティストをご紹介予定です。乞うご期待。

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.70【Ole Børud】

いつもご訪問ありがとうございます。
年が明けて4日目ともなると、ようやく世の中にも普段の動きが戻ってくるものです。
皆様におかれましては、年末年始をいかがお過ごしでしたか。

 

 
当サイトの名物シリーズ『Mellow Tunes』から遅れること数年、5年ほど前(2014年)からスタートした『AC Tunes』のシリーズでは、『大人が聴いてリラックスできる音楽』を、1970年代後半から90年代あたりのアーティストや作品をはじめ、その頃の時代の『サウンド』を現代でも再現しているアーティストなども、これまで取り上げてきました。いつも『Mellow Tunes』で取り上げるようなメロウな作品に限らず、『AC』つまり『Adult Contemporary Music』(アダルト・コンテンポラリー・ミュージック)として括られるような、また違ったカテゴリーのアーティストや作品を、折に触れご紹介できたらと考えています。かつての実店舗の経営方針と同様に、『お子様はお帰りください』的な、コーナーと言って差し支えありません。(笑

ちょうど4年ほど前に「AC Tunes ~ Vol.30」でご紹介したことのある、遠く北欧はノルウェー出身で、極めてクォリティの高いAORを聴かせてくれるアーティストとして世界中から注目を集めている『OLE BØRUD(オーレ・ブールード)ですが、前回の記事をUPした以降、アルバムのリリースがしばらくなく、どうしているものかと思いあちこちWebを駆使して調べましたところ、どうやらレーヴェルの移籍等が影響したのか、作品のリリースが遅れているような様子でした。嬉しいことに、昨年11月中旬に新たな契約先と思われる「Naxos Sweden – Linx」というスウェーデンのレーヴェルより、シングルがリリースされていました。そしてこれがまたいいじゃないですか。

 


Ole Børud – “Good Time” (Radio Edit) – 2018

 

故郷のノルウェーでは有名なミュージシャンの父「Arnold Børud」のいる家庭環境だとか、また北欧の若者のすべてがそうであるように、英国・米国のあらゆるカテゴリーの音楽を聴いて育ったという、現在42歳の彼の創り出すどこか回顧的なサウンドの特徴については、本人曰く特に珍しいことではないと、インタヴューに答えているようです。
僕らのように若い頃から、欧米発信の「1970~80年代のPOPS/ROCK」などを聴いて育った世代からすれば、HIP-HOP系ばかりのサウンドが食傷気味に蔓延している近年の米国辺りでは、もう「宝探し」に近いようなずっと探していたあの時代のサウンドが、遠くスカンディナヴィアの国々からこの時代に発信されてくることが、ちょっと不思議な感覚であり、それよりなによりも「まだここにあったのか!」「よくぞ生きててくれた!」という喜びの方が数百倍というのが本音です。

 


Track#1  “Driving” (album: Stepping Up – 2014)
Track#2  “Broken People” (album: Keep Movin – 2011)

Track#3  “Maybe” (album: Stepping Up – 2014)
Track#4  “One More Try” (album: SHAKIN’ THE GROUND – 2008)
Track#5  Keep Movin (Live @ Parkteateret 2016)

 

それにしても、『オーレ・ブールード』が数年前に来日した際も『ノルウェー王国大使館』が後援していましたが、北欧のミュージック・シーンは熱いですね。昔から米国出身の多くのジャズ・ミュージシャンたちが、北欧の国々を終の棲家に選んだのが、よく分かるような気がします。スカンディナヴィア諸国では、クラシック音楽を愛するのと同様に、その他のカテゴリーの音楽を受け入れるその「懐の深さ」は、世界中のどの地域よりも高水準と言われる、国民の教育水準をはじめ幸福度や福祉の充実ぶりと、おそらく無関係ではないのでしょう。我が国も見習うべきことが、沢山あるような気がしてなりません。
 

2019年の、『大人が聴いてリラックスできる音楽』を標榜する『AC Tunes』のシリーズでは、僕も若い頃から大好きでそれこそ夢中になって聴いた、『FUSION』(Smooth Jazz)分野で活躍するアーティストたちに関しても、もっともっと取り上げていきたいと考えています。

 

 

AC Tunes ~ Vol.69【Kenny Rankin】

いつもご訪問ありがとうございます。
7月も既に半ばとなりましたが、例年とは比べようもない暑い夏の日が続いています。
西日本豪雨で被災された地域では、地域住民の方々はじめこの三連休を利用して復興ボランティア活動に当たっていらっしゃる皆様方におかれましては、くれぐれも熱中症等にはお気を付けください。
忙しい中であっても時には手を休めて、冷たい飲み物などで喉を潤しながら、ゆったりとしたメロウな音楽を聴きながら、しばしの間クール・ダウンしてください。気持に余裕がないときにこそ、そんなひと時も必要ですから。

 

 

 

さて今日ご紹介する楽曲は、「A.O.R.」(Adult-oriented Rock)という言葉がまだ何処にも存在していなかった1970年代初頭から、自身の出身地である米国・ニューヨークを拠点にマイペースで大人向けの『Adult Contemporary Music』を展開してきたアーティスト、「Kenny Rankin」(ケニー・ランキン)による作品群です。
僕がケニーを初めて聴いたのは、実店舗の「Mellows」がOPENした直後なので、今から7年ほど前になります。後にお店の常連となる、「ジャンルカ」さんというニックネームのお客様よりアルバムを数枚紹介していただいたのが、ケニーとの出逢いでした。奇遇にも大学の先輩にあたる「ジャンルカ」さんは、「UKフォーク・ロック」の権威と言って差し支えないほどの知識を有していらして、カフェのカウンター越しに、ずいぶんと未知のアーティストや作品を教えていただきました。彼の編集したプレイ・リストは、今でも僕の愛聴リストとなっています。閉店後はなかなかお会いする機会がないままですが、お元気でお過ごしだとよいのですが。

 


Track-01: Lost Up In Loving You
Track-02: You Are So Beautiful
Track-03: More Than You Know
by Kenny Rankin

 

残念なことにケニー・ランキンは、2009年に69歳で逝去されていますが、現代になって彼の遺した作品群が、何度目かのリヴァイバル・ブームを引き起こしているようです。
いいものはそうやって、世代・時代を超えて継承されてゆくということですね。