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世界中のいたる所で、クリスマス・ムードがピークを迎えつつあります。
今年で「Season 9」を迎えた、冬の恒例企画の「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019」では、主に「R&B/Soul」系のアーティストたちの「古典」ではない「オリジナル作品」を中心に選曲してきましたが、出自が同じ「BLACK MUSIC(黒人音楽)」である「Jazz」にしても「Smooth Jazz」にしても、お互い親和性が高いカテゴリーの音楽であることについては、誰も否定することはないでしょう。
「第十四夜」となる今回は、女性アーティストの「トリ」となるサキソフォン・プレイヤーの「中園亜美」さんの作品をご紹介します。「中園亜美」さんについては以前の記事で詳しくプロフィールなどを紹介させていただいてますので、「こちら」をご参照ください。一言だけ簡潔に申し上げると、現在の国内女性サックス奏者の中では、最も今後を期待できる実力派のプレイヤーだということです。
ご紹介する曲のタイトルは『December』。クリスマス・ソングというよりは、「Winter Song」と表現した方が適切でしょうか。
実は今年の真夏の8月に、一度取り上げているのですが、ようやく楽曲と季節がマッチングするタイミングがやってきました。
ちょうど彼女の Twitter の TOP に、本作品が出来上がった「STORY」が披露されていました。
12月におすすめの一曲⛄️
ボストンに住んでた頃に作曲を始めた頃に書いた一曲です(*´꒳`*)
雪の降る12月のボストンで学校の練習室にこもってひたすら作った思い出の曲です💖❄️🎄
Sax-Ami Nakazono
Piano-George W Russell Jr.
Bass-Winston Maccow
Dr-Sean Skeete https://t.co/76FGL9DiLG— Ami Nakazono (@aminakazono) 2019年12月9日
との説明にもあるように、かつて彼女が米国・ボストンの「Berklee音楽大学」留学中に、作曲を始めて間もない頃に書き上げた楽曲とのこと。感情を自ら押さえつけるように始まる悲しげな旋律は、雪が降り続けるような静寂さの中で曲が進むに連れ、サックスの音色は徐々にエモーショナルな熱を帯びていく。何も事前に知らされていなければ、レコーディング当時20代前半の女性が自ら作曲をし演奏をしているとは、誰もが気付かないであろう。
Ami Nakazono – “December” (2010)
彼女が主として扱う「ソプラノ・サックス」の音色は、実に「Silky」であると同時に「Sensual」で美しい響きを感じさせます。そしてスピード感のある楽曲の演奏時に「アルト」で聴かせる「Funky」な音色には、実に「男前」なカッコよさが全面に出てきます。最近では、コルトレーンを意識して「テナー」も吹いているとのことなので、ファンとしては興味深々です。できるだけ近いうちに、ライブでの演奏を体感したいと願っています。
できることならば、中園さんにとっての「ベスト・パートナー」であり「ベスト・プロデューサー」だと思える、「安部潤」さんとの共作・共同プロデュースによる新作を、一日でも早く聴いてみたいものです。