なだかんだであっという間のクリスマス・イヴで、今年もあと残すところ一週間ですね。
もう今年で5年目を迎える Holiday Season 企画となってしまった、『Mellow なクリスマス・ソング』のコーナーですが、二年前からはクリスマス・ソングのスタンダード『Have Yourself A Merry Little Christmas』にフォーカスして、世界中の多くのアーティストたちのカヴァーを取り上げています。
個人的に厳選したものを取り上げてきた今年の特集も、いよいよ今回のVol.5が最終回となります。
さて今年ご紹介する最後のカヴァー作品となりますが、Jeremy Camp(ジェレミー・キャンプ)は米国内でいわゆる「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック」と呼ばれるカテゴリーのロック分野で活躍するアーティストです。
いくらクリスマスの行事が世界的になった現代とはいえ、もともと宗教的な文化圏が異なる日本やアジア圏内においては、とても馴染みの薄いある意味限定的な音楽カテゴリーの一種といえるかもしれません。SOUL/R&B/BLUES等の黒人音楽の延長線上にある「ゴスペル・ミュージック」などは、日本においても意外と身近であったりするものの、反面キリスト教信仰に関係した事柄や歌詞に重点を置いたポピュラー音楽の分野でありながらも「クリスチャン・ポップ・ロック」は、ほとんど日本国内においては知られることは稀でしょう。
話をアーティストに戻しますが、現在この音楽カテゴリーの総本山的エリアとなっている米国テネシー州ナッシュヴィルをベースに活動中のジェレミーですが、現在37歳になるシンガー・ソングライターでありながら俳優もこなすなかなかのイケメンです。(ちなみに実父は牧師さんだそうです。)
彼が3年前の2012年にリリースしたジャケット写真も素晴らしいクリスマス・アルバム『Christmas: God With Us』に収録された『Have Yourself A Merry Little Christmas』は、リリース当時YouTubeで初めて聴いた際とても感銘を受け「紹介しなくちゃ・・」と思いながらも、当時は Mellows (店舗)をCLOSEした直後でやらなければならない事後処理が山積していたこともあり、残念ながら紹介できずにおりました。
Jeremy Camp / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: Christmas: God With Us – 2012)
弦楽器を中心とした穏やかで静かなアレンジの中に感じさせる荘厳な雰囲気は、さすがにこの分野のアーティストならではの説得力というか訴求力を感じざるを得ません。
それでは、皆さんに MERRY CHRISTMAS !