いよいよ梅雨入りですねえ。どうなんでしょうか、今年の梅雨明けの時期は。
まあ、「紫陽花」や「花菖蒲」などに目をやりつつ気長にやり過ごすのが一番かもしれません。
この時期になると、洋楽が9割の僕の音楽ライブラリである iTunes の中を「rain」というワードで検索するのが例年の慣わしとなっています。実店舗の営業時はそんな検索結果の中から「雨の季節」のコンピを、ああでもないこうでもないと編集したりして、よくお店でBGMとして流していたものです。やはり「音楽」にとって「雨」というのは切っても切り離せないほど、古今東西を問わず「定番」の素材なんでしょうね。
最近海外の Jazz/Smooth Jazz の愛好家のブログを通じて知ることになった、日本人ベーシストの作品を今回はご紹介したいと思います。『TAKAMATSU』という名でTOKYOから世界に向けて自身のオリジナル作品を発信している自称「サラリーマン・ベーシスト」である彼のベースが紡ぎだす世界観は、きっと愛して止まないであろうと容易に想像できる「R&B/SOUL/FUNK」のフレイバーに満ち溢れ、気持ちのよいグルーブを聴く者に与えてくれます。独特のコブシの利いたような節回しのベース・プレイ・スタイルも特徴的で、なんだか僕の最近の愛聴盤となっています。世界中の耳の超えた愛好家たちが一流のアーティストと同等に評価を与えていることからも、ぜひともサラリーマンを卒業して近いうちにメジャー・デビューを果たしてもらいたいものです。
そんな彼の2013年のデビューアルバム『4 (FOUR)』に収録された『Raindrops』をお届けしましょう。ソウル感溢れる女性バックコーラスが印象的な、美しいバラッドですね。抑え気味のベースの音のつぶてが、降り注ぐ柔らかな雨の雫のようです。
TAKAMATSU / “Raindrops” (album: 4 Four – 2013)
尚、現在『SOUNDCLOUD』で、彼の最新アルバム『One More Chance』も含めて試聴できますので、ぜひ興味のある方はアクセスしてみてください。