George Michael(ジョージ・マイケル)の不朽のクリスマス・ソング『Last Christmas (ラスト・クリスマス)』のカヴァー作品を取り上げご紹介している、今年の冬の恒例企画『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2016』の第八夜です。
クリスマスももうそこまでやってきました。あっという間ですね。
さて、今回で8回目となる『Mellow なクリスマス・ソング ~ 2016』ですが、そろそろ次回あたりで完結となりそうです。
前回に引き続き、また英国出身のアーティストによるカヴァー作品となります。
『Beth』は自身のYouTubeチャンネルをベースに、2011年より世界中のPOPSのカヴァー・ヴァージョンをたくさん発表してきている、現在23歳の女性シンガーです。あくまで現段階でいえば、カヴァーに特化したアーティストといって差し支えないかもしれません。
UPテンポなものではなく、スロウな楽曲をソロ・ピアノだけあるいは本当に数少ない楽器の伴奏によるアレンジでカヴァーするのが、どうやら彼女の流儀のようです。この「Last Christmas」のカヴァーもピアノ伴奏をベースにしたアレンジで、とにかくシンプルかつピュアに表現しているところに好感が持てます。
Last Christmas – Wham cover – Beth
YouTube で曲を発表して世界中の人々に作品を視聴してもらった後に、iTunes/Google Play/Amazon MP3/Spotify 等で音源の販売に繋げるといった手法は、彼女だけでなくもはや現代に生きる世界中のアーティストの標準仕様になってきているのを実感します。そう、まさに日本が誇る「PPAP」のピコ太郎氏のように。
実は、昨年以前と同様に『Have Yourself a Merry Little Christmas』のカヴァーを今年も取り上げるならば、彼女のカヴァーを入れるつもりでした。ピアノだけの伴奏によるシンプルなアレンジがとてもいい感じです。ついでに動画を貼り付けておきますので、ぜひご視聴ください。
Have Yourself a Merry Little Christmas cover – Beth
繰り返しになりますが、やはり英国のアーティストはちと表現方法になにか違いがありますね。アーティストそれぞれの個性が浮き彫りになっているのが、不思議でありまた同時に魅力となっていますね。