George Michael(ジョージ・マイケル)の不朽のクリスマス・ソング『Last Christmas (ラスト・クリスマス)』のカヴァー作品を取り上げご紹介している、今年の冬の恒例企画『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2016』の第三夜です。
さて今回は、米国からのカヴァーを2作品ほど選んでご紹介いたします。
まずは、TV女優であり歌手としても活躍しているという ローラ・マラノ(Laura Marano)による、YouTube の Disney Channel にUPされていたカヴァーが、パフォーマンスもアレンジも素晴らしかったので取り上げてみました。
アコースティック・ギター一本によるシンプルなストロークの伴奏だけで、彼女のまったくブレない安定感のあるヴォーカルが、より浮き彫りになっていますね。若干21歳とのこと。これからですね。素晴らしい。
Laura Marano | Last Christmas | Disney Playlist Sessions – 2014
さておまけですが、お次は米国で2009-2015年に渡って放送された人気TVドラマ『glee/グリー』のワン・シーンから。クリスマス・ツリーをマーケットに買いに出かけたときの一幕らしく、「クリスマスソングなら、ワムのラストクリスマスが大好き!」「ああ、クールだね」というやり取りの後で、主役のリア・ミシェル(Lea Michele)と実生活でもそうだったという恋人役のコリー・モンティス(Cory Monteith)による、勢いのあるDUETが突然始まります。モミの木々に囲まれたシーンの演出が印象的で、伸びがあって力強いヴォーカルも、アレンジもいいですね。彼は3年ほど前ドラマの絶頂時に薬物過剰摂取で帰らぬ人となってしまったそうで、なんとも残念なことです。
GLEE – Last Christmas (Full Performance) HD
普段はTVはもちろん、中毒性のある米国発の連続TVドラマも、ましてや若い頃から大嫌いな「Disney関連モノ」などとは一切無縁の偏屈オヤジの僕ですが、こういった優れたパフォーマンスには大賛成です。ミュージカルは「West Side Story」以外にはまったく無反応というか、「キャストが突然歌い出す」あの不自然さに違和感を覚えてしまうので、やはり苦手なカテゴリーのひとつです。ただひとつ言えるのは、さすがにSHOW BIZの本場アメリカで、しかもその最前線で活躍している役者さんたちは、演じるだけでなく「歌っても一流」という人が少なくありません。これは揺るがない事実ですね。また、こういった未知の優れた作品を発掘できる機会を持てるのも、この企画の楽しみの一つです。
さて次回はどんなカヴァー作品が出てきますやら。