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一級の寒気団が列島をすっぽり覆っているような、今日この頃です。
関東では雨がほとんどなく、乾燥が進んでいる感じです。植物たちの葉っぱたちも、常緑のものを除きもうほとんどが地面に舞い降りてきてしまいました。寂しいものです。
今年で7シーズン目となる冬の特別企画「Mellow なクリスマス・ソング」も、あっという間に今回で第10夜となりました。
古典的なクリスマス・ソングと比べたら、まだ「スタンダード」と呼ばれるには作品としての歴史が浅く、とはいえ多くのアーティストによってカヴァーされ、今後いずれは「スタンダード」と呼ばれていくのだろうと思われるクリスマス・ソングという作品群が存在します。
例えば英国では根強い人気を持つ「Chris Rea」(クリス・レア)の「Driving Home For Christmas」であるとか、昨年の「Mellow なクリスマス・ソング」で特集した「George Michael」(ジョージ・マイケル)による「Last Christmas」などが、そんな作品の幾つかの好例といえるのではないでしょうか。
10作品目の今夜ご紹介する、「The Emotions」(ジ・エモーションズ)による『What Do The Lonely Do At Christmas』もそんな作品として位置付けられる楽曲です。ソング・ライティングは Carl Hampton / Homer Banks、プロデュースは Al Bell によって、1973年にメンフィスを拠点とする「Stax Records」から、シングルとしてリリースされました。
Soul/R&B系のクリスマス・ソングとしては、「The Emotions」が歌うだけあって、それはもう「Mellow」で「Emotional」な作品としてよく知られており、オリジナルのリリース後も多くのアーティストによる沢山のカヴァーが、これまでも発表されてきています。
本作品については、僕が長らく敬愛する「松尾潔さん」の先々週放送のFMラジオ番組「松尾潔のメロウな夜」の中で、ご自身の「もっとも偏愛するクリスマスソング」として紹介されていましたので、お聴きになられた方もいらしゃるのではないでしょうか。
いやあ、まったくの同感ですね。僕も異論は一切ありません。ひとつだけ確実に言えるのは、僕の場合は「オリジナル」の「The Emotions」のヴァージョンが、やはり「BEST」だということくらいでしょうか。「ジングル・ベル」と「鈴の音色」で始まるイントロには、もはや抗いようがありません。リリースされてもはや44年。スタンダードと呼ばれる日も近いでしょう。
The Emotions – “What Do The Lonely Do At Christmas” (1973)
素晴らしい3人姉妹コーラス・グループ「The Emotions」に関しては、過去記事もご参照ください。