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クリスマスや年末に向けて、外気温も徐々に下がってきました。
消費電力を極端に抑制できる「LED」という発明品のおかげで、世界中の街角で展開されている「イルミネーション」や「ライト・アップ」も、ひと昔前と比較すると、ずいぶんと様変わりしたような印象が強い最近のクリスマスの風景です。
今年で「Season 9」を迎えた、冬の恒例企画の「Mellow なクリスマス・ソング ~ 2019」では、主に「R&B/Soul」や「Smooth Jazz」系のアーティストたちによる、「古典」ではない「オリジナル作品」を中心に選曲してきました。シリーズ最終夜の「第十五夜」となる今回は、美しいインストゥルメンタル・ナンバーでのお別れとなります。
今夜ご紹介する『Brian Culbertson』 (ブライアン・カルバートソン) は米国はイリノイ州出身の現在46歳になる、いわゆる「Smooth Jazz」と呼ばれるカテゴリーにおいて大変人気のあるピアニスト/コンポーザー/アレンジャー/プロデューサーであり、マルチな才能を持ちあわせた音楽家として広く認知されています。
当サイトの「ウィジェット」部にも張り付けてありますが、Will Downing (ウィル・ダウニング) をゲスト・ヴォーカリストとしてフィーチャした『It’s On Tonight』は、数ある作品の中でもブライアンの持ちあわせている「メロウネス」が最も際立った感のある、Super Mellow な楽曲のひとつです。
ご紹介する『Sitting By The Fire』という作品は、今年2019年10月にリリースされたばかりの「ホリデイ・アルバム」というよりは「ウインター・アルバム」と呼ぶのが適切かもしれない『Winter Stories』に収録された、それはとても美しい楽曲です。山間部のウィンター・リゾートの暖炉のあるスペースで、あるいは冬のキャンプ場で焚火をしながらというのも、この作品を聴くのにお似合いのシチュエーションかもしれません。
Brian Culbertson “Sitting By The Fire”
(album: Winter Stories – 2019)
照明だけでなく世の中のありとあらゆるものの仕組みを変えてしまったほどの発明の「LED」同様に、「デジタル」なものが嫌いなわけでも不得意なわけでもないのですが、すでに50代半ばを折返している自分などは、「アナログ」の魅力も捨てがたいと感じる中途半端な世代といえます。「暖房」ひとつを例にとっても、「AI」まで搭載され「wi-fi」経由ですべてをコントロールできるまでに進化したエアコンなどは便利で快適だけど、「薪」を用意し火付けをして暖を取る「薪ストーブ」や「暖炉」などというのは、途轍もない手間がかかるだけに、逆に高価な「アナログ」なアイテムの最たるものなのかもしれません。なかなか我が国の住宅事情では設置が難しいかもしれませんが、20代の若い頃、憑りつかれたみたいにあちこちのスキー場へ通ったものですが、周辺の宿泊施設の「ロビー」には必ず「暖炉」があって、窓の外をぼんやりと眺めつつ暖を取りながら、非日常の空間を味わうのが贅沢な楽しみだったことを、この Music Video を視聴しながら懐かしく思い出しました。
天からマルチな才能を与えられた、「ブライアン・カルバートソン」の詳しいプロフィールや、いくつかの作品を紹介している過去記事なども、どうぞご覧ください。
新作『Winter Stories』の Trailer の視聴等は、彼の Official HP へどうぞ。