日を追う毎に日中の気温が上昇してきて、まもなく列島の南の方から『桜』の便りも聞こえてきそうなここ数日の陽気です。
暖かくなってきたので、この AC Tunes シリーズではちょっと春らしくPOPでUP-beatな作品なども少しずつ紹介していこうかと思っています。
『Ed Motta』(エヂ・モッタ)という名のブラジル人のシンガーをご存知の方は、それほど多くはないと思います。ブラジルといえば「ジョビン」や「ジルベルト」に代表される「ボサノヴァ」というくらい、我々日本人にとっては「それこそがブラジル音楽」だとステレオタイプな印象となっているのは、誰も疑う余地がありません。今回取り上げるアーティスト「エヂ・モッタ」は、これまでJazzやSoul/R&B寄りの作品をリリースしてきたようですが、昨年になって突然『AOR』というそのまんまのタイトルを付けた新作をリリースし、ここ日本でもコアなAORファンの間では一時期話題となりました。
Ed Motta / “Smile” (album: AOR – 2013)
Ed Motta – “Smile”
Live at Teatro Verdi for “Barezzi Night” –
Busseto, Italy – May 2015
1971年生まれの彼が、幼い頃から親しんできた米国の音楽、とりわけ「AOR」にどっぷりと傾倒したオリジナルの作品をたっぷりと詰め込んだアルバムとなっています。僕もそうですが、彼が『大好きだ』と公言している『Steely Dan』の影響を強く受けた作風やアレンジが、1970~80年代の古き良き時代の空気感を、地球の反対側の意外な場所といえるブラジルから運んでくれました。そういえば今年は、Brasil での『World Cup』YEAR でしたね。サッカーだけでなくあらゆるカルチャーも、いろんな意味で「要注目」かもしれませんよ。
Ed Motta – “Dondi” feat. David T. Walker
(Official Video)
興味を持たれた方は彼の「オフィシャル」や昨年来日した際の「記事」などご覧ください。愛嬌のあるルックスと体型の彼は、日本の City-Pop に造詣の深い、大変な親日家なようです。