7月ですね。「蒸し暑い日が続くなあ」なんて思っていたら、あっという間に2014年の折り返し地点を過ぎてしまいました。沖縄の方は梅雨が明けたそうで、このままだと関東地方も意外と早い梅雨明けとなるのでしょうか。とはいえ、我が家の庭のアジサイはまだまだ元気な様子です。
当ブログでも何度も取り上げているように、僕は Daryl Hall(ダリル・ホール)が若い頃から大好きで、彼が2007年からスタートした『Live From Daryl’s House』をオフィシャル・ウェブ・サイトはもちろんのこと、YouTubeでもよく視聴して楽しませてもらっています。このプログラムは、タイトルの通り、毎回カテゴリーを超越して実にバラエティに富んだゲスト・ミュージシャンを彼の自宅のスタジオに招いて、リラックスした雰囲気にもかかわらず質の高いセッションを見せてくれる、言ってみれば「夢のような企画」なのです。ご興味のある方は、ぜひぜひチェックしてみてください。
今回ご紹介する「歌姫」の Diane Birch(ダイアン・バーチ)も、その LFDH (Live From Daryl’s House)に招かれた、近年世界が注目すべき米国出身の女性シンガー・ソングライターの一人です。
2009年にアルバム『Bible Belt』でデビューした彼女の最も際立った特徴は、なんといってもその独特な声と歌い回しにあると言えるでしょう。「キャロル・キングの再来」などと形容されることが多いようですが、僕個人としての印象はというと、「キャロル・キングの感性」と「スティーヴィー・ニックスの妖艶な気だるさ」と「リッキー・リー・ジョーンズの繊細さ」を足して3で割ったような感じとでも言いましょうか、彼女の作品を初めて聴いたときに、鳥肌が立つほどの物凄いインパクトを受けたのをよく覚えています。他にも「ローラ・ニーロ」「ジョニ・ミッチェル」「カーラ・ボノフ」「リンダ・ロンシュタット」など米国における女性シンガー・ソングライターの音楽を集結させたような、特に1970年代のサウンドを彷彿させるスタイルは、現代となっては本当に誰も真似のできない「One & Only」の稀有な存在のアーティストと言えるでしょう。
それでは、彼女のデビューアルバムに収録された『Nothing But A Miracle』をダリル・ホールと共演したものと、そしてオリジナルのPVを、もうご存知の方もそうでない方もどうぞお楽しみください。
“Nothing But A Miracle”- Diane Birch, Daryl Hall
(Live From Daryl’s House 10/15/09 www.lfdh.com)
Diane Birch / “Nothing But A Miracle” (album: Bible Belt – 2009)