いやぁしかしですよ、ただでさえ一年が過ぎていくのが早いと感じるその感覚が、師走に入るとさらに加速度を増すのはなぜなんでしょうか。毎年のこととはいえ、本当にバタバタと慌しい季節です。
さて2015年のVol.2で取り上げる素敵な『Have Yourself A Merry Little Christmas』ですが、今回は中米はメキシコからのカヴァーです。
『Vazquez Sounds』(ヴァスケス・サウンズ)は、長男のアベラルド(19)、次男のグスターボ(17)、そして紅一点・天才ヴォーカリストと世界中が大注目の妹のアンジェラ(15)の三兄妹からなるファミリー・ユニットです。
英国人アーティストとしてはCDセールス含め、ここ数年で最も大きな成功を収めているあの女性歌手 ADELE(アデル)の作品「Rolling in the Deep」を、4年前の2011年にカヴァーした動画を YouTube にUPしたところ、当時世界中で大騒ぎになったというエピソードを持つ三兄妹として有名です。とりわけヴォーカルのアンジー(当時11歳)のパフォーマンスには、もう驚きを隠せません。(再生回数はすでに1億超え!)まあもちろんこういった出来事には仕掛け人がしっかりと存在しているもので、どうやら父親がメキシコの音楽界では著名なプロデューサーとのことです。「なるほど、そうなんだ」と妙に腑に落ちます。
Vazquez Sounds / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: Sweet Christmas Ukulele & Jazz – 2015)
『Let It Be』『Time After Time』等々、敢えて名曲と言われる作品をカヴァーし続けている彼らがこの冬にリリースした Holiday Album 『Sweet Christmas Ukulele & Jazz』に、『Have Yourself A Merry Little Christmas』も収録されています。あどけない少女から徐々に大人へと成長をしていく過程の真っ只中にいるアンジーの歌声に、明るい未来を感じるのは僕だけではないでしょう。いやぁ、世界は広いですね、ほんとに。