三連休の最終日の日本列島を、大型の台風19号がスピードを加速させて縦断中ですが、日本各地の読者の皆さんに被害のないことを願っています。
秋も徐々に深まり、ここ数年でいろんなことを経験し歳を重ねてきたせいなのか、特にこの秋はなんだか空を見上げ物思いに耽ることがよくあります。僕の居住する地域は都会から離れているので、ありがたいもので秋から冬にかけての空は天高く、黄昏時にはなんとも形容しがたい美しい夕焼けを眺めることができたりします。
そんな黄昏時に聴きたい一曲は、著名なジャズ・アレンジャーの Don Sebesky(ドン・セべスキー)による作品の『Bittersweet / You Can’t Go Home Again』なんかがぴったりです。
今年7月に没した米国人ジャズ・ベーシストの Charlie Haden(チャーリー・ヘイデン) と英国人ジャズ・ピアニストの John Taylor(ジョン・テイラー)の Duo による、それはそれはメロウでリリカルな響きを持った音色の作品で聴く者の心を捉えて離しません。
Charlie Haden & John Taylor / “Bittersweet”
(album: Nightfall – 2004)
そして僕の大好きなジャズ・トランペッターの Chet Baker(チェット・ベイカー)がアルト・サックス奏者の Paul Desmond(ポール・デズモンド)と共演し、曲のタイトルを変えて発表した『You Can’t Go Home Again』も、チェットのファンの間では愛され続けている作品ですね。
なんとも哀愁の漂う両者の紡ぎだすそれぞれの管楽器の音色と、それを盛り上げるストリングスが効果的で、何度もリプレイしたくなるような作品に仕上がっています。
Chet Baker & Paul Desmond / “You Can’t Go Home Again”
(album: You Can’t Go Home Again – 1977)
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Charlie Haden & John Taylor
(album: Nightfall – 2004)
https://amzn.to/3JDYShG
Chet Baker
(album: You Can’t Go Home Again – 1977)