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はたと気付けば、2022年の年頭のご挨拶もできぬまま、早いものでもう2月もちょうど折り返し。二十四節気では「立春」も過ぎ、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まるタイミングを表す「雨水(うすい)」の季節へと変わる頃。近隣では「梅」の開花の便りも、そろそろでしょうか。
この二年間、日常や社会生活を営むうえでありとあらゆる制限を受けながら、いま尚続く「コロナ禍」の地球。遠く海の向こうを見遣れば、緊迫するウクライナ情勢、米国のインフレ、そしてわが国内でもコロナ禍での様々な息苦しい出来事が日々生じては、消えてゆくものもあれば、根を深く張ってゆく事象もあります。明るいニュースを見つけることがこれほど難しい時代も、生涯で初めての経験かもしれません。
お気付きの方もいらっしゃるかと存じますが、当ブログのプラットフォームの WordPress のVer.UP による仕様変更で、5-6年程利用してきたテーマがうまく作動しなくなり、これもよい機会と捉えテーマを一新いたしました。以前に比べ閲覧時の表示スピードも速く、アーカイブ(過去記事)も見つけやすくなり、結果としては自分にとって使い勝手がよくなりました。何事もきっかけが大事ですね。
さて、おそらく総数では1,000曲前後の作品を紹介している当ブログの中でも、「僕自身が聴いて『これはメロウ』と感じたアーティストや作品」を紹介しているコーナー、【Mellow Tunes】シリーズの再開にあたっては、この決して明るくはない世相の中で、これまで通り自分自身が聴いてみて、今年リリースされてくる「希望を持てる作品に出逢ったら」と、ずっと決めていました。仕事がOFFの今日、ようやく出逢うことができましたので、今回でもう干支が一回りする節目の12年目となる『Vol.275』では、過去にもご紹介したこともある、こちらのアーティストの久々の新曲をご紹介したいと思います。
POP Music における永遠の歌姫と言われる「The Carpenters」のカレン・カーペンターの再来と評されて久しい『Rumer』(ルーマー)が、全曲「バート・バカラック=ハル・デヴィッド」のカヴァー・アルバム『THIS GIRL’S IN LOVE (A BACHARACH & DAVID SONGBOOK)』を2016年にリリースしたところまでは、当ブログでも取り上げていました。その後、2020年にカントリー・ミュージックで活躍する、ヒュー・プレストウッドの楽曲をカヴァーした5枚目となるアルバム『NASHVILLE TEARS』、また昨年2021年には自身初となるU.K.への凱旋帰国ライヴ・アルバム『LIVE FROM LAFAYETTE』のリリースがありました。
彼女は2015年に『B Sides & Rarities』というタイトルの、これまでに発表したシングルのB面曲やレア音源から成る、自身に影響を与えた作品群を自らカヴァーしたアルバムをリリースしています。クリストファー・クロス、ロッド・スチュワート、ビーチ・ボーイズなどのカヴァーを耳にされた方も少なくないのでは。
いよいよ4/22にリリース予定のNEWアルバム『B SIDES & RARITIES VOL 2』は、その第2弾となること、そして5月からは母国・英国マンチェスターを皮切りに、世界ツアーの予定が組まれていることが、彼女の Official HP でアナウンスされています。音楽の楽しみ方が一変したデジタル時代に、セオリー通りのリリースのStepよろしく、まずは先行配信シングルとして、日本では昨日ですが Valentines Day の2/14に新曲『 Roses』がリリースされました。まだレコード会社等から詳細なインフォが出てないので、はっきりしませんが、Spotify の楽曲クレジットを見る限り、ソング・ライトはルーマーの本名「Sarah Joyce」名義で、そしてプロデュースはルーマーの夫でありバカラックの愛弟子であり後継人と言われる「Rob Shirakbari (ロブ・シラクバリ)」となっており、オリジナル作品で間違いないと思われます。
Rumer – “Roses” (Official Audio)
(from her New album “B Sides and Rarities Vol.2”
– will be out on April 22 2022)
LYRICS
夜行バスで午前4時、出勤する
三人の女性が乗車する
重い荷物と重たげな目
重たい人生には仮面がない
私は理解者のひとり
あなたは私を信じていないけど
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バラがある
バラがある
あなたのためのバラがある
角を曲がったところにある
ちょっと待って
バラたちはすぐそこにいる
手元に何も資料がないので、今の僕にはこれが限界だけれど、世界中のいたるところで長引くコロナ禍の日常の中で、「一すじの希望を見つけた」。それは、一輪のバラの花かもしれない。そんな、歌詞なのかな。
ウィルスはともかくとして、人為的なヘイト・クライムはもちろんのこと、紛争や戦争も、この世の中から、根絶できないものなのだろうか。とはいえ、音楽がその一助となることは紛れもない事実。
そんなことを思いながら、今日も変わらず自分に寄り添ってくれる「音楽」たちに感謝を。
*Rumer (ルーマー)の関連過去記事はこちらへ